外山滋比古のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前回読んだときに何も感想を書いていなかったようなので、再読した今回、感想をメモしておきます。
外山さんの本は、どれも読みやすいのがいいですね。文体がそれほど難しくなく、主張もはっきりしています。今回は、文章を書くということについて、いろいろ思いを語っています。
現代人も、筆や万年筆はあまり使わなくなりましたが、パソコンやスマホで、相当文章を入力しているのは間違いありません。ある意味では、昔の人よりも、文字を書いている(入力している)かも知れません。
しかし、文章を書くための道具が変わったように、文章を書く心持ちもずいぶん変わってしまったように感じました。
前半、第4章までは、 -
Posted by ブクログ
著者のミリオンセラーである「思考の整理学」という本を以前読んだことがあって、それがすごく刺激的だったのを覚えている。この本は、東大や京大の学生たちに人気のあった本だ。
で、この本も個人的には心にグサッときて、ちょっとやられてしまっている。
最初は、知識と思考は別ものという考えを展開していて(αブロガーのちきりんさんと似てる)、そこから日本人の陥っている現状の問題に触れながら、最後のほうでは自分のこれまでの生き方の話で終わる。
日本人の典型的な優等生は読むといいかもしれない。すごく逆説なことが書かれている。
知識は思考と違って答えが出てしまっている。
知識は暗記力があれば習得できる。
知識があ -
Posted by ブクログ
p-172「親が子供のためにということの少なくとも半分は親自身の虚栄心を満たすためである・・・子供は成長の苦しみを存分に味わっているのだから・・・大人の夢を押し付けるような残酷なことはしない・・・」
p-184「理想を掲げる。それに向かって走らせる。転んでも立ち上がればいい。道を間違えてもやり直せばいいい」
p-189「褒めるのは陰で、叱るのは本人だけにそっと。」
p-203「こどもにやる気を起こさせるにはホウビという勲章をやらなくてはならない。」「ケチケチすることはないが、賞がインフレを起こしてもいけない。」
等、為になる言葉がいくつもある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目13箇所。時間があると仕事の能率が悪くなる、忙しい方がよく仕事ができる。仕事が多くなれば、仕事が早くなり、案外時間が余る。休日になると目いっぱい用事をこなそうと書き込むが実現しない。書こうと思っていた気力が話したことで圧力低下し書く気がしなくなる。ウソは言ってはいけないが、ウソは人間を豊かにしてくれる。専門意識が強すぎるのはいけない・・・今までみえなかったものが見えるのは素晴らしいが、見えていたもの(常識)がわからなくなるのは問題。仕事があり多忙だと情報がたくさん入ってくるため忘却力が働く、不要なものはどんどん忘れる・・・仕事がなくなると情報は入らないのに忘却力だけ働くので必要なこ
-
Posted by ブクログ
思考の整理学などの著書が息の長いベストセラーになっている外山滋比古のエッセイ。
忙中閑ありという熟語がありますが、先生は忙しいからこそ休みはないから、"つくる"ものである、と説いています。それだからこそ、休みは楽しい。ヒマもありがたい…と述べています。
言い得て妙です。私みたいな怠惰な輩がいつも懲りずに抱く、夏休みの宿題は後に延ばす性質‥まだまだ時間があるから時間をかければもっと良いものが出来るだろう式の空想の世界を夢見る人間・・には手厳しい指摘が書いてあります。すなわち、ひまな人は明日に期待をかける…今日できる仕事を明日にのばすな…多忙の人は忙中おのずから閑あり、と達観す -
Posted by ブクログ
外山滋比古のエッセィ集。外山先生の著書は「思考の整理学」など日常生活の出来事を鮮やかに切って見せる独創的な中味で随分多くの人に読まれてきました。この文庫本も最近出版されたばかりですが、書き下ろしではなく、元は30年余りも前に書かれた内容に削除や加筆して出版したというからその色褪せない新鮮さに驚くばかり。
30年も前に出された本(特にエッセィ集など)は大抵の場合絶版となっているのが常です。
本のテーマとなっているライフワークの花という章はところどころにポストイットを張り付けていくほど、重要な語句がちりばめられています。
曰くライフワークは文字通り生涯の仕事であって晩年になって初めて結実する。切り -
Posted by ブクログ
いきなり、ユーモアの定義、ユーモアとはなんぞやといった問答が始まるので面食らった。確かに分かっているようで、よく分からない。p.8あたりにウイットとペイソスという言葉もあって、ユーモアとどう違うのか、逆に同じなのかはっきりしない。
ただ、ユーモアは発する側と受けとる側双方の心理作用であること、時代や国境を越えることが難しいことなどが何となく分かった。
p.48で問答が終わると、今度はいろいろなユーモアの例が紹介されている。これが実に面白い。例えば、私は天国に行けるのか、地獄に行くのかという質問に対して牧師が、「どちらもいいところですよ。天国は気候がいいですし、地獄はお仲間がたくさんお -
Posted by ブクログ
「読む」「書く」「話す」についての短い(数ページ)エッセイ集です。これらについて、体験と考えが簡潔にまとめられており、非常に読みやすい本です。執筆時にインターネットはまた今ほど公な存在ではないので、若干の古さを感じはしますが、それを差し引いても十分読み応えがあります。
辞書を読む、とか、若い頃しませんでしたか?百科事典をめくっているだけでどうして楽しいのか、とかについて、簡単な考察が述べられています。あと、忙しくなると読書に走る気持ちとか。
別の視点から見ると、起承転結が非常にはっきりしているエッセイが多いので、受験生なんかは小論文を書く前に、こうしたエッセイで構成を学ぶのもいいのかもしれ