外山滋比古のレビュー一覧

  • 傷のあるリンゴ

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    チェック項目13箇所。時間があると仕事の能率が悪くなる、忙しい方がよく仕事ができる。仕事が多くなれば、仕事が早くなり、案外時間が余る。休日になると目いっぱい用事をこなそうと書き込むが実現しない。書こうと思っていた気力が話したことで圧力低下し書く気がしなくなる。ウソは言ってはいけないが、ウソは人間を豊かにしてくれる。専門意識が強すぎるのはいけない・・・今までみえなかったものが見えるのは素晴らしいが、見えていたもの(常識)がわからなくなるのは問題。仕事があり多忙だと情報がたくさん入ってくるため忘却力が働く、不要なものはどんどん忘れる・・・仕事がなくなると情報は入らないのに忘却力だけ働くので必要なこ

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    2012年07月02日
  • 人間的

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    やはり外山滋比古さんみたいな人は、いろんなことをちょっとずつ話してくれるような、エッセイのほうが好きです。
    すごくあったかい考え方が、随所に感じられました。
    「求む、フール」の話は特におもしろい。
    またほかの著作も読んでいきます。

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    2012年05月19日
  • 人生を愉しむ知的時間術 “いそがば回れ”の生き方論

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    思考の整理学などの著書が息の長いベストセラーになっている外山滋比古のエッセイ。
    忙中閑ありという熟語がありますが、先生は忙しいからこそ休みはないから、"つくる"ものである、と説いています。それだからこそ、休みは楽しい。ヒマもありがたい…と述べています。
    言い得て妙です。私みたいな怠惰な輩がいつも懲りずに抱く、夏休みの宿題は後に延ばす性質‥まだまだ時間があるから時間をかければもっと良いものが出来るだろう式の空想の世界を夢見る人間・・には手厳しい指摘が書いてあります。すなわち、ひまな人は明日に期待をかける…今日できる仕事を明日にのばすな…多忙の人は忙中おのずから閑あり、と達観す

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    2012年01月15日
  • ライフワークの思想

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    外山滋比古のエッセィ集。外山先生の著書は「思考の整理学」など日常生活の出来事を鮮やかに切って見せる独創的な中味で随分多くの人に読まれてきました。この文庫本も最近出版されたばかりですが、書き下ろしではなく、元は30年余りも前に書かれた内容に削除や加筆して出版したというからその色褪せない新鮮さに驚くばかり。
    30年も前に出された本(特にエッセィ集など)は大抵の場合絶版となっているのが常です。
    本のテーマとなっているライフワークの花という章はところどころにポストイットを張り付けていくほど、重要な語句がちりばめられています。
    曰くライフワークは文字通り生涯の仕事であって晩年になって初めて結実する。切り

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    2012年01月15日
  • ユーモアのレッスン

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     いきなり、ユーモアの定義、ユーモアとはなんぞやといった問答が始まるので面食らった。確かに分かっているようで、よく分からない。p.8あたりにウイットとペイソスという言葉もあって、ユーモアとどう違うのか、逆に同じなのかはっきりしない。

     ただ、ユーモアは発する側と受けとる側双方の心理作用であること、時代や国境を越えることが難しいことなどが何となく分かった。

     p.48で問答が終わると、今度はいろいろなユーモアの例が紹介されている。これが実に面白い。例えば、私は天国に行けるのか、地獄に行くのかという質問に対して牧師が、「どちらもいいところですよ。天国は気候がいいですし、地獄はお仲間がたくさんお

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    2014年03月30日
  • 頭のよい子は「ことば」で育つ

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    頭のよい子に育ってほしい――。そう願って早くから塾の勉強のような教育を行なう家庭が増えています。しかし本当は、その基礎となる「ことば」をききとる力、話す力を育んでこそ、こどもは本当に豊かな心と知力を見に付けることが出来るのです。本書では、こどもにどのようなことばを話しかければよいのか、こどもの成長とともに何に気を付けていけばいいのか、ことばの子育てをやさしく解説。


    お母さんになるときに読みたい本。ためになりました。

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    2011年11月13日
  • ことばの教養

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    「読む」「書く」「話す」についての短い(数ページ)エッセイ集です。これらについて、体験と考えが簡潔にまとめられており、非常に読みやすい本です。執筆時にインターネットはまた今ほど公な存在ではないので、若干の古さを感じはしますが、それを差し引いても十分読み応えがあります。

    辞書を読む、とか、若い頃しませんでしたか?百科事典をめくっているだけでどうして楽しいのか、とかについて、簡単な考察が述べられています。あと、忙しくなると読書に走る気持ちとか。

    別の視点から見ると、起承転結が非常にはっきりしているエッセイが多いので、受験生なんかは小論文を書く前に、こうしたエッセイで構成を学ぶのもいいのかもしれ

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    2011年09月06日
  • 「マイナス」のプラス ――反常識の人生論

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    マイナス思考はプラス思考になる。
    これでいいのだ。
    教職のかたわら英語青年の編集を長らくされていたとのこと。
    出版関係の話題もおもしろい。

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    2011年06月17日
  • ユーモアのレッスン

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    外山氏は私と出身高校が同じということで昔から読んできた方の一人です。
    興味本位で手に取った本ですが、私の今の生活に、いかにユーモアが欠けているかを痛感させられました。
    ユーモアはある程度の心の余裕が無ければ解することはできません。
    ユーモアを感じ、自分で他人を幸せにすることが出来るようなユーモアを言えるようになりたいものです。

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    2011年05月24日
  • 知的創造のヒント

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    <目次>
    序 卒啄の機
    1忘却のさまざま
     忘却恐怖・先立つ忘却・カタルシス・自由
    2自力と他力
     グライダー効果・思考の木・カクテル・酒造り・アナロジー・比喩的
    3着想
     「妙想はどこから生まれるか」・着想は奇襲する・種子を寝かせる・セレンディピティー
    4比喩
     大きな犬・綽名の創造性・創造的比喩・朝飯前
    5すばらしきかな雑談
     月光会の華麗なる談笑・雑談の効用・「手前」封じ・コモンセンス
    6出家的
     空気・執着と遊び・出家的状況・言葉の出家・日本語の泣き所
    7あえて読みさす
     中絶癖・影響・本と付き合う三つの態度・脱線のすすめ
    8書くスタイル
     ステージ=フライト・タイミング・原稿の設計・

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    2011年02月27日
  • 空気の教育

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    空気の教育とは?
    学校は、先生と授業で教育するが、それだけではない。目に見えない空気が、教室の勉強におとらない教育をする。そのことに、親はもちろん教師も気づいていないのは、不幸である。
    薫陶というのは、そういう空気によって、いつとはなしに感化されておこる教育の効果で、精神の深いところに達する。口先だけの教育の比ではない。
    先生との触れ合いは限られていても、校風という空気は、そこに学ぶものを耐えず包む。学校にいる間だけでなく、学校から帰ってもはなれことがない。こうして、いつのまにか、人間を作りあげる。空気教育は、すばらしい力を持つ。

    いっけん何もしてないように見えるかもしれないが、実は外形だけ

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    2011年01月25日
  • 文章力―かくチカラ

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    読むと、文章をメキメキと書きたくなる。
    書きたくなったので、実際にコレを書いているところだ。

    読みやすい文章は、同じ言葉を繰り返さないらしい。
    もうすでに「書く」を三回も使ってしまったことに気付く。

    そして、文章を書くことは、
    ピアノのように毎日練習しなければ上達しないとのこと。
    これまで文章を書くのは、何かの提出を迫られた時で、
    練習ではなく、常に本番だったように思う。
    確かに、上達するには練習あるのみと、
    言われれば、当たり前のことだが、
    妙に納得させられた。

    ところで、冒頭の「メキメキ」の使い方は、
    実は間違っているのではないかと思うのだが、
    残念ながら適した単語が見つからないので

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    2011年01月24日
  • ライフワークの思想

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    「ライフワークの思想」5

    著者 外山滋比古
    出版 ちくま文庫

    p62より引用
    “この世にまったく新しいものは決してなく、
    どんなに新しいものでも、何らかの意味で、
    これまでのものとかならず何らかの関係をもっている。”

    英文学者である著者による、
    生き方や言葉に関する事柄を取り上げ、
    著者独自の視点で分析・解説した一冊。
    創造の為には忘却によって調和をとる等、
    少し驚きを覚えるような考え方が目白押しです。

    上記の引用は、
    発見についての章の中の一文。
    どんなに風変わりで奇妙な物や作品であっても、
    材料がまずなければ出来上がらないと言う事でしょうか。
    この本にある通り、
    ライフワークを花咲

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    2011年01月09日
  • 「マイナス」のプラス ――反常識の人生論

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    100523 by 朝日
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    ・人間万事塞翁が馬・禍福はあざなえる縄の如し=災難と幸運とはまったまった…  003
    ・76-7
    ・三代目の恵まれすぎのアホ馬鹿模様=経験という師のなくんば  93
    ・ほめることの大切さ  150-1
    ・日記は朝。あたまが整理されてすっきりだから。  185
    ・予定=予算、と考えて書き出して順序つけて。これも朝。  187
    ・思考も朝。浮世離れたことこそを、目覚めの10~20にメモ  215
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    16, 19, 27, 35, 83, 117, 141, 143, 146:放送局に言い含める心地よい噂, 149=褒める誉めるで育つひと, 167-8, 17

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    2010年09月03日
  • 「マイナス」のプラス ――反常識の人生論

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    タイトルに惹かれて読みました。
    外山先生の本は初めてでしたが、とても読みやすく引き込まれました。

    10/05/02-64

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    2010年05月02日
  • 知的創造のヒント

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    創造性を発揮するための実践法であるが、日本人による著作であることに意味があるし、日本人にとって必読本ではないだろうか。

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    2010年01月22日
  • ライフワークの思想

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    いい本です。
    簡明な言葉で鋭く「常識」に切り込んでいますよ。
    生き急ぐようないままでの時間の使い方を見直したい方には最適でしょう。
    自分人生の評価者は誰でもない「自分」なんです。

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    2016年05月21日
  • ことばの教養

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    購入者:今倉
    貸出:清水(2008.11.17)返却(2008.12.8)
    言葉は時代によって多様に変化している。言葉が乱れていると言われる時代だが、それも文化なのだと思う。手紙を書いたり、本を読むという機会はあまりないが、FK文庫によって「読書する」という機会は非常に増えた。少しずつでも「本」をこれからも読んでいこうと思った。
    貸出:今倉(2008.11.17)返却(2008.12.30)
    堅苦い本かなと思って購入しましたが、実はことばの教養にまつわるエッセイで意外に面白かったです。特に“読書の愉しみ”の章は共感しました。私も昔は少し背伸びして大人っぽい本をたくさん読むのが好きだったので、も

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    2009年10月07日
  • 知的創造のヒント

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    著者は、有名な「思考の整理学」を書いた書いた人で、その続編とも
    いえる内容になっています。(思考の整理学については、読んだ事があるのですが
    書評は改めて読みなおした後で行います。)

    アイデアとは、酒と同じで熟成が必要だ。そして熟成は一晩寝る事で完成する事も
    ある。また、他業種・他専攻の人達との雑談はアイデの厳選であり、アイデアとは
    その一瞬にメモを取らないと彼方へ逃げてしまう。というような内容になっています。
    また、本書の中で述べられている実践できる創造思考を鍛えるトレーニングは、

    1.他業種との交流、同業種との交流:専門的内容から雑談まで
    2.散歩は、「考える」場所として最適である。散歩

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    2009年10月07日
  • 忘却の整理学

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    思考の整理学を読んだ後に読みました。
    外山先生の文章は読みやすく、面白いので好きだな。
    忘却は自分で制御できないけれど、場所を変えたり他のことをしたりすると忘却は進行する。一つのことに打ち込むことは素晴らしいとされているけれど、いくつかのことを並行して挑戦することで忘却が進んでよりクリアな頭で考えられるよ。
    不要な部分は忘れて忘れて、また学んで忘れて、また学んで忘れて、それで記憶に残ったものが、自分を作ってくれる。
    どんどんいろんなことに挑戦したいと思った。失敗しても、結局忘れるからね。
    そして、ちょっとずつ積み上がってく。

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    2025年12月18日