外山滋比古のレビュー一覧
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小説好きとしてはちょっと耳が痛い内容も多かった。
「アルファ読み(読むだけ)」と「ベータ読み(考えて読む)」というのは読み方の違いを著者なりに区別した言葉なのだが、
文学は橋渡しにはなるけど、それだけではベータ読みは身につかないという。
小説以外に興味を持つことも多くはなったが、やはり小説に惹かれることの方は圧倒的に多い。
読む力云々はどうでもよく、
単純に物語を楽しみたいだけであるなら、
ベータ読みなどできなくても良いとは思う。
が、知識があるが故に楽しめる内容というものはあるわけで…
物語を十二分に味わいつくすためには、
文学以外を読むことも大事なのではないか。
アルファ読みの精 -
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1. 乱読のすすめ:忘却が生む創造性
-従来の読書は「精読」や「熟読」が尊ばれ、内容を正しく理解し記憶することが重視されてきた。しかし、著者はこれを通俗的な教育の弊害とし、「乱読」の価値を強調する。
-乱読とは、目的を定めず、多種多様なジャンルの本を脈絡なく読むことである。これにより、一見無関係な知識同士が頭の中で衝突し、新しいアイデアが生まれる土壌が作られる。
-読書において重要なのは「覚えること」ではなく「忘れること」である。忘却によって知識が濾過され、純化されたエッセンスだけが潜在意識に残る。これが思わぬ局面で結びつくことこそが、セレンディピティの正体である。
2. 乱談の効用:対話に -
Posted by ブクログ
考えるとはどういうことかという哲学的な部分から、実際どういう手段で考えるかという部分まで書いてあります。
大学生の時読んでいれば、卒論の内容や学習に対する向き合い方も変わっていたんじゃないか?と思わせてくれます。
頭の中で自分が大切にしているものは自然と残る。
それを洗練し、拡散していくことが、真の思考なのだと感じました。なにを集めて、どう磨いて、どこを捨てるのか。こうして出来上がったもの血の通った思考であり、それこそが個性ですよね。
個性に裏打ちされた思考は美しく深いものなんだろうと本著を読んで感じました。
頭のいい人の考えることはやはり視点が違うなと痛感しました。 -
Posted by ブクログ
「人間は考える葦である」と言ったのは、フランスの哲学者パスカルである。人間という生き物は葦のように脆弱であるが、考えること、思考できる偉大さがあるという意味だ。それだけ思考には意味があり、武器となる。しかし武器である以上磨かなければ意味がない。日ごろの点検整備を行なって、いつでも使えるよう整えることで初めて有効となる。本書は思考の整備、整理を行うための実例を述べた本である。
東大で一番読まれた本という文言に惹かれてしまった。「いっちょ頭の良い人の頭の中はどうなってるのか覗いてみっか」という軽いノリで手に取ってしまった。読んでみてある意味で、思考という概念の枠組みを作り直す試みであった。こ