外山滋比古のレビュー一覧

  • 考えるとはどういうことか(集英社インターナショナル)
    人間の思考において大切なことー多面的な視点、経験、選択の見極めー納得しながら読み進めました。また、日本語の曖昧な表現方法から説いた民俗論も興味深いところ。海外文学が建築的表現に対し、日本の俳句、短歌は彫刻的表現という指摘も面白かったです。
  • 空気の教育
    p-172「親が子供のためにということの少なくとも半分は親自身の虚栄心を満たすためである・・・子供は成長の苦しみを存分に味わっているのだから・・・大人の夢を押し付けるような残酷なことはしない・・・」

    p-184「理想を掲げる。それに向かって走らせる。転んでも立ち上がればいい。道を間違えてもやり直せ...続きを読む
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 知的創造のヒント
     知識のインプットをするのが人間だけではなくなった今、人間にしかできない「考える」ことの重要さを著者は主張しています。
     知識というと少しカタい感じがしますが、観たもの・聞いたものをどのように自分なりに消化するか。それが「考える」ことではないでしょうか。けれども、ものを「考える」ということは案外難し...続きを読む
  • 傷のあるリンゴ
    読もう読もうとおもっていた外山先生の本。いただいたのでゆっくり読書。傷のあるリンゴは甘い。少し不足のあるほうが人間的な成長を促す。常識と思われている局面を疑いながら、それから真実を見つけていく考察はさすが。
  • 傷のあるリンゴ
    チェック項目13箇所。時間があると仕事の能率が悪くなる、忙しい方がよく仕事ができる。仕事が多くなれば、仕事が早くなり、案外時間が余る。休日になると目いっぱい用事をこなそうと書き込むが実現しない。書こうと思っていた気力が話したことで圧力低下し書く気がしなくなる。ウソは言ってはいけないが、ウソは人間を豊...続きを読む
  • 人間的
    やはり外山滋比古さんみたいな人は、いろんなことをちょっとずつ話してくれるような、エッセイのほうが好きです。
    すごくあったかい考え方が、随所に感じられました。
    「求む、フール」の話は特におもしろい。
    またほかの著作も読んでいきます。
  • ライフワークの思想
    外山滋比古のエッセィ集。外山先生の著書は「思考の整理学」など日常生活の出来事を鮮やかに切って見せる独創的な中味で随分多くの人に読まれてきました。この文庫本も最近出版されたばかりですが、書き下ろしではなく、元は30年余りも前に書かれた内容に削除や加筆して出版したというからその色褪せない新鮮さに驚くばか...続きを読む
  • 人生を愉しむ知的時間術 “いそがば回れ”の生き方論
    思考の整理学などの著書が息の長いベストセラーになっている外山滋比古のエッセイ。
    忙中閑ありという熟語がありますが、先生は忙しいからこそ休みはないから、"つくる"ものである、と説いています。それだからこそ、休みは楽しい。ヒマもありがたい…と述べています。
    言い得て妙です。私みたいな怠惰な輩がいつも懲り...続きを読む
  • ユーモアのレッスン
     いきなり、ユーモアの定義、ユーモアとはなんぞやといった問答が始まるので面食らった。確かに分かっているようで、よく分からない。p.8あたりにウイットとペイソスという言葉もあって、ユーモアとどう違うのか、逆に同じなのかはっきりしない。

     ただ、ユーモアは発する側と受けとる側双方の心理作用であること、...続きを読む
  • 頭のよい子は「ことば」で育つ
    頭のよい子に育ってほしい――。そう願って早くから塾の勉強のような教育を行なう家庭が増えています。しかし本当は、その基礎となる「ことば」をききとる力、話す力を育んでこそ、こどもは本当に豊かな心と知力を見に付けることが出来るのです。本書では、こどもにどのようなことばを話しかければよいのか、こどもの成長と...続きを読む
  • ことばの教養
    「読む」「書く」「話す」についての短い(数ページ)エッセイ集です。これらについて、体験と考えが簡潔にまとめられており、非常に読みやすい本です。執筆時にインターネットはまた今ほど公な存在ではないので、若干の古さを感じはしますが、それを差し引いても十分読み応えがあります。

    辞書を読む、とか、若い頃しま...続きを読む
  • 「マイナス」のプラス ――反常識の人生論
    マイナス思考はプラス思考になる。
    これでいいのだ。
    教職のかたわら英語青年の編集を長らくされていたとのこと。
    出版関係の話題もおもしろい。
  • ユーモアのレッスン
    外山氏は私と出身高校が同じということで昔から読んできた方の一人です。
    興味本位で手に取った本ですが、私の今の生活に、いかにユーモアが欠けているかを痛感させられました。
    ユーモアはある程度の心の余裕が無ければ解することはできません。
    ユーモアを感じ、自分で他人を幸せにすることが出来るようなユーモアを言...続きを読む
  • 空気の教育
    空気の教育とは?
    学校は、先生と授業で教育するが、それだけではない。目に見えない空気が、教室の勉強におとらない教育をする。そのことに、親はもちろん教師も気づいていないのは、不幸である。
    薫陶というのは、そういう空気によって、いつとはなしに感化されておこる教育の効果で、精神の深いところに達する。口先だ...続きを読む
  • 文章力―かくチカラ
    読むと、文章をメキメキと書きたくなる。
    書きたくなったので、実際にコレを書いているところだ。

    読みやすい文章は、同じ言葉を繰り返さないらしい。
    もうすでに「書く」を三回も使ってしまったことに気付く。

    そして、文章を書くことは、
    ピアノのように毎日練習しなければ上達しないとのこと。
    これまで文章を...続きを読む
  • ライフワークの思想
    「ライフワークの思想」5

    著者 外山滋比古
    出版 ちくま文庫

    p62より引用
    “この世にまったく新しいものは決してなく、
    どんなに新しいものでも、何らかの意味で、
    これまでのものとかならず何らかの関係をもっている。”

    英文学者である著者による、
    生き方や言葉に関する事柄を取り上げ、
    著者独自の...続きを読む
  • 「マイナス」のプラス ――反常識の人生論
    100523 by 朝日
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    ・人間万事塞翁が馬・禍福はあざなえる縄の如し=災難と幸運とはまったまった…  003
    ・76-7
    ・三代目の恵まれすぎのアホ馬鹿模様=経験という師のなくんば  93
    ・ほめることの大切さ  150-1
    ・日記は朝。あたまが整理されてすっきりだから。  185
    ・予定...続きを読む
  • 「マイナス」のプラス ――反常識の人生論
    タイトルに惹かれて読みました。
    外山先生の本は初めてでしたが、とても読みやすく引き込まれました。

    10/05/02-64
  • 知的創造のヒント
    創造性を発揮するための実践法であるが、日本人による著作であることに意味があるし、日本人にとって必読本ではないだろうか。