外山滋比古のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2019/7/28
外山滋比古さんの本は本当に面白くて、その考え方はとても参考になるものが多いです。
この本では、教師としての外山滋比古さんの経験をもとにして1983年に書かれたものを、2011年版に色々と古くなったものは除きながら再編集したものだそうです。学校での教育に関すること、教師としてのあり方や心がけていくこと、保護者の変化について現代の社会の変化にも触れながら、どうして保護者にも変化が起きているのだろうということを考えるきっかけを与えてくれているように感じます。
書かれた時期が古いので、若干、今の時代の感覚では合わないんじゃないかなと思うところもありましたが、話の大筋の観念はやはりブ -
Posted by ブクログ
世の中のありとあらゆる伝達、伝えることに焦点を当てて書かれた本。外山滋比古さんの本は本当に勉強になるし新しく気づかされることが多くてためになるなとおもいます。
特に、情報や言葉の受け手と送り手に関すること。日本人は基本的に送り手優位な部分が目立っていたが時代とともにそうでも無くなってきていること。そうしたことについて、手紙、ハガキ、出版、放送、教育、言語などの細部にまで考えを巡らせて、検証してくれている。
古典に関する内容のところでも、厳密に言うと古典は受け手によって常に変化し続けて現代に至っているので史実を忠実に伝えるなどと言うことはあり得ない的な内容の部分に共感した。
また、伝達をする側だ -
購入済み
疲れてる時に読みたい
気負わずに読めて、でも時々ハッとする所のある、大好きなエッセイ集です。
誰しも思い当たることがあるでしょう。読後、心がじわっと暖かくなります。 -
Posted by ブクログ
日本語や読書に関するエッセイ。
タイトルと著者名を見て即買い。
昭和57年と63年に出された著書から、選りすぐったエッセイを
再編集した一冊。
内容によっては今の時代と合っていないものも多少あるけれど、
ほとんどのエッセイは今もその輝きを失っていない。
第一章「心を伝える」の中の「手紙のある生活」では、就職した
時に高校の同級生宛に書いた手紙をことを思い出し、「思います」
では、常日頃思っていることを言い当ててくれたし、試験直前の
大変なときに限って普段は目もくれない本棚の本を読み耽って
しまうという第三章「読書の愉しみ」には、身に覚えがある!と
手を打ってしまった。 -
Posted by ブクログ
"外山さんの本は3冊目になるかな。考えること、思考すること、その方法のヒントを集めたコラム。
この本でもふれているが、外山さんは、比喩がすばらしい。抜群という表現があっている気がするが、自分ごときが偉そうにこんなコメントをするのは気が引ける。
グライダー効果 とか、 酒造り と カクテル など、ぼんくらな私にも「なるほど~」と頭に入ってくる。
私は、比喩がうまくできる人になりたい。そうなるには、物事を俯瞰して把握していることと、その仕組みなりシステムなりを的確に言い換えるものを多くしっていないとできない。
人生経験を積み重ねる中で、身につけたいと思った。" -
Posted by ブクログ
前回読んだときに何も感想を書いていなかったようなので、再読した今回、感想をメモしておきます。
外山さんの本は、どれも読みやすいのがいいですね。文体がそれほど難しくなく、主張もはっきりしています。今回は、文章を書くということについて、いろいろ思いを語っています。
現代人も、筆や万年筆はあまり使わなくなりましたが、パソコンやスマホで、相当文章を入力しているのは間違いありません。ある意味では、昔の人よりも、文字を書いている(入力している)かも知れません。
しかし、文章を書くための道具が変わったように、文章を書く心持ちもずいぶん変わってしまったように感じました。
前半、第4章までは、 -
Posted by ブクログ
著者のミリオンセラーである「思考の整理学」という本を以前読んだことがあって、それがすごく刺激的だったのを覚えている。この本は、東大や京大の学生たちに人気のあった本だ。
で、この本も個人的には心にグサッときて、ちょっとやられてしまっている。
最初は、知識と思考は別ものという考えを展開していて(αブロガーのちきりんさんと似てる)、そこから日本人の陥っている現状の問題に触れながら、最後のほうでは自分のこれまでの生き方の話で終わる。
日本人の典型的な優等生は読むといいかもしれない。すごく逆説なことが書かれている。
知識は思考と違って答えが出てしまっている。
知識は暗記力があれば習得できる。
知識があ -
Posted by ブクログ
p-172「親が子供のためにということの少なくとも半分は親自身の虚栄心を満たすためである・・・子供は成長の苦しみを存分に味わっているのだから・・・大人の夢を押し付けるような残酷なことはしない・・・」
p-184「理想を掲げる。それに向かって走らせる。転んでも立ち上がればいい。道を間違えてもやり直せばいいい」
p-189「褒めるのは陰で、叱るのは本人だけにそっと。」
p-203「こどもにやる気を起こさせるにはホウビという勲章をやらなくてはならない。」「ケチケチすることはないが、賞がインフレを起こしてもいけない。」
等、為になる言葉がいくつもある。