外山滋比古のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『思考の整理学』を読んで、どうしても読みたくなった一冊である。
本を「読む」とはどういうことか、考える。
作者の意図を探り、本文に忠実に「読む」ことだけが正しい読みであるように思う時がある。
そこで、私のした解釈は、恐らく作者の意図ではないだろう。それは、空想であり、ただの嘘ではないかと感じていた。
しかし、筆者は読者によってもたらされる異本こそ、作品の価値を高め、普遍化させる仕組みなのだと述べている。
作品は、作者の手を離れた時点で、社会のものとなる。
古典と呼ばれる作品たちは、そうした社会的変化、価値観の摩擦の中で、魅力を失わなかった……いや、新たな魅力を見出されてきたものである。
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Posted by ブクログ
知的な生活を送る為に、日々心がけたい、そして自然とやっておきたい習慣。
まずは頭に刺激を与えること。毎日日記をつけること。一方で、日記をつけても何かの役には立たないという。忘却するために書く。これが日記の意味であると。
次に、計画表。これも、自身を鼓舞するもの。何もない一日なんて、悲しいじゃないかと。
かなりご執心なのは、勉強会である。異業種交流界や、朝活的なものも流行ったが、やはりライバルやレベルの高い人との交流が財産だと感じるということだろう。この3つは、何かの形でやるべし。
2つ目のテーマは、からだをいたわること。横になったり、脚力を確りつけたり、カラダは資本であるという名言も -
Posted by ブクログ
外山氏の本は二冊目。思考の整理術を読んで以来。
この本は、タイトルと若干のズレがあるように思うのと、構成がイマイチわかりづらいのが難点ではあるものの、平易な言葉で深い深い考察が書かれているので、戦前生まれの知性に触れるにはとてもよい本だと思います。外山氏が一貫して主張することがこの本にも書かれている。
あと、同じ島国の大国であるイギリスについての考察が、突如として現れるのも面白い。
東浩紀さんが動物化するポストモダンで書いてた、大きな物語から、データベースの切り売りへ、という考え方のベースがこの本にも意外にも語られているので、触れてみてもよいかも。