外山滋比古のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ言わずと知れた、思考の巨匠ともいえる、外山滋比古。
本書は、著者のライフワークともいえる思考力への思索を、
著者の人生と経験にもとづいて、述べられている。
この本で重要としているのは、経験にもとづいた思考力だと思う。
聞いただけの情報や、活字で見知った知識などの、
間接的に得た情報で物事を思考するのは難しい。
知識と経験と思考の再定義から、この本の内容は展開していく。
自分で直接経験していない、間接的な情報を
知識として得続けても、ただの知的メタボになるだけだという。
いわゆる「知識バカ」になってはいけない。
机にかじりつくことだけが勉強ではない。
外へ出て、自らの生活体験を重ねることで -
Posted by ブクログ
読んだのは2回目?奥付を見ると2008年とあるので、26歳くらいの時に読んだらしい。思考の整理学を読んで、「すごい!」と思って、買ったと思う。
今年で90歳。でも、言っていることはとても新しい。
今、ビジネス書で盛んにテーマになっている、ライフハックとか、思考術とか、生活・仕事の中でクリエイティブを生み出す環境、生き方をデザインするという考え方を1970年代に書いていたところがすごいなーと思う。
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▼いいね!
本を〝中絶〟癖。
〝面白すぎそうな予感があって怖くなるのである〟
面白すぎて、胸 -
Posted by ブクログ
知識と思考は反比例の関係。知識が増えるほど思考は弱体化し、知識の乏しいものは思考力をつよく発揮できる。
今やインターネットにより情報反乱している。つまり知識は簡単に手に入る。その結果我々の思考能力は弱体化してはいまいか?
私も本を110冊読む、と宣言して多読しているが、反省をさせられた。手に入れた知識は思考して使わないと。
物事は一つの側面からだけ見ていると間違う。たとえば「A rolling stone gathers no moss(転がる石は苔をつけない)」はアメリカとイギリスでは全く逆の意味になる。これを著者は第四人称的な立場から物事を見る事を提唱する。
ちなみにこの2つの別な意味を