外山滋比古のレビュー一覧

  • 人間的
    人間の根源的なものを外山氏独自の視点で問い直す。神童は恵まれすぎていて大成に必要な困難、苦労をしない。いい気になっているから人間力が衰え凡々になる。困苦、挫折、不如意など、マイナスの経験が欠けると人間の才能、能力はうまく育たない。負の経験が豊かでないと大きな正の経験を招き寄せることができない。成功経...続きを読む
  • 知的創造のヒント
    「思考の整理学」が悪くなかったので,読んでみました。(悪くなかったって,エラソー)

    内容はほとんど思考の整理学と被ってました(ガクッ)。
    書かれたのは,こちらのほうが古いので,こちらを読んでから思考の整理学を読んだ方がよかったかもしれません。
    内容も,思考の整理学の方が,よりすっきりと纏まっていて...続きを読む
  • 日本語の素顔
    日本語に対する著者の知識やこだわりが読めて、勉強になるが、かなり昔の本なので、時代錯誤なコメントもちらほら。日本人はあいまいさを好むという指摘はなるほどなあ、と思った。
  • 傷のあるリンゴ
    生きるヒント…のようなエッセイである。本来、この手の本は読まな
    いのだが、読書コミュニティ・サイトの献本で当選したので読んでみ
    ました。

    傷のあるリンゴは甘い。著者がどこかで聞いた言葉。それは人間にも
    当てはまる。完璧な人間より、少々欠点のある人間の方が面白みが
    あっていい。

    時々、完璧主義者だ...続きを読む
  • 傷のあるリンゴ
    う~ん、かなりビミョーかもしれない・・・・・。  恐らく KiKi がまだ高校生ぐらいの年代だったら、それなりに楽しく、ついでにちょっと驚きの目を瞠ってこのエッセイ集を読んだかもしれません。  でも、大人になって、ついでに世間の荒波にもかなり揉まれて、その中でかなり多くの経験を積んできて、ついでに人...続きを読む
  • 傷のあるリンゴ
    ちょっと捻った物の見方が新鮮♪と面白く読み出しが、
    1冊分続くと、段々この人の見方に慣れてしまって(^^;
    雑誌の1つのコーナーとかで、毎月1つずつ読むんなら面白いかも。
  • 文章を書くこころ 思いを上手に伝えるために
    いわゆるテクニック面の本というよりは、精神面や作法面に関しての本。
    とくに、手紙に関してはまるまる一章使って述べている。
    若干くどいところがある。

    表現の変化、接続語や指示語を減らすなどはなかなか実践的。

    物を書くことに苦戦しているならば、一度読んでみる価値あり。
  • 考えるとはどういうことか(集英社インターナショナル)
    良いキーワードがありました。「じっくり時間をかけて正しい選択をするためには、いったん判断を停止すべき」「一時的な感情による衝動的な判断は、合理性に欠けることが多い」仕事で研修にいってきたばかりの私なので、「その場その場でころころと変わるメンバの指摘にいちいち耳を傾けていたのでは、浅薄な判断しかできな...続きを読む
  • 「いつ死んでもいい」老い方
    八十八ヶ所のお遍路を考えた人たちの知恵をおもったら、いまだったら観光地づくりのようなものだが、信仰と健康、足袋をうまくミックスしたセンスは天才的である。
    ヨーロッパの巡礼などよりずっと庶民的であたたかみがある。



    自分の人生は自分だけで蹴りをつける。よきにつけあしきにつけ、相続させるものはない。...続きを読む
  • 親は子に何を教えるべきか
     子供の教育は学校では遅すぎる。保育園、幼稚園でも遅すぎる。

     p.196 人間形成のための基本を学ぶのは、早ければ早いほど効果がある。

     では、いつからだれが子供の教育を行うのか?

     p.197 母親は母乳だけではなく、心のかて、"母乳語"を与え、"離乳語"を教えてこそ人間の子育てである…
    ...続きを読む
  • 子育ては言葉の教育から 幼児教育で忘れてはならない39章
    今日の心ある教育論の嚆矢とも言える著者のまっとうな幼児教育論。「よそ行きのことばを教える」はなるほどと思う。言葉にはあらゆる文化的けじめが結実されている。「ですマス」は今やタラちゃんだけ。
  • 親は子に何を教えるべきか
    「親は子に何を教えるべきか」3

    著者 外山滋比古
    出版 PHP文庫

    p92より引用
    “せっかく出るのにやろうとしないのは動物以下だと
    言わなくてはならない。自然にさからった恥ずべきことだ。”

    英文学者である著者による、
    子どもを育てるコツをまとめた一冊。
    教育の問題点から幼児の言語とテレビの関...続きを読む
  • 新編 ことばの作法 心を伝える“ひと言”の知恵
    手紙は受け取る側の時間を強制的に拘束しないから、
    もらう側は気持ちがいいし、気負いしない。

    しつけは繰り返すことが大事で、繰り返すことで感覚を磨く。
    絶対語感を養うためには、生活の中での繰り返しによる。
    「美しいフランス語は持たせてあります」
    母親のきれいな一言。
    私は実家を離れて、美しい日本語を...続きを読む
  • 文章を書くこころ 思いを上手に伝えるために
    思考の整理学の著者が書いていたので手に取った。「文章を書く」ことについて外山先生がこれまで心がけてきたことを書いている。シンプルに締まった文章、味わい深い文章、とは。時に日本語の特徴を踏まえながら、また新聞の投書や手紙を例に出しながら綴っている。
    文を書くことを楽しんでいる方なのだなぁという雰囲気が...続きを読む
  • 子育ては言葉の教育から 幼児教育で忘れてはならない39章
    子育てを軽く考え自分が外で仕事をしたがる女性を嗜める文章が目についた。あまりよく思えなかった。嗜められるべきお母さんは世の中にごく僅かなんじゃないか。仕事してるお母さんはしたくてしてても、子育てを軽く考えてはないわけで。TVを見せない方がいいというのも、見せてるお母さんは見せない方がいいことを知らな...続きを読む
  • 朝採りの思考 -シンプルな目を育てる
    頭のよいものほどよく笑う/耳の記憶をよくすれば頭は確実によくなる/足の散歩、手の散歩、頭の散歩。この三位一体で人生は健康に、愉快に、そして多忙になる/人の死は、あとに残る親しきものに、生きる力を与えるものではないかと考える
  • 知的創造のヒント
    ■シンク
    ①本を読み続けるコツは、谷のところで読みささないで、山のところ、あるいは、山へさしかかるところで、休止することである。
    ②頭にたまっていることをきれいにするには、やはり歩くこと。
    ③アメリカのテキスト「エクスプロレイションズ」
  • 新編 ことばの作法 心を伝える“ひと言”の知恵
    前に著者の別の本を読んだけど、内容がちらほら被ってる。加えてちょっと感情的というか、理論より気持ちを優先して書いているのでいまいちピンと来なかった。
    ただ、「美しいフランス語をもたせました」の下りははじめて知った。その言葉が美しい。
  • 人生を愉しむ知的時間術 “いそがば回れ”の生き方論
    多角的なものの見方をする方なので読んでいてとてもおもしろいです。タイトルの印象と内容があっていないのでは。ハウツー本をイメージするとガッカリするかも。
  • 知的創造のヒント
    さほど新しさはないものの,古さも感じさせない.
    講談社版の初版が1977年だという.『思考の整理学 (ちくま文庫)/〃』と内容が多く被っているが,生活寄りの内容という感じ.
    私生活改善のための思考の指針としてよいと思う.


    正直『思考の整理学』と被る内容が多くて,怠い読書になってしまったけど,散歩...続きを読む