外山滋比古のレビュー一覧
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知識や情報を大量にストックしておいて、必要な場面が出たらそれを吐き出してマルをもらうこと。
大量にストックした情報や知識をもとに自分で書いたメモや考察が、ある程度の期間を経て孵化し、ある日突然に直感的にわかること。
やっぱりこの2つは全然違うよなぁと思う。
麦汁とウイスキーくらい違う。
知っていることと、わかっていることは全然違う。
知識と智慧は天と地ほどの差がある。
仕込み、貯蔵、発酵、蒸留。
1人の人間の内部で情報が智慧として体得されるまでに酒作りのような工程を踏むのが面白い。
年代物のワインとか、シングルモルトのウイスキーみたいで、ちょっとクセがあるけど知れば知るほど深みがあっ -
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何度も読み返す、読みたくなる、持ち歩きたくなる本。
再読し、今回も新しい思いつき発見。
早速、日々の生活に取り入れ習慣化したいなぁ。
著者初の箴言集、東大生のバイブルとして名高い「思考の整理学』の著者が、これまでの著作郡の中から発想力を鍛えるためのヒントを150に厳選して紹介。
発想力と思考力が同時に磨かれる1冊!
1ページに1つの物の考え方が書かれていて、短い文なので読みやすい。毎回パラパラめくり気が向いたページを読む。不思議に読むたびに感覚が違う、思考が変化しているのかなぁ、そう信じたい。
「感想を書く」
本などもただ読みっぱなしにしないで、あと、かならず感想を書く習慣をつけるように -
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ネタバレすごく短いのだけれど、心に響く内容だった。
『年をとるにつれて、あなたという自分は小さくなり、愛情が増えます。(中略)親になったら、それは自分が小さくなる過程の正念場です。』という言葉に納得。子育てって、なんでこんなにも自分の時間ややりたいことを犠牲にしないといけないんだろうって思うことがあるけど、そうだからこそ子どもとの結びつきは強くなり愛情が育つんだろうなあと実感。
『もっとやさしいひとになること』確かに、人間がみんなこのことを目指せば戦争や強盗や貧困や色々なことが解決できるように思う。年を重ねること、人を愛すること、大切な人を失うこと、子どもを育てること、私たちの人生はすべて『もっとやさ -
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ネタバレ実は、マーケターこそ、読むべき一冊。
本は作者のものだけではなく、読者のものなんだ。読者に開かれたものなんだ。というメインの主張は、読書論にとどまらず、マーケティングやブランディングの可能性をぐっと切り開く視点をくれる。
本好き以外には見慣れない「異本」というコトバを題材に、「本を読む、理解する、解釈するって一体どういうことか?」の、常識を裏切る発想法を提案する名著。
「ちょっと同じ話を繰り返し過ぎやろ感」はあるものの、まったく違うOS・アングル(物事の見方)を育むためのプロセスなんだろうなと思うと、あえての繰り返しなのかもしれない。 -
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これまで「忘却」を敵視してきた。試験に合格するためには、できる限り頭に詰め込んで詰め込んで、吐き出す。試験の前に忘れるなど、言語道断である。
大学受験前、あれほど知識を詰め込んだのに、どれだけのことを覚えているだろう。
コンピュータの発達により、自分の力でおぼえている必要がないことは増えた。はずである。なのにどうしても、忘却への敵視というか、恐怖心というものがつきまとう。忘却=できない人間と見られないか。
そのために本を読み、教科書をよみ、単語帳を読み、詰め込みまくる生活である。最近、思考停止を感じることが増え、危機感と恐怖感に苛まれていた。もしかしたら私は『知的メタボリックシンドローム』な -
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「人生で大切なたったひとつのこと」
“Congratulations,by the way George Saunders”
著者 ジョージ・ソーンダーズ
訳者 外山滋比古・佐藤由紀
こちらは、著者のジョージ・ソーンダーズ氏が2013年5月11日、自ら教授を務めるニューヨーク州の名門校シラキュース大学教養学部の卒業式でスピーチされた内容が本となったものです。ユーモアたっぷりの短いスピーチ原文に、日本語訳がつけられていて、日本語と英語で味わえます。
『20分間の原稿を用意していたが、卒業式の二日前に8分間と聞かされ、余分なところを削り心から伝えたいことだけを話した』
著者のある時期の後悔 -
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本当に 外山先生の本は 目から鱗がたくさん
もう少し若いうちに会いたかった本たち
今 この本を読んで 本当の日本語辞書が欲しいと痛切に思いました!外山先生のおっしゃってるようなものに近い辞書ってあるのでしょうか?
閑話休題
会社で社内向けにスピーチが時々ありました。
後から、回覧用に要約?文が関係部署から送られてきて、自分の話してる内容のダメさ加減にいつもウンザリしてました。 話し言葉、書き言葉は違うんだなぁと考えたんですが、先生の本から少しですが見えて来た事がありました。 いい歳ですが、もっと気づきを増やして、伝えてられる人になりたいと思わせていただきました。 -
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ネタバレ「本を読んだら忘れるにまかせる。大事なことをノートにしておこう、というのは欲張りである。心に刻まれないことをいくら記録しておいても何の足しにもならない。」
考えさせられた。
私はどちらかというとまとめたがりで、この言葉いいな〜と思ったら日記なり手帳なりに書き残しておきたいタイプなのだけれど、「忘れないように残しておく」という心づもりでノートに残すのは、外山先生の考え方とは違うみたい。
でもどこかに記録を残したか否かにかかわらず、何度も思い返すフレーズや言葉、「この本といえばこのセリフ」、のようなモノもいくつもある。
そんな、記録をいちいち見返すようなことをしなくてもポッと浮かんでくる言葉や -
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忘却の整理学
著:外山 滋比古
ちくま文庫 と-1-10
良書 わかりやすかった 覚えることと同様忘れることがいかに大切であるか、それが本書の主張です。
アンラーニングとして注目されている、”忘れる”
知の巨人、外山滋比古が、記憶との対で、忘却を扱ったもの。
蛇足ながら、盛岡の書店で「思考の整理学」のPOPを書いて、ベストセラーにつながった松本氏に解説をお願いしていること、外山氏のお人柄を感じることができました。
気になったのは、以下です。
・忘れてもよい。忘れっぽくても、よい頭はよい頭である。それどころか、新しいことを考えるには忘却の助けが必要である。
・博引傍証の記憶はすばらい -
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ことばの教養
著:外山 滋比古
紙版
中公文庫
おもしろかった。
日本人にとって、複雑になってしまった日本語について語るエッセイ集
■心を伝える
・日本のことばはまず目で話す。そして、そのあと、口でも話すようになっている。
・だから、電話のように、目がきかないと、パンドラの箱のようにいろいろな間違いを飛び出させる
・いま、NHKのアナウンサーは一分間に300字くらいの速さで原稿を読んでいる
・このごろの人気タレントを注意してごらんなさい。たいていが早口ですよ。
・逆にゆっくりした話し方をしようと心掛けているが、もともとが早口のせいもあって、なかなかうまく行かない。
・わかものは年寄り -
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断捨離してなぜか本棚に残した本の消費、はじめの記念すべき1さつ目です。
著者のエッセイの抜粋をかいつまんでテンポ良く読むことができ、気に入った。2017年発刊で6年以上前のもので少し古くなったが、暮らしを良くするための箴言集として良いと思った。早歩きの散歩や朝活やシエスタとまではいかないが昼寝、3人以上のたわいないおしゃべりや、読書をとばして読んで、という部分を取り入れたい。あとはいま30代なので、50歳からの後半30年ではライフワークをするかなにか節目で切り替えて仕事したいです。
3度4度読む本が2、3冊あれば読書家とのことです。これを、そうしようと思う。 -
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いろんな本を乱読:めちゃくちゃに読んでいると、セレンディピティ:思いがけない発見があるという教えです。
気の向いた本を、手当たりしだいに読むのは、たのしいが、それだけでなく、おもしろい発見もある
知的刺激ということからすれば乱読にまさるものは少ないようである
妙に力を入れるのではなく、風のように読むのが面白い
乱読はおもしろい
気になったのは以下です。
・自分のことを振り返ってみても、人から本をもらうのは、ありがたさ五分、めいわく五分ということが多い
・人と交わるには遠くの人がいい
・本は買って読むべきである、もらった本はありがたくない
・自分の目で選んで、自分のカネで買ってきた本は、自