外山滋比古のレビュー一覧

  • こうやって、考える。
    知の巨匠の考え方を学べる本で、シンプルだけど、本質をついた言葉が多く、刺激を受けました。

    個人的に響いた内容は、予定の大切さである。日記だけでは予算のない決算と同じなので、予定を立てて反省する。習慣化していきたい。
  • こうやって、考える。
    ①読書などで知識を得たところで
    思考力や発想力が鍛えられるわけではない。
    机上ではなく『日常』に潜む未知なものを見つけ、『考える』ことが知的である。

    ②忘却をマイナスに捉えない。
    手放し忘れるからこそ、新しいものに出会い思考を活発にすることができる。

    ③ 本を読んだら忘れるに任せる。
    大事なこと...続きを読む
  • 文章を書くこころ 思いを上手に伝えるために
    思いを伝えるための文章には、心がこもっていないといけない。
    その思いを伝えるための方法を述べたのが本書である。

    気になったのは以下になります。

    ■文章とは料理のようなものである

    ・相手あっての文章という考えに立つと、文章は料理のようなものだということがわかる。
    ・まず、食べられなければならない...続きを読む
  • やわらかく、考える。
    外山滋比古先生の書がどんどん好きになっている。どれを読んでも納得、痛快な思いになる。これまでの著作から抜粋した珠玉の言葉が並ぶ。その出典を更に読みたくなる。長い人生経験と思索から出る言葉である。無駄がない。中でも「流れる水は腐らない」は、人間も生きていることは動いていることという言葉が強く刺さった。...続きを読む
  • やわらかく、考える。
    「こうやって、考える。」の続編。前者が発想力が身につく150のヒントに対して、こちらは、柔軟な視点を養う150のヒントである。
    本屋でとなりにあったので、一緒に求める。表紙の絵がシリーズとして似ているのが嬉しい。ならべると背表紙で絵ができるような感覚。
    同じく190頁たらずで、行きと帰りの電車で2冊...続きを読む
  • ことばの教養
    この本を読んでまず感じたのは、まるで「徒然草」のようだということ。氏の博識、幅広い人間関係と多くの経験からくる言葉は納得の一言だ。人柄を思わせる明快な語り口やユーモラスな発想など、兼好法師を思わせる。
    「伝える」「読み取る」難しさは、本や手紙だけでなく人間関係にも当てはまる。氏の、コミュニケーション...続きを読む
  • 「忘れる」力
    2022/09/12
    さらっと短い時間で読める外山さんの言葉や生き方についての知恵が詰まった本。
    さらっと読めるけど、一回読んだだけではこの本の内容を理解して自分なりに消化することができるまでには時間がかかりそうな感じがどの文章からも漂っています。
    言葉とともに生きてきて、それをどのように扱うかとか...続きを読む
  • 乱読のセレンディピティ
    外山さんの本は、思考の整理学に続いて2冊目です。
    一番心に残ったのは「記憶力」と対をなす「忘却力」の話でした。
  • こうやって、考える。
    お散歩中ふらっと立ち寄った本屋で発見!
    たくさん本読んできたけど影響されすぎていて自分のものにできていなかったから、運命の出会いだった!

    読んだ本からインスピレーション受ける程度で、影響されすぎないこと、覚えたいことは頭に残るから無理に覚える必要はないこと、、、

    とらわれすぎず、別のことに時間を...続きを読む
  • 乱読のセレンディピティ
    知識メタボであり、考える力を養っていかなければならないと痛感しました。
    偶然性を楽しみながら、一つ一つの出会いや体験を繋げられる思考力が、これからの時代で生きていく上でも求められていくのだろうとも思いました。
  • 異本論
    この論考が世に出たのは1978年。物語や歌謡がいかにして古典になるかを論じた本書は40年以上の歳月に耐えている。既に古典の仲間入りをしたと言ってもいいのではないか。最も印象に残ったのは次の一文。
    「文学的表現は物件ではなくて、現象である。書いた人から読む人へ、ある記号表現が移るプローセスにその生命が...続きを読む
  • 乱読のセレンディピティ
    外山先生が本書で指摘している通り、良き読書体験には良きテンポが欠かせない。それは今までにも薄々感じていたが、非連続な単語が適度なテンポと余韻により連続性をもつ事でコンテキストになる、と理解できた。
    古典や翻訳にはテンポがいまいちな文章も多く、それが難解さを助長しているのだが、そんな場合は無理やりにで...続きを読む
  • こうやって、考える。
    著者である外山さんの過去の著作の中から、発想力や思考力を磨くヒントになるような言葉を集めたアンソロジーのような一冊。

    すぐに読める短い文が1ページに一つずつ。全部で150収められており、ちょっとした隙間時間に読むにもちょうどいい。

    個人的印象では、外山さんの言葉は、ピタゴラスイッチの佐藤雅彦さん...続きを読む
  • 知的生活習慣
    久しぶりに楽しみながら読むことができた本。
    どこがどう楽しいか…
    毎日の生活の中で、いかに知的に過ごすか、共感する部分や発見する部分がたくさんあるから、読んでいて楽しい。
    外山先生の他の著作も読んでみようと思う。
  • 乱読のセレンディピティ
    この本は、私が好きなジャンルの読書論あるいは読書術といえるが、それを超えたものにも感じる。

    読み方、考え方、生き方の円環をグルグル回っているような感覚になる。

    また、章が短く区切られていて隙間時間に少しずつ読み進められるのであっという間に読み終わる。

    読書意欲が湧いてくる本。

    以前にも一度読...続きを読む
  • 知的生活習慣
     生活の上に思考がある。徹夜で勉強が偉いような風潮があるが、愚の骨頂。
    人間的価値は生活から。人間は生活があるから人間、知識がいくらあっても生活のない人は価値が小さい。
    知識そのものは無力、生活の中で使用してこそ。
    生活の乏しい知識人間は知識のものぐされ。
    書くと忘れる。忘れた方が良いことは書け。
    ...続きを読む
  • こうやって、考える。
    外山滋比古氏の21の著書から引用された、150の短文で構成されています。
    くしくも、「はじめに」で紹介されているイギリスの”簡潔は智の真髄”ということわざがこの書の性格をあらわしています。いちおう7つの章立てになっていますが、どこからよんでもよく、平易な解説を含めてわかりやすいと思います。

    目次は...続きを読む
  • 乱読のセレンディピティ
    あまり覚えてないけど、何となく余韻で読むのと、忘却の肝要さは分かった気がします。あまり覚えてないけど!!何やねんこの本!?あまり覚えてないんですけどーーー!?
  • こうやって、考える。
    精神的に疲弊しているなと感じている時に何気なく読んでみた本だったが、読んだあとは頭がスッキリして思考が晴れやかになった不思議な爽快感が残った。
    それはきっと、1ページずつに集約された金言の中にある柔らかい考え方や捉え方に頭をほぐしてもらったのだと感じた。
    冒頭に書かれた「スピーチとスカートは短い方が...続きを読む
  • 乱読のセレンディピティ
     「セレンディピティ」とは思いがけないことを発見する能力のこと
     本は面白いから読むのであって面白くなければ捨てればいい
     風のごとくさっと乱読して忘れてしまえばいい
     いかに知識をためるかより「気づき」が大切なのかなと思った
     思い出せないけど「同じ川は2度と入れない」ように「同じ本は2度と読めな...続きを読む