外山滋比古のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「親は子に何を教えるべきか」3
著者 外山滋比古
出版 PHP文庫
p92より引用
“せっかく出るのにやろうとしないのは動物以下だと
言わなくてはならない。自然にさからった恥ずべきことだ。”
英文学者である著者による、
子どもを育てるコツをまとめた一冊。
教育の問題点から幼児の言語とテレビの関係まで、
言葉の大切さを中心に書かれています。
上記の引用は、
母乳での子育てに関する一文。
親の免疫力を分け与えたり、
親との触れ合いの時間が増えるなど、
母乳での育児には大変メリットが多いようです。
しかし、
出産後のスタイルの復元のために、
早い段階で断乳するという方もいるらしいですが、
いかがなものかと思います。
もちろん母乳が出ない方や、
理由があって子どもに与えられないのなら、
母乳育児を断念せざるを得ないのでしょうけれど。
母親のスタイルがよくて美しい方が子どもにとっても幸せである、
なんていう意見もあるのでしょうけれども、
どうもいまいち信用できない感じです。
何を一番に考えるかはその人の自由かもしれませんが、
子どもへの接し方は、
自分の将来に跳ね返ってくると思います。
難しい話です。
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Posted by ブクログ
知的生産のヒントになる本。
・日常生活の改造なくして知的生活はあり得ない。一日一日の生きかたにすべての文化の根源がある。
・子供にとって、遊ぶのに劣らず、こわすことが大きな創造的意義をもっている。
・その分解のプロセスが子供にとって、きわめて鋭い喜びを与えるだろう。
・「わかる」は「わける」「わかつ」ことによって、複雑な全体をときほぐして理解することを言葉の上でもあらわしている。
・いまの学校教育は、(中略)切れ切れの知識がいたずらに集積している“もの知り”でしかないものを育てることが多い。
・発見の方法→比喩(アナロジー)
・目のまわるような忙しい生活の中で、何かのはずみに見出されるしばしの間の仕事からの解放、それがヒマである。
・陸つづきの外国をもっていない地理条件は、国民の純粋、潔癖、孤立などの特性を助長するが、何よりの特色は外国、ならびに外国人に対する過敏さであろう。
・島国には鎖国への傾斜がある。
・われわれにとってのドラマは、義理と人情の板ばさみになって苦悩する人間の心の哀歌であり、賛歌である。
・われわれは似たよったりということを好まない。すこしでもほかの人たちと違ったことがしたい。賢くなりたい、美しくありたい、ひとより多くの収入がほしいと思う。これがまさしく“常民”である証拠だ。常民は大体においてどんぐりの背比べである。似たりよったりである。だからこそ、すこしでも違うところを見せたがる。逆にそれだけ一般的価値観につよく支配されていることになるのだ。団地に住んでいる人たちがきわめて均質的な生活環境に暮らしているから、何とか個性化しようとして、変わったことをする人が現れると、またたくまに模倣者が続出して、流行をつくる。“常民”の原型的存在は団地住民であるかもしれない。
・山本五十六元師のことば
ヤッテミセテ
イッテキカセテ
サセテミテ
ホメテヤラネバヒトハウゴカジ -
Posted by ブクログ
さほど新しさはないものの,古さも感じさせない.
講談社版の初版が1977年だという.『思考の整理学 (ちくま文庫)/〃』と内容が多く被っているが,生活寄りの内容という感じ.
私生活改善のための思考の指針としてよいと思う.
正直『思考の整理学』と被る内容が多くて,怠い読書になってしまったけど,散歩の際に思考の中で本書のいう生活の知恵を多少実践してみたことで,本書の価値が多少見えたように思う.
それに加えて,途中で読み止めなかった理由となった『本を読む本 (講談社学術文庫)/M.J.アドラ-,C.V.ド-レン』の一部実践は,まあ不可能ではないと結論が出た.
ひとつ気になったのは,著者の日本語や日本人に対する批判.的を外してるなあと感じた.この原因にのみ古さを感じた.原因が古さであるかはわからない.
「10章 メモ」からは実践的な話でおもしろかった.「手帳のメモ」,「研究ノート(メタ・ノート)」に対する「メタ・メタ・ノート」の実践話などは,人によってはなかなか聞けない話で興味深いものだろうと思う. -
Posted by ブクログ
マスコミはのぞきの専門職。
記憶はすぐに変容してしまう。
清潔すぎるのはよくなく、毒をもって毒を制すことも大切。
イメージを壊さないため作家は読者に顔を見せてはならない。
愛することは幸せだが愛されるのは幸せではないかもしれない。
地図と実地を結びつける想像力をきたえるべき。等々。
「あたまの目」で見たいろいろ。
同じことが何度か言われているのは
それだけそのことを伝えたいからなのだろう。
前はまたさっきと同じか、と思って気にかけていなかったけれど
最近は大切なことを繰り返し言ってくれることは
すごく親切なことなのだと思うようになった。 -
Posted by ブクログ
人の一生の中で、「成長・成功」ってなんだろうと考えさせられる。
生活の糧の得るためには当然働かなくてはならない。
つまり、社会・人に認められる、必要とされなくてはならないのだ。
その点、本書では「前列人間と後列人間」の項で「好ましい黒子」の大切さを説いたり、「失敗とはなにか」の章でコンプレックスや傷を乗り越えてこそ、社会的な成長・成功があると説く。
また、最終章の「考える人間」では、知識社会の下で「自分で考える力」の重要性を説いている。
本当にオリジナルの自分の考え・意見なんて持っていなくても生きてはいけるだろう。しかし、自律・自立が常に叫ばれる昨今にはやはり本書の言う「自分で考える力」は道を拓くために必要となってくるのではないか。そう思った。
追記:外山滋比古の日本語は本当に綺麗なものだ。さすが学者さんだ