高野和明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高野和明さんのミステリー短編集
目次
ゼロ
跫音
死人に口あり
二つの銃口
ハードボイルドな小学生
天城の山荘
三人目の男
短編集ということで気楽に読み進めようと思ったら、良い意味で裏切られた。
どの作品もしっかりと個性があって重い。笑
短編なのに、ストーリー性が高く、分かりやすい描写で一気に引き込まれた。
まず、初めの「ゼロ」でそのスケール感に圧倒された。いや、これ映画の世界観でしょ。ユアン・マクレガーの『アイランド』を思い出してしまった。笑
特に印象的だったのは「二つの銃口」と「天城の山荘」
どちらも、差し迫る緊迫感と臨場感が凄くて、高野和明さんの代表作「13階段」を彷彿とさせる -
Posted by ブクログ
罪刑法定主義に則って司法制度を動かすのであればいっそ、情状酌量とか改悛の状とか全部取っ払って事実関係だけで捜査判決、刑の執行するしかないんじゃないか
なんて思ったりもするけど
どだい人間のする事に主観や自我を容れないことなんて無理だから、感情にまかせて行動してしまうのも致し方ない
そこに、客観的な視点があればそれでいいんじゃないか
読みながらそんな事を思った。
20年前と現在とでは違いもあるのかもしれないが
刑務官の生活や実務、死刑執行に至るまでの事務処理や現場の実態とか知らない事も沢山描かれていて、その点も読んでいて興味深かった。ちゃんとハラハラもさせてくれて、面白い小説。 -
Posted by ブクログ
著者の作品はどれを読んでも面白く、ファンではあるものの寡作でもあり(何でも11年ぶりの新作とか…!)、ノーマークだったため、本屋さんで見つけ嬉しい驚き。面白さはやはりお墨付き。若干ご都合主義的な部分はあるものの、解決への糸口が無くなりそうで無くならない、グイグイ引き込まれていくストーリーテリングはさすが。ホラーというよりはミステリー的な作品と感じた。主人公の、水商売の女性への見方は偏見のようにも感じ、少し白けてしまった面もあるものの、それも時代を反映したものか。
自分の中では、前作「ジェノサイド」があまりにも傑作で、それは超えられなかったか。 -
Posted by ブクログ
ジェノサイド以来、ずっと高野和明さんの作品のファンです。
しかし、あまり作品を出してくれない!
自分の過去のレビューを見みると高野和明作品を読むのは8年ぶり!!!
欲を言えば一年に一冊は出して欲しい・・・
踏切に出てくる幽霊
しかし、過去にその踏切で事故があった訳ではない・・・
じゃあ、その正体は!?
時代は90年代のオカルトブーム真っ只中!!
雑誌編集者は妻を亡くし失意の中で仕事への情熱が消えかかっていた。
そんな中、編集長からオカルト記事の取材を振られる!
読者から送られてくる心霊ネタはどれも眉唾物であったが、一つだけ気になる写真があった・・・
人身事故が起きて -
Posted by ブクログ
【2025年121冊目】
大都会の雑踏で原田美緒が出会ったのは、他人の非日常の未来が見えるという青年、圭史だった。「6時間後にナイフで刺されて君は死ぬ」と告げられた美緒は圭史と共に死を回避するべく行動するが、タイムリミットは刻一刻と迫ってきて――未来予知と運命を題材にした連作短編集。
最初は短編集かと思ったら未来のことがわかる「圭史」が軸となった連作短編集でした。しかし、初対面の人に「6時間後に君は死ぬ」なんて告げられたらとりあえずなんかの宗教かと疑うし、そもそも不躾過ぎて怖すぎる。
どう足掻いても運命に翻弄されて変えられないという事実になんとか抗おうとしたり、わかっていながらも良心に従っ -
Posted by ブクログ
【2025年116冊目】
善行を積む前に借金をしよう、そう思い立った八神が発見したのは、アパートの浴槽で釜茹でにされた男の死体だった。直後、見知らぬ男たちに追いかけられ、やむなく八神は逃亡を開始する。男を殺したのは誰か?なぜ見知らぬ男たちが追いかけてくるのか?骨髄移植のドナーとしての役目を果たすため、八神の東京を駆け巡る逃走劇が始まった。
最初は登場人物も多いし、事件も複雑だし、というか次々に事件起こるしでついて行くのに必死でしたが、だんだんと真相がわかるに連れて、ページをめくるスピードも加速していきました。お、面白い。謎が謎を呼ぶ展開、複雑怪奇に絡み合う因果関係の糸が解かれていき、真相がわ -
Posted by ブクログ
ネタバレ真相が見えてくるまではすごく面白かった。
犯人が分かった辺りから、わたし的には大失速…。
この手のものは何でもそうだけど、それまで普通に暮らしていた(??)人間にここまでのことができるかよ、訓練された職業暗殺者かよ、と思ってしまう。
私が読み飛ばしたのかもしれないけど、代議士が自分の私兵を得るために公安の警察官を使ってカルトを作り、そこに犯人が偶然入り??、代議士が有力な対立候補をスキャンダルで落とすべく、カルトの人間に人を殺させるとともに嘘の証言をさせたり(それを犯人が知って、恩人の復讐をすることに??)、代議士が白血病治療の骨髄移植のためにカルトの人間に八神を確保させようとした…てこと