高野和明のレビュー一覧
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凄く良かったです。
若い夫婦、旦那の夏樹修平はベストセラーを出したライター。お祝いを兼ねて夫婦の披露宴が行われる。
印税で豪華なマンションを購入したが、これからのローンの支払いも大変なときに、妻の果波の妊娠がわかる。
修平は、自分の収入では、ローンの支払いも危うくとても子どもを育てていくことができないと判断し、果波に中絶を勧める。果波も同意し中絶手術を受ける段階で果波の体に変化が起きる。
それは幼い時の友人、中村久美が憑依したかのようだった。中村久美は3年前に恋人との間に出来た子どもを常位胎盤早期剥離で久美とともに亡くなっていたのだ。
精神科医で以前は産婦人科医だった磯貝が果波を診ることになる -
Posted by ブクログ
高野和明さんのミステリー短編集
目次
ゼロ
跫音
死人に口あり
二つの銃口
ハードボイルドな小学生
天城の山荘
三人目の男
短編集ということで気楽に読み進めようと思ったら、良い意味で裏切られた。
どの作品もしっかりと個性があって重い。笑
短編なのに、ストーリー性が高く、分かりやすい描写で一気に引き込まれた。
まず、初めの「ゼロ」でそのスケール感に圧倒された。いや、これ映画の世界観でしょ。ユアン・マクレガーの『アイランド』を思い出してしまった。笑
特に印象的だったのは「二つの銃口」と「天城の山荘」
どちらも、差し迫る緊迫感と臨場感が凄くて、高野和明さんの代表作「13階段」を彷彿とさせる -
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罪刑法定主義に則って司法制度を動かすのであればいっそ、情状酌量とか改悛の状とか全部取っ払って事実関係だけで捜査判決、刑の執行するしかないんじゃないか
なんて思ったりもするけど
どだい人間のする事に主観や自我を容れないことなんて無理だから、感情にまかせて行動してしまうのも致し方ない
そこに、客観的な視点があればそれでいいんじゃないか
読みながらそんな事を思った。
20年前と現在とでは違いもあるのかもしれないが
刑務官の生活や実務、死刑執行に至るまでの事務処理や現場の実態とか知らない事も沢山描かれていて、その点も読んでいて興味深かった。ちゃんとハラハラもさせてくれて、面白い小説。 -
Posted by ブクログ
ようやく読めた。やっぱり、すごく面白い。読めて良かった。
アメリカの民間軍事会社に所属するイェーガーには、肺の病気で余命幾ばくも無い幼い息子がいる。ある日、彼を始めとする四人の傭兵が、アメリカ合衆国の機密作戦のために集められた。彼らが投入されるのはアフリカの密林に暮らすムブティ人の集団をせん滅する作戦だ。
一方、日本で薬学を専攻する院生の古賀研人は急死した父親から不可解なメールを受け取る。現在の医学では治癒不可能な病気の治療薬を作れというのだ。ただし、誰にも知られずに。
読んでいくと、どんどん意外な事実が解き明かされ、物語が予想できない筋道へ引っ張られていく。
傭兵たちのミッションと薬学の -
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ネタバレ短編集。
休日の学校で清掃の仕事をしていた男性が、無差別銃乱射事件を起こした犯人と校内に閉じ込められる話が一番好き。緊迫感があった。
もうダメかも…!と思った後に起こる展開も面白い。犯人が2つの人格を持っているとは。散々使い古されたようなネタにも関わらず、閉鎖的な環境で、犯人と仲良く(?)するしかないという状況が新鮮だった。男性の頭の中では、いつ変貌するか分からない人間と行動を共にしなければならない恐怖と、助かるかもしれないという一筋の希望がせめぎ合っていたことだろう。何も知らない犯人(善良な方)が一番幸せだろうね。
自分がなぜか男性となった状態で、交通事故で死ぬ間際の夢を見た女性の話も面白 -
Posted by ブクログ
著者の作品はどれを読んでも面白く、ファンではあるものの寡作でもあり(何でも11年ぶりの新作とか…!)、ノーマークだったため、本屋さんで見つけ嬉しい驚き。面白さはやはりお墨付き。若干ご都合主義的な部分はあるものの、解決への糸口が無くなりそうで無くならない、グイグイ引き込まれていくストーリーテリングはさすが。ホラーというよりはミステリー的な作品と感じた。主人公の、水商売の女性への見方は偏見のようにも感じ、少し白けてしまった面もあるものの、それも時代を反映したものか。
自分の中では、前作「ジェノサイド」があまりにも傑作で、それは超えられなかったか。 -
Posted by ブクログ
ジェノサイド以来、ずっと高野和明さんの作品のファンです。
しかし、あまり作品を出してくれない!
自分の過去のレビューを見みると高野和明作品を読むのは8年ぶり!!!
欲を言えば一年に一冊は出して欲しい・・・
踏切に出てくる幽霊
しかし、過去にその踏切で事故があった訳ではない・・・
じゃあ、その正体は!?
時代は90年代のオカルトブーム真っ只中!!
雑誌編集者は妻を亡くし失意の中で仕事への情熱が消えかかっていた。
そんな中、編集長からオカルト記事の取材を振られる!
読者から送られてくる心霊ネタはどれも眉唾物であったが、一つだけ気になる写真があった・・・
人身事故が起きて