高野和明のレビュー一覧
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ネタバレネメシス作戦の本当の目的に気づいたイェーガーたちは、新人類のアキリと共にアフリカを出て逃亡することを決意する。一方、父が遺した創薬ソフトが人類の叡智を超えた万能ソフトであることに気づいた研人は、協力者の李正勲と寝る間も惜しんで新薬の開発に取り組む。しかし、ジョナサン・イェーガーの病状は悪化し、創薬の期限が刻々と近づくーーー。
上巻で状況がつかめ、下巻は主にアフリカ脱出と創薬研究がメインだったが、飽きることなく楽しめた。新人類の出現に対比して、現生人類の愚かさや弱さなども語られ、考えさせられた。人間は、今ある能力で頑張るしかないのだという、当たり前のことを実感させられた。 -
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ネタバレこれはとんでもなく良作。
絶対読んだほうがいい。
自殺した4人の幽霊が、天国へ行くために自殺志願者100人を助けるお話。
設定は少しファンタジーだけど、内容はとても心に刺さる。死んだらあかん。
お揃いのつなぎを着て、まるでゴーストバスター。
最高にカッコいい。
実は私も元自殺志願者。
詳細は省くけど、17歳で家を出て、夜の世界へ飛び込み、初めは刺激的な世界に楽しくしていたけれど、根が真面目な私は、すぐにダメになっていった。
区切りがついたら…このタスクが片付いたら…
死ぬ事を目標にする様になっていた。
けれど19歳の秋に『捨て猫拾ったんやけど飼ってくれへん?』と。
産まれて約2週間の母猫 -
Posted by ブクログ
コンゴのジャングルに住む民族の殺害ミッション。
理由はウイルス対策だと知らされているが、物語が進むにつれて真実が徐々に明らかになっていく。
展開が非常に面白く、情景もクリアにイメージできる。
読み始めたら止まらず、海外ドラマを一気見しているような感覚だった。
超人類の存在が人類にとって脅威になりうるという考えには一定の説得力があるが、大統領のパーソナリティが政策に強く影響している点ももっともだと思う。
このホワイトハウスは、かなり攻撃的な方針を取っている印象を受けた。
コンゴでの作戦とは直接結びついていなかった日本の大学院生が、下巻でどのように関わってくるのかとても楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻に続き、緊張に満ちたミッションが続く。ラストまで一気に読んでしまった。
最初にイェーガーが命じられたのは、「人類を抹殺するウィルスに感染した人々を、やむを得ず殺すミッション」だったはずなのに、実は「アフリカのムブティ人の間に突然生まれた進化した人類を、彼に脅威を感じた合衆国が抹殺するミッション」だったことが判明した上巻。
進化した人類アキリはまだ三歳にもかかわらず、合衆国の暗号通信を解読するわ、電力発電所にハッキングしてアメリカ各地を停電に追い込むわ、ものすごい力を発揮する。金と力に物を言わせて追撃してくるホワイトハウスの包囲網から、間一髪で逃れるシーンの連続は、読んでいて純粋にワクワク -
Posted by ブクログ
高野和明さんの短編集。
ミステリーをベースにSF、ホラー、サスペンス、ファンタジー要素が盛り込まれた作品。
短編集は読みやすいけれど、ちょっと物足りなさを感じることがありますが、高野さんの作品はどれも読み応えあり。特に好みだったのは、『ハードボイルドな小学生』と『天城の山荘』。
『ハードボイルドな小学生』は、主人公がクラス内で起きた怪文書事件の犯人を探す物語。主人公・優くんの大人の男性を意識した口調や行動が微笑ましい中、子どもならではの視点で事件を解決していく過程がとても面白かったです。
『天城の山荘』は、時代背景も含めて好み。怖いけど面白くてページを捲る手が止まりませんでした。
満足度の高い