高野和明のレビュー一覧
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下北沢にある踏切には女の幽霊が現れる。
そんな嘘か誠かわからない話を雑誌のネタとして追うことになったのは元新聞記者の男。
その男は妻との死別を機に生きる気力をなくしてしまっており、新聞社を辞めた後に拾ってもらった女性雑誌でも熱が入らず、この取材で熱意が戻らねば辞めてもらうと暗に仄めかされていた。
とりあえず飯は食わねばなるまいと、しぶしぶホラーのための取材を始めるが、彼の身には不可解な現象が起き始める。
と、いうように始まり方は王道のホラーのようであるが、その後の展開は驚嘆するほど。
安直なホラーで終わってしまうかと思いきや、彼の人格と彼が求める人生への問いが幽霊は誰で、何があっ -
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感想は下巻にて✎☡
✎︎____________
親というのは、自分の死をもって、最後の、そして最大の教育を子供に施すのだろう。良くも悪くも。(p.73)
正しいことだけを語ろうとする者は、口が重くなるんだ(p.112)
狂った頭で戦争を言い出すのは、決まって国のリーダーなんです。国民じゃありません(p.179)
権勢欲に取り憑かれ、あらゆる政治的闘争を勝ち抜いていく人間は、正常の範囲から逸脱した好戦的な資質を有しているはずだ。しかしその反面、民主主義国家では、そうした人間をリーダーとして選出するシステムが民意によって作り上げられているので、選ばれた人間こそが集団の意思を体現している -
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ネタバレそれぞれ全く雰囲気が異なる、7つの怪事件短編集。
ミステリーというよりは、オカルトが中心となる短編が多かった。
個人的には「死人に口あり」と「三人目の男」がお気に入り。
前者は、警察と容疑者それぞれの視点が交互に描かれながら結末へと向かう展開が面白かった。言葉で説明できない霊的な正体の存在は、生きているものに恐怖を抱かせるのだろう。
後者は、非現実的なようで、どこかにありそうなストーリー。他と特に雰囲気が異なっていて、許されない事件の真相があったけれど、息子の最期の言葉が母親に伝わった時は、哀しくも少し救われた気持ちになった。 -
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ネタバレグレゴリー・S・バーンズ
合衆国大統領。
サミュエル・ギブソン
海軍中佐。
メルヴィン・ガードナー
初老の白人男性。科学技術担当大統領補佐官。博士。
チャールズ・ワトキンス
国家情報長官。
ロバート・ホランド
CIA長官。
ジョナサン・“ホーク”・イエーガー
ウエスタン・シールド社から要人警護の任務を割り振られた。“グリーンベレー”出身。
マクファーソン
護衛隊リーダー。
リディア・イエーガー
イエーガーの妻。リスボンで入院中の息子に付き添っている。
ジャスティン・イエーガー
イエーガーの息子。肺胞上皮細胞硬化症という難病を患う。余命一ヶ月。
アル・ステファノ
宿舎の管理責任 -
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ネタバレグレゴリー・S・バーンズ
合衆国大統領。
サミュエル・ギブソン
海軍中佐。
メルヴィン・ガードナー
初老の白人男性。科学技術担当大統領補佐官。博士。
チャールズ・ワトキンス
国家情報長官。
ロバート・ホランド
CIA長官。
ジョナサン・“ホーク”・イエーガー
ウエスタン・シールド社から要人警護の任務を割り振られた。“グリーンベレー”出身。
マクファーソン
護衛隊リーダー。
リディア・イエーガー
イエーガーの妻。
リスボンで入院中の息子に付き添っている。
ジャスティン・イエーガー
イエーガーの息子。肺胞上皮細胞硬化症という難病を患う。余命一ヶ月。
アル・ステファノ
宿舎の管理責 -
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重厚な物語に引き込まれて一気読み。残酷描写が多いうえ必要以上にリアル。精神的に元気なときに読むのがおすすめ。私はインフルエンザで寝込んでいるときに暇つぶしに読んだので気分が悪くなりました‥。
壮大なスケール。エンターテイメント。文句なしに面白いが、凄惨な描写が恐ろしくて、再読はできないと思う。
ページをめくる手が止まらないのに、先が怖い。こんな本ははじめて。
同作者の13階段も、事件の描写が細かくて怖かった。どうして作者は想像でこんなに現実味のあるシーンを書けるんだろう。
世界の闇。一瞬で狙い撃ちしてくる爆撃機、拷問国、新人類‥。どこからフィクションでどこまで現実なのか境界線がわからなかった。 -
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【2025年121冊目】
大都会の雑踏で原田美緒が出会ったのは、他人の非日常の未来が見えるという青年、圭史だった。「6時間後にナイフで刺されて君は死ぬ」と告げられた美緒は圭史と共に死を回避するべく行動するが、タイムリミットは刻一刻と迫ってきて――未来予知と運命を題材にした連作短編集。
最初は短編集かと思ったら未来のことがわかる「圭史」が軸となった連作短編集でした。しかし、初対面の人に「6時間後に君は死ぬ」なんて告げられたらとりあえずなんかの宗教かと疑うし、そもそも不躾過ぎて怖すぎる。
どう足掻いても運命に翻弄されて変えられないという事実になんとか抗おうとしたり、わかっていながらも良心に従っ -
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日本、アフリカ、アメリカを渡る壮大なスケールの物語。こんな物語を創作できる作者は本当にすごいと脱帽です。
・アフリカ少年兵の件はエグい。しかし、現実的にあるとしたら看過できない。平和な日本では想像すらできない世界だった。
・ハイズマンの言葉が印象的
→「すべての生物種の中で、人間だけが同種間の大量虐殺(ジェノサイド)を行なう唯一の動物だ。それがヒトという生き物の定義だよ。人間性とは残虐性なのさ。かつて地球上にいた別種の人類、原人やネアンデルタール人も、現生人類によって滅ぼされたと私は見ている。(ジョゼフ・ハイズマン)」
・すごく説得力のある見解だった。こうやって人類はヌースやエマのような -
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上巻に引き続き下巻もテンポよくストーリーが進んで、次はどんな展開が待ち受けているんだろう…?と、時間も忘れてページをめくる手が止まらなかった。
こんなに高揚した気分で読書をするのは物凄く久しぶりな気がする。
なんだこの緻密に作り上げられたストーリーは。この物語を作り上げるために、どれだけの労力を費やしたんだろう。
人間は残酷で、作中では目を背けたくなるような出来事が容赦無く描写されているけれど、これは他人事なんかじゃなくて、自分を含めた全ての人間にかかわることが描かれていると感じる瞬間が何度かあって、だから余計にこの本に夢中になったのかも。(夢に見るくらいに)
面白かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ13階段は既に読んでいましたが、
また違った方向性の作品で驚いたと共に、
それにも関わらず
スリリングに展開していく冒険劇に引き込まれ
スピードを落とさず読み切ることができました。
最近SF要素のある話を引き当てる機会が増えました。自分からはなかなか手を出せないSFですが、こういう形で触れられて、読書の幅がちょっと広がったかも。
以下は印象に残ったシーンについてや考えたこと。
オネカをはじめとした現地村人虐殺のシーンは残虐でトラウマになりそう。
子どもにあんなことさせたり、
◯した人の身体の一部をペンダントにしたり…
でも、これはフィクションとも言い切れないと思うと、すごく心が締め付けら