高野和明のレビュー一覧

  • ジェノサイド 上

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    自分にとって初めてのSFミステリー小説!
    スケールが壮大。本当に壮大。壮大すぎる!!よくこんなストーリーが描けるなと心から敬意を表します。
    科学的な描写が全然わからないけど(自分は超絶文系)、それでも面白いです。
    ところどころ、いや、それは無理なんじゃ!?絶対捕まるぞ大丈夫かー!!と言いたくなる部分はあったけど、でも面白かった。
    上巻は続きがすごい気になる展開で終わりました。下巻ではどうなるんだろう、楽しみです。

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    2025年02月12日
  • ジェノサイド 上

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    これは、面白い。
    科学と物語が見事に融合して、まさに自分好み。

    大まかなストーリーとして、アメリカ人傭兵であるイェーガーによるアフリカのミッション。日本で薬学を専門とする大学院性の古賀研人への父親からの不可解なメッセージ。遠く離れた2人の点をつなぐのは、数十年前に発表された「ハイズマン・レポート」という論文。その内容は人類を滅亡させてしまう5つの要因を科学的検知により、予測して警告する内容だった。

    物語を読み進める事に、少しづつ明るみになっていく真実。誰が味方で誰が敵かもわからない。陳腐な言い回しだが、その状況にハラハラさせられている自分がいる。途中にでてくるチンパンジーの話が印象強くて、

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    2025年01月27日
  • グレイヴディッガー

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    【2025年 読書記録No.1】
    ノンストップクライムサスペンスとはまさにこのこと。
    逃走劇の模様が目の前に映像として浮かんでいるように、ページを進めれば進めるほど展開がスピード感を増していく。本当にこの作家の作品は、映画を見ているようだ。それほどまでにテンポ良く読み進めることができた。そして人間ドラマあり、警察と公安の対立あり、裏組織や政治の闇にも踏み込むように、色んな要素が詰め込まれていて読む人を飽きさせない。
    素晴らしい作品だった。

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    2025年01月12日
  • 幽霊人命救助隊

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    お下がり本

    まず、養老孟司さんの解説が面白い

    500ページ越えなのに、スラスラ読める
    ただ、内容は軽くはない
    自殺を止める4人の幽霊
    所々、日本の今を内部から伝えてくる
    いかに税金が無駄に使われているかなど

    読み進めるうちに、キャラクターたちに愛着が湧く
    自尊心の大切さをテーマにしたのかな
    と感じた


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    2025年01月09日
  • ジェノサイド 上

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    面白すぎて、上巻の感想を書く前に下巻を読み切ってしまったので下巻に感想はまとめて書くことにする。

    過去に読んだ高野さんの著書の「13階段」がすごく面白かった記憶があるし、こちらも読んでみよう、と何の前情報もなく読み始めたのだが、予想外の内容にびっくりした。SFだったなんて!物語のスケールの大きさにも驚いた。

    日本のミステリ作家さんは、年に何冊も作品を量産するのではなく、こういう至高の一冊をじっくり時間と手間をかけて描ける機会が増えればいいと思った。

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    2025年01月02日
  • ジェノサイド 上

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    面白い。話の規模が大きすぎたり、題名の重々しさからつまらないのではと思い長い間積読してたが、読み始めたら止まらない。下巻の続きが気になる。

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    2024年12月29日
  • グレイヴディッガー

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    主人公の八神は悪党だけど、改心して骨髄ドナーとなり、他人の命を救おうとする。ところが移植を目前に、連続殺人に巻き込まれる。病院目指しての逃走劇。八神の性格が良くて、なんだかほろりとさせられる。殺害描写はけっこう残酷なんだけど、八神のシーンはところどころ笑わせてくれて、うまい具合にバランス取れてる。
    最後、八神が手術前に、移植の成功を神様に祈るシーンが感動的。美しく終わってて、とてもいい。

    しかし、グレイブディッガーという、架空の?伝説に絡めないほうがおもしろかったんじゃないかと思う。
    2011/8/15

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    2024年12月15日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    短編集かなあと思ったら、圭史という青年を軸にした連作集でした。ミステリとしては、先がわかりやすいものもありましたが、ファンタジーとしても楽しめるタイトルからは想像しにくい優しく温かい気持ちになれる作品でした。

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    2024年12月10日
  • ジェノサイド 上

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    あっという間に引き込まれていきました。
    遺伝学的な説明など、専門的過ぎて途中頭に入らないところもありましたが、だんだんとそれぞれの登場人物が繋がっていく様子が面白いです。

    この先どうなるのか、楽しみです。

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    2024年11月30日
  • グレイヴディッガー

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    ところどころツッコミどころはあるものの、疾走感あって面白かった。
    太田愛の「逃亡者」を思い起こす逃走劇。

    グレイヴディッガーの存在が創作とは思わなかった、ディテールがしっかりして描かれてたからびっくり。

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    2024年10月25日
  • 幽霊人命救助隊

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    ネタバレ

    浮かばれない4人の霊に、49日以内に自殺しようとする100人を救えとの神の命令が下る。笑いあり涙あり、怒涛の救助大作戦

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    2024年11月08日
  • 夢のカルテ

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    死に際の人間が残される人を愛しているが故につく優しい嘘に弱いので、読みながらぼろぼろ泣いた。やさしさを受け取った側がそれを全部解っているのがせめてもの救いだった。

    高野さんの作品の良いところは、感情に対する言語化が非常に丁寧になされている事だと思う。高野さんの作品に登場する主人公はいつだって心情をすぐさま言語化し、そこで見えてくる弱さやずるさにとことん向き合ってくれる。私はいつも本の中の一人称になりきって読み進めているため、その人生の一部をなぞることで日頃自分の感情をうまく言語化できず感じるもどかしさを解消してくれるのだと感じた。

    良い作品には良い解説、という持論があるがこの作品の解説も例

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    2024年09月21日
  • 夢のカルテ

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    高野和明さん著『夢のカルテ』の概要と感想になります。

    概要です。
    睡眠療法専門のカウンセラーである夢衣(ゆい)は、今日も悩める患者と向き合いながら彼らの夢を治癒していく。ある日に訪れた刑事の健介は夢衣との出会いに運命的な何かを感じ取り、次第と二人はいくつかの事件と夢に立ち向かって惹かれ合う。

    感想です。
    振り返ると高野和明さん作品も既読作は増えました。代表作『ジェノサイド』の緊迫感と『幽霊人命救助隊』の優しさを掛け合わせて(2で割った)本作は書かれた印象ですね♪
    ドラマのような展開と高野和明さんらしい読みやすさで、高野和明さん作品を初読みしたい方にオススメです。

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    2024年09月15日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    お下がり本

    面白かった!ドキドキした
    山葉圭史を主人公に、短編が少しずつ繋がっていきます

    どのお話も良かった
    「時の魔法使い」「ドールハウスのダンサー」
    主人公の未来を応援したくなるお話でした

    6時間後に始まり、3時間後で終わる
    未来は変えられるのか  運命とは絶対なのか
    ハッピーエンドになりますように!!と祈りながら読みました

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    2024年07月23日
  • 幽霊人命救助隊

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    ネタバレ

    主人公祐一
    東大受験がうまくいかず追い込まれ自殺した少年

    八木
    元ヤクザの組長
    市川
    クレーバーな少し弱気な真面目な人
    美晴
    人を信じれないタイプの斜めの考え方する美人

    主人公と3人の仲間たちが神様から自殺しようとする人たちを100人助ければ天国に行かせてやるといわれ現代社会に戻され、奮闘する話。
    自殺に至った動機が自分と重なり、救助しつつ自分たち自身も救われていく話。

    鬱、金、健康、過度のプレッシャー
    色々あるけど、近くで親身になってくれる人がいかに重要かとわかった。

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    2024年07月22日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    時の魔法使いの主人公の書く物語の終わり方が不自然なハッピーエンドであるから、という理由で不採用になり悩んでいた事と、ドールハウスのダンサーの、本人にとっての最良の所に落ち着かないが前に進む、という結末が重なった。これは筆者なりの物語の終わらせ方に対するひとつの回答なのだろうか。
    人生全て自分の思い通りにいくことは無いが、その中で予め決められた運命に少しだけ足掻いてみたり、利己心に抗い正しく生きようとすることに優しく後押しをしてくれる作品だった。
    やはり高野和明は間違いないな、と思った。まだまだ未読の作品がある事が喜ばしい。

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    2024年05月14日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    未来の「ビジョン」が見える圭史を取り巻く人物たちの悲しい未来、温かい未来を人生の一部を覗いているかのような気分で読み進めることができた。短編で構成され、圭史自身も成長し、異なる時間軸の様々な境遇の人物のストーリーが展開されていた。しかし、どの登場人物も絶望の中に明るい未来を期待していたり、運命という決められた未来を必死に変えようと努力する前向きな姿がこの物語を一貫して温かい気持ちにさせてくれた。
    豊かな感情、直感、見た目、意地悪さ、愛情、その全てに人間らしさを感じられる作品であった。

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    2024年05月13日
  • 幽霊人命救助隊

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    「この世は、無責任な人ほど楽に生きられる」という文章が心に残っている。思い返すと、自分の周りの心を病んでしまった人たちはみんな責任感が強く真面目な人だった。
    逃げることを選ぶことは強さである事を知った。自分の周りの人は、自身が思っていたより遥かに強い人間だった。
    心を病むことは必ずしもその人の弱さの証明では無いことを再度認識した。また、そこから立ち直るには他者の介入が必須であることを感じた。せめて自分の周りの人間だけでも塞ぎ込んだ中に手を差し伸べられるように、繋がりをこれからも大切にしたいと思った。

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    2024年05月07日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    高野和明が女性主人公で書いた作品は初めてで新鮮だった
    ジェノサイドと13階段がかなり堅かったから、ファンタジーっぽい設定が少し意外だった
    上記の2作品と毛色が全く違うけれど、どのような選択をするか、何に葛藤するのか、は変わらず信頼できる描き方でやっぱこの人好き〜と思った
    次は幽霊人命救助隊を読む

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    2024年04月10日
  • 幽霊人命救助隊

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    ネタバレ

    読み終わったが、なんとも感想を書きづらい。感じたことを文章にするのが難しい。
    最初は少し斜に構えて読んでいたところは否めない。
    しかしとても長い話なので、段々と登場人物に感情移入した。ヤクザの八木さんも好きになってしまった。人は共に過ごした時間が長いほど相手を好きになるのかもしれない。
    原因の大抵は鬱だと最初から想定していたが、それが原因なのか結果なのかは別として、やはり切っては切れないものなのだろう。
    私は人と関わるのが苦手で一人を好む。いくら他人の助けを借りるのが大切と言われても…と思っているが、そう思っている限りはこのような事態を避けることはできないのだろうな。
    ラストはすごく良かった。

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    2024年03月12日