あらすじ
突如、予告された自らの死。未来をかけた戦いが始まる!
緊迫のカウントダウン・サスペンス
ドラマ化された話題作、ついに文庫化!
6時間後の死を予言された美緒。他人の未来が見えるという青年・圭史の言葉は真実なのか。美緒は半信半疑のまま、殺人者を探し出そうとするが――刻一刻と迫る運命の瞬間。血も凍るサスペンスから心温まるファンタジーまで、稀代(きたい)のストーリーテラーが卓抜したアイディアで描き出す、珠玉の連作ミステリー。
感情タグBEST3
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有り有り
ジェノサイドを読んで、この著者に興味を持ちこの作品を読んだら、メチャ当たり!
表現や描写の仕方が自分にマッチしてるんだと思う
他の著書も読み漁りたい
で、作品の評価、感想ですが、6本の短編から構成されていて、全てがキーマンと繋がってるおはなし
心温まるものもあれば、ちょっぴり悲しいお話もあり、ツナグにも似た作風でした
オススメです
Posted by ブクログ
他人の未来が見える山葉圭史が全編に登場する短編集。
人生に迷うなんて誰にでもある。
未来が見えたら、過去が変えられたらなんて思うこともある。
でも、今を精一杯生きることが、未来も過去も肯定できるのではないのかな。
何か迷った時に読みたい作品です。
Posted by ブクログ
(自分用メモ)
死ぬほど面白かった。冒頭の物語の掴み、話の展開、構成全てにおいて完璧な作品だった。自分に合った本がようやく見つかった気がする。
起承転結が綺麗にできていて、気がついたら物語に瞬時に吸い込まれていく感覚があった。次の展開を予想するが的中せず、予想を裏切られた驚きと感心を同時に与えてくれる。伏線が散りばめられているため、まさかここが伏線だっだのかと思わせられる部分も多々あった。
バッドエンドで終わらないところがさらに魅力である。
6時間後に君は死ぬでは、誰が犯人なのかを予想しながら読むのが楽しかった。美緒のキャラクターがより物語を面白くさせてた。終わり方が本当に綺麗だった。
3時間後に僕は死ぬでは、変えられない運命に抗う主人公の姿が醍醐味のひとつだろう。子供の方が運命を変えやすいという部分が心に残った。
短編集は好きではなかったが、個性的で魅力的な登場人物が努力する姿、心情が変化していく様子が読んでいて感動した。ちゃんと話が全て繋がっていたのが良かった。
読んだ後にこんなにも良かったと思えたことはない作品である。腑に落ちない終わり方でなくディズニー作品よりも綺麗なのではないかと感じる構成だった。
Posted by ブクログ
5つの短編とエピローグで構成されている連作短編。5つの話それぞれに違う主人公がいて、全ての話に他人の未来のビジョンが見えてしまう能力を持つ、山葉圭史という青年が登場します。サスペンスミステリーな話もありファンタジーな話、感動する話もあり。色々な要素が散りばめられていて、全ての話がとても面白かったです。中でも3時間後に僕は死ぬという話はハラハラドキドキが凄くて短編とは思えないくらい。ラストも凄くよかったなぁ(*´ω`*)
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ストーリーの展開が見事。よくこんなの思いつくなと感心しながら読んでました(褒め言葉)。特に「時の魔法使い」と「恋をしてはいけない日」がお気に入りです。
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13階段、グレイヴディッガーを読んで、高野和明さんの作品にハマったから今回のもサスペンスとか推理小説系だと思ってたら全然違った!
ドールハウスのダンサーの話が好きだな〜
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タイトル×高野和明
刑事モンのサスペンスかと思っていたのに
なんだこれー!!!!
感動するやん!!
これ本当に13階段書いた人なの?!
いつか読もうと思って長いこと積読してたけど
こんな面白い本だったなんて
「時の魔法使い」が一番好きでした
感想を言うとすべてネタバレになってしまうので
アレだけど
また時間がたって忘れたころに読みたい作品
この短編だけでいいから、定期的に読みたいな
ここ最近で一番心揺さぶられる一冊でした
Posted by ブクログ
未来のビジョンが見えてしまう青年と
関わる女性たちの話。
「6時間後に刺される」
「20年前の自分とであう」
「恋をしてはいけない日に恋をしてしまう」
「自分の半生を模したドールハウス」
そして「3時間後に僕は死ぬ」
どれもミステリでありながら心に沁みるお話。
最後のエピローグはいらなかったかも。
Posted by ブクログ
【2025年121冊目】
大都会の雑踏で原田美緒が出会ったのは、他人の非日常の未来が見えるという青年、圭史だった。「6時間後にナイフで刺されて君は死ぬ」と告げられた美緒は圭史と共に死を回避するべく行動するが、タイムリミットは刻一刻と迫ってきて――未来予知と運命を題材にした連作短編集。
最初は短編集かと思ったら未来のことがわかる「圭史」が軸となった連作短編集でした。しかし、初対面の人に「6時間後に君は死ぬ」なんて告げられたらとりあえずなんかの宗教かと疑うし、そもそも不躾過ぎて怖すぎる。
どう足掻いても運命に翻弄されて変えられないという事実になんとか抗おうとしたり、わかっていながらも良心に従って行動したりする、各章の登場人物の心の動きに寄り添いながら物語を読みました。
高野さんの話は本当に安心して読めるので、積読していた本群から安心して手に取りました。面白かったし、結末も良かったです。
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⭐️4は言い過ぎかな?悩むくらいまあ面白かった。一人の予知能力者による短編集。ビジョンが見える。ドールハウス。ストーカー。式場の爆発
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高野英明さんの、ジェノサイド、13階段、グレイヴィディッカー、幽霊人命救助隊に続いてこの本を読んだ。
今までとはちょっと毛色が違う?高野さんにしては軽めに読める感じ。
でも伏線回収や緻密なストーリー構成は変わらず。
そして安定安心のハッピーエンド!
ドールハウスダンサーがとくにあたたかな気持ちになって好き。
今日や明日が苦しくて悲しくても、未来はきっと「いい日」だと信じて生きること、そう生きてみようと思わせてくれる作品だった。
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短編集かなあと思ったら、圭史という青年を軸にした連作集でした。ミステリとしては、先がわかりやすいものもありましたが、ファンタジーとしても楽しめるタイトルからは想像しにくい優しく温かい気持ちになれる作品でした。
Posted by ブクログ
お下がり本
面白かった!ドキドキした
山葉圭史を主人公に、短編が少しずつ繋がっていきます
どのお話も良かった
「時の魔法使い」「ドールハウスのダンサー」
主人公の未来を応援したくなるお話でした
6時間後に始まり、3時間後で終わる
未来は変えられるのか 運命とは絶対なのか
ハッピーエンドになりますように!!と祈りながら読みました
Posted by ブクログ
時の魔法使いの主人公の書く物語の終わり方が不自然なハッピーエンドであるから、という理由で不採用になり悩んでいた事と、ドールハウスのダンサーの、本人にとっての最良の所に落ち着かないが前に進む、という結末が重なった。これは筆者なりの物語の終わらせ方に対するひとつの回答なのだろうか。
人生全て自分の思い通りにいくことは無いが、その中で予め決められた運命に少しだけ足掻いてみたり、利己心に抗い正しく生きようとすることに優しく後押しをしてくれる作品だった。
やはり高野和明は間違いないな、と思った。まだまだ未読の作品がある事が喜ばしい。
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未来の「ビジョン」が見える圭史を取り巻く人物たちの悲しい未来、温かい未来を人生の一部を覗いているかのような気分で読み進めることができた。短編で構成され、圭史自身も成長し、異なる時間軸の様々な境遇の人物のストーリーが展開されていた。しかし、どの登場人物も絶望の中に明るい未来を期待していたり、運命という決められた未来を必死に変えようと努力する前向きな姿がこの物語を一貫して温かい気持ちにさせてくれた。
豊かな感情、直感、見た目、意地悪さ、愛情、その全てに人間らしさを感じられる作品であった。
Posted by ブクログ
高野和明が女性主人公で書いた作品は初めてで新鮮だった
ジェノサイドと13階段がかなり堅かったから、ファンタジーっぽい設定が少し意外だった
上記の2作品と毛色が全く違うけれど、どのような選択をするか、何に葛藤するのか、は変わらず信頼できる描き方でやっぱこの人好き〜と思った
次は幽霊人命救助隊を読む
Posted by ブクログ
タイトルのインパクトに惹かれて購入。
短編で読みやすく、バッドエンドじゃないからか消化不良にもならず良かった!むしろなんだか物足りないぐらい。
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物語自体は面白いけど展開が読めてしまう。
「もしも努力が実って百五十人の命が救えたら、
天国の一番いい部屋に予約がとれるだろう。」
という5章女主人公?のセリフが好き。
Posted by ブクログ
語り手は変わるものの、未来のビジョンが見えるという青年・圭史がキーパーソンとなる物語。ミステリーもあれば、心がほっこりするような話もあり、様々なタイプの物語が楽しめて面白かった。高野和明さんの作品は3作品読んできたが、それぞれタイプが違ってすごいなぁと。ただ、物語に引き込む力はどの作品もすごくて、この「6時間後に君は死ぬ」も先が気になって、読む手が止まらなかった。
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タイトルの語呂がいい。物騒だけど声に出して言いたくなる。
どの話も面白かったが、もやっとするところもあり、解説で著者は元々映像の人だと知って納得した。
"映える"シーンにするためにリアリティが犠牲になっていたように思う。ドラマなんかだとテンポよくみせればむしろ効果的だろうが、自分のペースで読む小説だと難しい。
表題作とその後日譚が特にそうだった。それぞれ警察官が出てくるが、いかにもテレビドラマに出てくる警察官という感じ。
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202505/映画(6 시간 후 너는 죽는다|)見たので原作再読。高野作品ではジェノサイドとか好みなので初読み時もそんなにハマらなかったけど、設定の面白さと展開のうまさは流石。ドールハウスのが一番好み。
Posted by ブクログ
高野和明さんの原作小説を読んで、映画を観に行ってきました。
映画はほぼほぼ小説通りだった。
小説は、連作短編になってるんだよね。
全体を通して未来予知で繋がっていて、世にも奇妙な物語な世界観。
中でも、表題作の「6時間後に君は死ぬ」と後半に入っている「3時間後に僕は死ぬ」は対になって、昔日本でもドラマ化されたらしく、その時はこのに作品が二本立てだったらしい。
今回の映画もできれば二本立てか、繋げて1本にして欲しかったなと思ったり。
Posted by ブクログ
短編だけど、一つ一つが繋がってる。未来が見えるのは、自分にとって良いことなのか、そうでないのか、どっちなんだろう、なんて事を思いながら読み終えた。
もう一度、結末を知った上で読んでみようかなと思える1冊。
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短編集だが、それぞれ圭司が絡んでいるストーリー。
3時間後に僕は死ぬ、は結構ご都合主義な感じだったなぁ。大勢のビジョンが見えるのは少しやり過ぎた感じ。
時の魔術師は良かった。前向きになれる。
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短編の連作好き
最終編は伏線も多数貼られていて、最後まで着地点がわからなかった
厭世的というか達観した感のある彼が予知は絶対と言いながらもそれを変えるために取り組む姿勢に好感が持てるし、それが希望や努力につながるように思える
Posted by ブクログ
ー決まっている未来をどうできるのか。
〈あらすじ〉
6時間後に君は死ぬ。非現実的な未来をビジョンという形で見ることができる男から、美緒は突然未来を言い渡された。誕生日を迎える0時に死んでしまうという不吉すぎる予言をどうしても無視できないまま、その男と共に未来を回避するための手を打つ。
〈感想〉
韓国で映像化されるそうで、最近の韓国の映画やドラマはものすごい作品が多い中、こうやって日本の小説を題材にしてくれるのはなんだか誇らしい気持ちです!
タイトルそのままで、どんな話かと思ったら、まさかの未来が見える状況をどうするか、という話でした。連作小説のようになっていて、個人的には「ドールハウスのダンサー」が1番好きでした。
夢を追いかけて追いかけて、それでも先が見えない時、周りが夢を叶えていくとき、自分の幸せが見つからない気がするとき、そんな自分でも「次」なんてあるのか、、読んでいて胸を打たれました。