高野和明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホラー物だとは知らずに読み始めたので、あれっ!そういう話なのって感じで読み進めた。確かに精神病と心霊現象って紙一重だよなぁと思った。
ただテンポがよく読みやすかったし最後はハッピーエンドでほっこりできたので良かった。
改めて命の誕生について色々考えさせられたし、自分の子供たちが生まれた時のことを思い出したりして感慨深い気持ちが蘇ってきた。
ただ途中にあった胎児の中絶の処置の描写があんまりにも残酷で読むのが辛かった。
あと出産て神秘的で本当に素晴らしいものなんだけどそのことに対してほとんどなにも関わることのできない男っていう立場がとても情けなく思えた。 -
Posted by ブクログ
読んでいるうちに、単行本のときにも購入して読んだことがあったのを思い出した。
またやってしまった。
舞台は1994年。妻を亡くし、その悲しみから未だ立ち直れないでいる元新聞記者が、下北沢3号踏切での心霊現象をネタに記事を書くため取材を始める。最初はやる気のない主人公だが、夜中に鳴る電話、踏切での怪現象、幽霊の正体を追ううちに次第に真相に迫っていく、というお話。
情景がよく目に浮かぶ描写で、94年は確かにこんな感じの時代だったなと懐かしく、面白い。
別著の『13階段』で好きになった作家さんだが、今回はその時ほどは引き込まれなかったので☆3つ。