高野和明のレビュー一覧

  • ジェノサイド 上 新装版

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    かなり好きな部類だし面白い。日本の薬学専攻学生の視点と、不治の病を患う息子を持つ外国人兵隊の視点てクロスカッティングする点、どのタイミングで交わるのか続きが気になるし、人類の進化をテーマにした物語も好みでした。早く下巻が読みたい

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    2026年09月29日
  • 13階段

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    法律やその制度、正義と矛盾。無視できないけど、どこか遠いことのように思ってしまう。だが、悪魔がふいに私の日常に近づき、そちらへ引き摺り込もうと狙っている気がしてならない。そんな緊張感を最後まで感じさせてくれた。久しぶりに寝ることを忘れた。

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    2026年09月28日
  • ジェノサイド 下 新装版

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    ジェノサイド新装版の下巻読み終わりました!
    例によって旧装版?をいい感じに忘れていたので楽しませてもらいました。

    ドキドキハラハラ系で、次から次へピンチの事態発生なのですが、そのピンチの起き方、かわし方が一捻りされてて、え!?そうくるか!?とドキドキさせてもらいました。

    新人類の能力の異次元さにビックリです。いわゆる計算能力が高いとか記憶力がいいとか、そんな話ではないんですね。コミュニケーションがとてもユニークで、1次元でしか語れない現在人類の我らの限界を感じました。。

    作中で科学者ハイズマン氏が語った「現生人類は、誕生から二十万年を費やしても殺し合いを止められなかった(中略)そろそろ次の存在に、この星を譲ってもいい頃だ」のセリフが印象的でした。

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    2026年09月07日
  • ジェノサイド 上 新装版

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    ジェノサイド新装版、購入してしまいました!
    そして再読。やっぱり面白い!!新装版になって表紙がガラッと変わりましたが、上巻は研人くんですね。帯を外すとイェーガー達と正勲さんですね。造りが凝ってます。

    前回は初読だったので、このハラハラドキドキの展開に先へ先へと読み進めてたので、主人公格の研人くんとイェーガーをはじめとする4人の傭兵くらいしか記憶に残ってなかったですが、何気にホワイトハウス側のルーベンスや韓国人学生の正勲さんが脇を固める名キャラとして活躍されてましたね。特に正勲さんがクレバーでかつ倫理観もしっかりしててキャラ的には1番お近づきになりたいタイプです。

    例によって大まかな筋くらいは覚えてるものの細かい展開はサッパリ忘れてるので、新鮮な気持ちで下巻に臨みたいと思います。

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    2026年09月02日
  • 13階段

    購入済み

    最後まで展開が分からずドキドキ

    ミステリー要素もありながら、罪の意識について深く掘り下げられている作品。
    こう書くと小難しい内容に思われるけど、主人公である元受刑者の青年と元刑務官のキャラクターがとても好感が持てるので、応援する気持ちでどんどんページをめくってしまう。
    前半は登場人物たちの感情が丁寧に描かれていて、後半は手に汗を握る展開でドキドキハラハラ。
    最後の最後まで青年が隠していた秘密が明かされたあと、その秘密を踏まえた上でもう一度読み直したいと思った作品。

    #ドキドキハラハラ #共感する #アツい

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    2026年08月26日
  • 13階段

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    じりじりと迫る執行までに間に合うか。真相は、真犯人は誰なのか。ずっと、終盤は特にハラハラドキドキだった。
    さらには死刑執行風景がリアルで、死刑制度についても深く考えさせられる濃密さがあった。

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    2026年08月18日
  • ジェノサイド 下 新装版

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    上巻に引き続き、期待通り非常に良かった。
    少年兵たちの出自回想シーン、そしてイエーガーたちとの戦闘シーンが壮絶すぎて強烈で、ずっと後味の悪さが残る。
    ヌースは複雑系を瞬時に理解するという特性を持つ。
    が、一応現実としては、変数が多いカオスは、時間の経過とともに指数的に可能性の空間が広がるため、この世では情報を保持しきれなくなる制約がある。
    そのため、直前までは予測できても、遠い未来になるとどんなに高性能な計算機であろうとお手上げだ。ここの部分は創作作品ならではの疑似科学だろう。
    本作だと海流の計算が当てはまる。タンパク質合成の部分も変数が多すぎる。
    その点、政治的駆け引きはまだ変数が少ないため、現実味が大きい部類だ。
    ヌースは、本作ではアキリとエマという姉弟が登場した。
    実際にヌースたちをヌースたちたらしめている遺伝子が、どこまで顕性なのか、そして生殖遺伝子として残るかどうかが分からない。
    ヌースは手足が短い、頭が重くてバランスが悪い、声帯の発達が遅いといったネガティブな部分もある描写があることから察するに、特定の病気など環境への適用にも何らかの脆弱性を持っていそうで、仮に彼ら2個体だけで種数を増やそうと思えば、近交弱性を避けられない。
    彼らほどの知性があれば、遺伝子操作技術などもお手の物だろうから、十分な年齢まで生き延び、また現生人類の協力者がいればきっと遺伝子を拡大させられるだろう。
    ホモサピエンス・サピエンスには、ネアンデルタール人の遺伝子も多く含まれている。
    ここには数万年前にホモサピエンスとネアンデルタール人の間に交配があったことを示している。
    また例えば日本人だけを見ても、縄文人の遺伝子と弥生人の遺伝子の両方を大勢が持っている。
    となれば、ヌースの個体数から見ても、きっと現生人類(ホモサピエンス)とヌースの間にも交配はやがて行われ、一見には分からないような形で人類総体としての進化を伸ばしていくような未来になるんじゃなかろうか、と想像する。
    本作でもゲーム理論でいうしっぺ返し戦略を取っていたし、多分直接対立するよりも程よく均衡をとるのを最適解として選んでいくんじゃないかな。

    ホモサピエンスがどれだけ暴力性を素質として秘めているのか。理性で以てなんとか均衡を保っているだけで、システム1を開放すればどれだけ愚かな潰し合いに発展するかは目に見えている。
    そこに目を向けさせるためにも、日本人読者を対象とした日本語の本であるからこそ、南京大虐殺、朝鮮支配時の様子、ミキヒコの狂乱と粛正、日本国内の工作員や公安警察の様子など、居心地の悪い描写を敢えてさしはさむことに意味があると思う。
    単に独裁者が悪い、アメリカが悪い、武装勢力が悪いという構図にしてしまうと、敵の実態が遠くなってしまってメッセージが薄れてしまうからだ。
    真摯に、自らを律する力を磨き続けることをたゆまぬようにしたいものだ。

    創薬、軍事、遺伝子学、国際政治など多様な要素が入り混じった非常に心沸き立つ作品だった。

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    2026年08月16日
  • ジェノサイド 下 新装版

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    大学生の頃の自分に読んで欲しい。
    ちょうど、卒業論文を前に教授から言われた言葉
    「過去の研究を踏襲し、そこに1つ自分のオリジナリティを付け足しなさい」
    当時はその必要性・プロセスをよく理解できなかったし、自身の思いつきや閃きなど何の役にも立たないなどといじけていた思いがあった。
    そんな時にこの終盤、先人への思いを馳せる研人と出逢っていたならば。そう思わずにはいられなかった。

    この物語では、多くの人の(勿論人生を捧げたような先人達の努力が身を結んでいるところが多いが)積み重ねが「GIFT」という魔法を意味あるものにしました。

    あの時の自分も、たとえ卒業までの間だとしても1人の研究者となっていたならば。そんな事を考えながら、研人を見守っていました。

    また読み返したい。
    再度このモンスター作品と対峙した時、私は何を感じ、何を思うのだろうか。

    挙げたらキリが無いくらいに溢れる見せ場のオンパレードを共に楽しみましょう。

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    2026年08月13日
  • 13階段

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    記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすために、刑務官と元受刑囚が調査していくお話。
    読書初心者の私ですが、これがミステリーの魅力かと思い知らされ、後半は声を出すほど驚く場面もあり徹夜で一気読みでした。
    南郷、三上ペアを忘れません。

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    2026年07月19日
  • ジェノサイド 下 新装版

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    圧倒的なスケールの中で展開されるストーリーに、終始夢中になる。と同時に、下巻では色んな場面で人類や世界に対する多くのメッセージ性も感じる。
    イラク戦争の凄惨さ、米大統領の権力濫用、同じサピエンス同士での殺し合い、科学が生み出した核兵器という殺戮器、そして見返りを求めない善行…。知性を手にしたはずの「人類」がやってきたことの多面性を感じることができた。
    なぜこのタイミングで新装版が刊行されたのか。戦争を辞められない人類に突きつける現実、1人の権力者の判断で何万人もの命が奪われる可能性、意思を持ったAIが登場するかもしれない未来(人類の知能を超えた存在)。どんな価値観で、どんな生き方をしていくのがいいのかすごく考えさせられた。

    サピエンス全史で『認知革命』を起こしたことによって他の人類との争いに勝ったとされていたけど、それがサピエンス同士の争いにも発展して収拾がつかない状況に追い込まれてしまっていると思う。今後AIが意志を持って自律するようになった時、この本のように人類は支配される立場に成り下がってしまうのではないか?この本とここ最近で言われていることに対するバイアスがかなりかかっていると思うが、そんな可能性をも考えて向き合っていかなければいけないと思う。
    そして、人類が他民族や非友好国に対して勝手に感じる「恐れ」という認知がいまの時代の再軍拡という方向につながってしまっているのではないか。様々な意思を持った人類の集合体である国家同士の対立を収束させることは簡単ではないけど、この本を通してそこに一石を投じる重要性をものすごく痛感させられた…。

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    2026年07月10日
  • 犯人と二人きり

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    以前読んだ『踏切の幽霊』が良かったので、読んでみました。

    短編集。帯に書かれてる言葉が「ミステリーをベースに、ホラー、サスペンス、SF、ファンタジーなど、エンタテインメント小説のあらゆる要素を盛り込んだ、傑作短編の豪華詰め合わせ!」です。本当にお得な作品だと思いました。どれもどんでん返しの結末ががあり、心温まる結末もあったりとなかなか楽しめました。

    やっぱり『踏切の幽霊』が良かったということで、幽霊がきっかけで事件の真相、犯人が分かるというのが、私は好きですね。でも今回私は、『ハードボイルドな小学生』という話が1番好きです。とにかく小学4年生が可愛い。主人公の男の子は、探偵です。タイトルどおりハードボイルドを気取っていて大人びたことを言ったりするんですよ。でも、小学生4年生。小学4年生の日常が合間に出てきます。お母さんに怒られたり、情報屋(もちろん小学4年生)に会う時はタバコチョコ、依頼の報酬はコーヒー牛乳、ランドセル背負って教室を出る、友情など。格好つけてても子供、っていうギャップが可愛くてしょうがない。

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    2026年07月09日
  • 13階段

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    ネタバレ

    刑務官と前科者が10年前の死刑囚の冤罪を晴らす為奮闘する物語。
    張り巡らされた伏線が最後に綺麗に回収されてとても良かった。
    死刑制度という少し難しいテーマではあったが、描写や説明が丁寧で、非常に読みやすかった。

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    2026年07月04日
  • 13階段

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    二転三転と高野和明さんの手のひらで転がされました。
    死刑制度について考えさせられる作品。
    ダブル主人公で読んでいてまるで映画を見ていたかのように面白かった。
    できれば、、、友里さんの幸せになった描写と
    2人がサウスウィンドベーカリーで笑って再会する描写が欲しかったです。
    でもきっと皆幸せになったはず!

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    2026年06月26日
  • ジェノサイド 下 新装版

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    色々な人物の視点で物語が進んでいき、話のテンポがとても好みだった。
    また、設定もかなり作り込まれてるいると思ったし、考証にも力を入れてるいると感じた。

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    2026年06月25日
  • 13階段

    購入済み

    面白かった!
    重いテーマにもかかわらず、そしてじっくりと書かれているのに、スイスイと読み進めることができて(止められない!)、半日ほどで読み切った。
    登場人物の多くに好感が持て(主人公のうちの一人は傷害致死で服役した前科者だが)応援したくなる気持ちになる。作者の力量か。デビュー作ですよ!?

    なお、ミステリーでおなじみ?の某ネタがあります。こんなところで出すか?!(笑った)

    ラストに向かって、二転三転する展開。とくに後半すごい。
    五章の最後、ある人物の名を読んだとき戦慄しました…。

    最後に、小説とはいえ登場する全ての人、特にあの人に心の平安が訪れることを願ってやみません。
    読んだ人ならわかっていただけますよね…。
    余韻が残る小説です。





    #ドキドキハラハラ #切ない #共感する

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    2026年06月24日
  • 踏切の幽霊

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    ネタバレ

    とてつもない満足感。ホラー小説の枠を超えた物語でした。松田さんと幽霊の交流に心があたたまりました。怖がらせることが目的でなく、しっかり恐ろしさも感じられる幽霊が存在する小説というのは他にない気がします。『ジェノサイド』も好きな小説でしたが、この小説もまた素晴らしかったです。

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    2026年06月14日
  • K・Nの悲劇

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    いやはや高野さんの小説は毎回ドラマのように構成されているので続きが気になって気になって仕方ないです。

    今回は、中絶に失敗した幽霊に取り憑かれてしまう
    お話でした。とはいえホラーではなく、精神的描写を描いた作品です。幽霊がお好きなのでしょうかね?厚みもあって細かく順を追って展開するので理解が深まります。

    踏切の幽霊、13階段、こちらの作品と全て良かったので他にも高野さんの作品を探して読んでみたいと思います。

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    2026年06月07日
  • グレイヴディッガー

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    ★95点

    冒頭から盛り上がりがあって、ノンストップでストーリーが動いていく。
    映画を見てるみたいにどんどん読み進めてしまう。
    アクションあり、サスペンスあり、ハートフルあり、エンタメたっぷりでおもしろかった。

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    2026年06月04日
  • グレイヴディッガー

    購入済み

    盛りだくさんの「逃走中」

    生まれて初めての善行のチャンスを得た小悪党が、
    リアルタイムで凶悪な連続殺人が進行する中、
    なぜか謎のグループ&数百人の警察官&殺人鬼に追われながら、
    少ない所持金で都内を逃走し、期限の時間までに目的地を目指す。
    とにかく憎めないキャラの主人公に感情移入しつつ、少しずつ明かされる巨悪の真相にハラハラ。
    道中はアクション満載。
    最後まで手に汗握る面白さでした。

    そういえば昔の携帯電話って充電なしで数日使えましたよね。現在のスマホに慣れてるとバッテリー心配になってしまうけど。

    #アツい #ドキドキハラハラ

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    2026年06月17日
  • 踏切の幽霊

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    久々の一気読み。読む手が止まりませんでした。タイトルのとおり奇妙な物語ですが、点が線となり、謎だった部分が徐々に分かっていく感じは正にミステリでした。
    作者さんを深掘りしたくなりました。

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    2026年05月26日