高野和明のレビュー一覧

  • K・Nの悲劇

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    ネタバレ

    読み終わったあと、しばらくボーッとしてしまうような、胸に突き刺さるお話でした。
    ミステリーとしての面白さはもちろんですが、それ以上にもし自分がこの立場だったらと考えずにはいられない、人間の生々しい感情が描かれています。ハラハラしながらも、どこか切なくて、ページをめくる手が止まりませんでした。
    読み終わったあとに、誰かとこの衝撃を共有したくなるような、不思議な余韻が残る一冊です。

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    2026年04月13日
  • 踏切の幽霊

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    踏切に現れるという“幽霊”の噂を追う中で、過去の出来事と人間関係が複雑に絡み合っていく。やがてその背後にある、思いもよらない真実が明らかになっていく。

    ひとりの幽霊の想いを紐解いていくミステリーでありながら、描かれているのは「記憶」と「喪失」とどう向き合うかという物語でもある。丁寧な心理描写と地道な取材によって、断片だった事実が少しずつ繋がっていく過程に強く引き込まれる。

    事故や報道によって形づくられる“事実”と、当事者の内面にある“真実”のズレが印象的で、何が本当に残され、何が忘れ去られていくのかを考えさせられる。幽霊という存在を感情ではなく“事実”として追っていく構造が、この作品に独特

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    2026年04月08日
  • 踏切の幽霊

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    ネタバレ

    面白かった〜〜!
    13階段から引き続き、高野和明の直木賞候補作にもなったこちら。
    ホラーかあ、と思いながら読み出したけど、ホラーだけどホラーじゃない。泥臭く聞き込みから幽霊の正体に迫っていく社会派ミステリーでした。何言ってるかわからんと思うけど。ホラーミステリーとも違うんだよな…

    謎解きの積み重ねには説得力があるし、怪異は怪異として本当に怖い。読みながら驚きの連続で、最高に満足の読書体験でした。何回驚かされたことか。

    あの女の名前が最後まで明かされなかったことは、きっとそういうことなんだろう。悲しい。
    彼女が踏切にいる理由、ぜひ読み届けてほしい。
    あまりに悲しい。

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    2026年04月05日
  • 踏切の幽霊

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    ネタバレ

    心霊現象が話の中核にあるのに、物語の進行は地道な取材の積み重ねという、オカルトとリアルがせめぎ合うような内容。まだ昭和の名残がある平成初期が舞台なところがまた、郷愁を誘う。

    語りすぎない簡潔な文章でありながら、真相に近づく道程にはこまめに盛り上がる展開があり、読者を惹きつけて離さない匠の技を見た。

    幽霊の描写にぞっとする場面はあったが、松田と同様に、恐怖を上回るやるせなさな痛ましさを「彼女」に感じた。最後まで彼女の名が明かされなかったことに気付き、嘆息するまでがワンセットの、深い余韻が残る結末だった。


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    2026年03月26日
  • 幽霊人命救助隊

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    ネタバレ

    これはとんでもなく良作。
    絶対読んだほうがいい。

    自殺した4人の幽霊が、天国へ行くために自殺志願者100人を助けるお話。
    設定は少しファンタジーだけど、内容はとても心に刺さる。死んだらあかん。
    お揃いのつなぎを着て、まるでゴーストバスター。
    最高にカッコいい。

    実は私も元自殺志願者。
    詳細は省くけど、17歳で家を出て、夜の世界へ飛び込み、初めは刺激的な世界に楽しくしていたけれど、根が真面目な私は、すぐにダメになっていった。
    区切りがついたら…このタスクが片付いたら…
    死ぬ事を目標にする様になっていた。

    けれど19歳の秋に『捨て猫拾ったんやけど飼ってくれへん?』と。
    産まれて約2週間の母猫

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    2026年03月17日
  • 犯人と二人きり

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    13階段以来の高野さんの作品
    長編かと思ったら、短編集だった
    どれも面白く
    他の作品も読みたくなった

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    2026年03月08日
  • 13階段

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    物語の導入部分から読みやすく、夢中になってしまった。7割ぐらい読んだ辺りから、より面白くなり一気に読んでしまった。所々にあった疑問点も最後には全て回収されてモヤモヤ感もなかった。

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    2026年03月03日
  • 13階段

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    ネタバレ

    面白かった…!すごい!
    どうなるのどうなるの、と先が気になる展開でまさに一気読み。ラストの畳み掛け方が圧巻です。

    死刑執行と殺人、何が違うんだろう。
    現行の死刑に対しても考えるきっかけとなる作品。

    純一の家出と事件は関わってくるんだろうなとは思っていたけど、純一にも殺意があったとするラストはまさに予想外。そう持っていくのか。

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    2026年03月01日
  • 犯人と二人きり

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    高野和明と言えば『幽霊人命救助隊』が大変面白かった。高野作品今までに5冊読んだがどれも最高、自身は幽霊には会いたくありませんが!

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    2026年02月24日
  • 犯人と二人きり

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    ホラーありのミステリ好きな方にオススメです。短編集ということで、一編ごとにコロリと変わる作風(路線?)がいいですね。
    小学校が舞台の作品まであるのは驚きました。微笑ましいです。
    ラストの一編は、どうしてという気持ちも抱きつつ、ベターな感じにおさまったので、読後感が良いです。
    一番ハラハラしたのは、ビル内でのチェイスでした。

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    2026年02月23日
  • 13階段

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    元受刑者と元刑務官がバディを組んで、死刑囚の冤罪を晴らすために調査していく話。

    ラストの展開が怒涛すぎて、どんでん返しのどんでん返しって感じ。

    元受刑者である三上の過去を知って、そりゃそうだよなって感じだし、
    南郷の刑務官としての仕事は素晴らしい事って事もわかる。

    元受刑者は手錠を思い出すから、腕時計はつけれない。

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    2026年02月19日
  • 13階段

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    もっと早く読めばよかったと後悔している。
    元受刑者と刑務官がコンビを組んで死刑囚の冤罪を晴らすっていうこのあらすじだけでアツいのが確定してる。
    進むにつれてどんどん引き込まれるし終盤の展開はハラハラドキドキで感情がジェットコースター。

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    2026年02月18日
  • 踏切の幽霊

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    高野和明さんのファンだからというのもあるけど今回の作品も素晴らしかった。ホラーは苦手だからめちゃめちゃビビって読んだけど、初めてホラー作品でホラーの先に哀しみを感じることができた作品でした。おもしろかったです、

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    2026年02月12日
  • 犯人と二人きり

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    高野和明さんの短編集。
    ミステリーをベースにSF、ホラー、サスペンス、ファンタジー要素が盛り込まれた作品。
    短編集は読みやすいけれど、ちょっと物足りなさを感じることがありますが、高野さんの作品はどれも読み応えあり。特に好みだったのは、『ハードボイルドな小学生』と『天城の山荘』。
    『ハードボイルドな小学生』は、主人公がクラス内で起きた怪文書事件の犯人を探す物語。主人公・優くんの大人の男性を意識した口調や行動が微笑ましい中、子どもならではの視点で事件を解決していく過程がとても面白かったです。
    『天城の山荘』は、時代背景も含めて好み。怖いけど面白くてページを捲る手が止まりませんでした。
    満足度の高い

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    2026年02月02日
  • 犯人と二人きり

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    高野和明の小説を読むと、人間に対する愛、きれいなものもそうでないものも含めた大きなものに対する愛を感じる。
    「ハードボイルドな小学生」は傑作。

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    2026年01月24日
  • 踏切の幽霊

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    起承転結がしっかりしており、物語の構成がよかった。ただのホラー小説かと思えば違くて、良い意味で裏切られた。髪の長い女の人生が壮絶なもので、感情移入してしまった

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    2026年01月21日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    高野さんの作品は、どの作品も面白いと思っていたので、いつか手にして読みたいと思っていたのが本書です。6篇の短編のような体裁ですが、それぞれの篇はなんとなくつながっており、一つの物語と解釈しても良いかと思います。
    今まで私が読んできた高野さんの作品は以下のとおりです。
    13階段
    グレイヴディッガー
    ジェノサイド
    幽霊人命救助隊
    次に読もうと思っているのが、『踏切の幽霊』です。文庫本になっていました。『K・Nの悲劇』も未読なので、手に取りたいと思っています。

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    2026年01月17日
  • 犯人と二人きり

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    ミステリーをベースに、ホラー、サスペンス、SF、ファンタジーなどエンタテインメント小説のあらゆる要素を盛り込んだ短編集。

    7篇の短編から成る。幽霊話が多かった気がするけれど、どの話も一気に読ませる面白さ。高野和明の懐の深さに改めて感心した。また「13階段」や「ジェノサイド」のような力作長編が読みたい。
    (A)

    2025年の読書はこれで終了。 39冊(前年比ー5)読んでA評価は6冊(前年比+3)、B評価で☆5つが3冊(前年比ー5)でした。
    「通勤時間を使って読んだ本の感想」が基本の当ブログですが、在宅勤務がメインとなったので読書量がますます減っています。

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    2025年12月27日
  • 犯人と二人きり

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    短編集。やはりやや幽霊寄り。
    高野和明だけあって、緊張感がただならぬ。

    第1話 記憶のない男性。どうやらエンジニアだったのではないか。アメリカの福祉機関の手助けで、研究に従事する。

    第2話 大学時代の旧友が、毎日謎の足音に追われているという。自分だけに聞こえるのか知りたいので、自分の帰り道で音を聞いていてほしいと依頼される。

    第3話 未入籍の恋人が殺された。部屋にはなんとなく彼女が幽霊が幽霊になって残っているかのような雰囲気がある。彼は警察に疑われていた。

    第4話 高校のワックスがけの仕事をしている時に、おやっさんがちょっと事務所に帰ってしまった。また後で来るというが、その間は密室のよ

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    2025年12月27日
  • 踏切の幽霊

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    とても読みやすかったです。
    おもしろかった。
    怖かったけれども、私は霊的な怖さよりもミステリー要素が勝りました。

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    2025年12月22日