高野和明のレビュー一覧
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ネタバレ高野和明さん2冊目。
個人的には13階段の方が好きだけど、「ノンストップ」「圧倒的なスピードで」その言葉通りすごく疾走感のあるお話でした!
事件の謎をじっくり深く考える暇もなくあれよあれよと話が進んでく…というか読み進める手が止まらない笑
ミステリというより逃走劇という印象。
八神は確かに悪いことばかりしてきた悪党には違いないけど、人を助ける為にボロボロになりながらも諦めずに逃げ続けるところに好感が持てた。そしてそれを信じる人情派刑事古寺も良いキャラしてるなぁ〜。
にしても時速90キロでビルに激突した後も5体満足で逃げ回ってるのは流石に強すぎてちょっと笑っちゃった笑
そしてグレイヴディッガー -
Posted by ブクログ
ー決まっている未来をどうできるのか。
〈あらすじ〉
6時間後に君は死ぬ。非現実的な未来をビジョンという形で見ることができる男から、美緒は突然未来を言い渡された。誕生日を迎える0時に死んでしまうという不吉すぎる予言をどうしても無視できないまま、その男と共に未来を回避するための手を打つ。
〈感想〉
韓国で映像化されるそうで、最近の韓国の映画やドラマはものすごい作品が多い中、こうやって日本の小説を題材にしてくれるのはなんだか誇らしい気持ちです!
タイトルそのままで、どんな話かと思ったら、まさかの未来が見える状況をどうするか、という話でした。連作小説のようになっていて、個人的には「ドールハウスのダ -
Posted by ブクログ
主人公を含めた4人は自殺をした幽霊。
自らの手で命を粗末にした彼らが天国へ行くために与えられたミッションは、自殺志願者を100人救出することであった。
うつや借金等様々な理由で頭の片隅に自殺を考えている要救助者たちを見えない触れない幽霊たちがあらゆる手段で救い出すのが見物。
生きた時代の違う主人公たちの時代ズレした会話や幽霊ジョークが面白くて『自殺』という深刻なテーマでも読み切れた。
自殺は元を返せば寂しさが関係していることもあり、何気ない声掛けや挨拶などで自殺の信号が消える要救助者が何人かいた。
「未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである」
自分たちは取り返しのつかな