高野和明のレビュー一覧

  • 踏切の幽霊

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    期待して読んだ。個人的な感情で、涙が出そうなシーンがあった。だから買ったのだと思う。その描写が読みたくて。本筋とは関係のないその描写を読みたかった。ただ、安心したくて、共感したくて。

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    2025年12月08日
  • 犯人と二人きり

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    短編集ながら読み応えあり。
    ゾッとするホラーからミステリーもあってなかなか面白かった。
    高野和明さんの長編また出ないかなあ。

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    2025年12月06日
  • 踏切の幽霊

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    ◼️高野和明「踏切の幽霊」

    次はどうなる?という畳み掛けはさすが。評判の良い幽霊事件ストーリー。

    高野和明といえば佳作「13階段」、本屋大賞2位「ジェノサイド」がすぐ思い浮かぶ。今作は「ジェノサイド」以来の長編だそうだ。SNSの本好きさんの動きを見ていると好評ということが窺えた。

    大手新聞の元敏腕記者だった松田。妻の病死が原因で会社を辞め、いまは売れ行きの悪い雑誌「女性の友」の契約記者をしており、評価が良いとは言えない。いまの職を斡旋してくれた井沢編集長からは、次の仕事として心霊特集の取材を命じられる。投稿ネタから拾った下北沢三号踏切の心霊映像や写真を調べるうち、近くで起きた殺人事件に突

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    2025年12月02日
  • K・Nの悲劇

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    ネタバレ

    購入したマンションを手放したくないが故に中絶を選択するあたりから、修一に共感できずに苛々した。
    精神障害か、それとも霊が憑依したのか。
    非常に興味深い題材だったけど、結局修一に苛々してるうちに読み終わった笑

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    2025年12月01日
  • 踏切の幽霊

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    主人公の記者である松田が心霊ネタの取材をする中で、下北沢3号踏切の怪異とそこで起こった殺人事件について調べるお話。

    殺人事件の被害者の身元を調べる展開は社会派ミステリーのようで夢中になって読んでしまいました!
    そこに怪異が織り交ぜられており、2つを融合させるなんてすごい…!

    ホラーとは少し違い、ただ怖いのではなく死後の世界について考えたり、温かみも感じるストーリーになっていたので、帯にある幽霊譚という表現がピッタリな作品と感じました

    個人的には、殺人事件について追いかけている時がすごく重厚な物語に感じていたので、ラストが「もう終わり?」と少し物足りなさを感じました。
    あと、プロローグが少

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    2025年12月01日
  • 犯人と二人きり

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    著者が2002年〜17年にかけて文芸誌に発表した短編を集めたもの。後の「踏切の幽霊」に繋がるような心霊ミステリー系の話が並ぶが、割とオーソドックスな展開で、もうひとひねり欲しいと思えるものが多かった。ベストは「ハードボイルドな小学生」。高野さんは長編の方が断然面白い。

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    2025年11月30日
  • 踏切の幽霊

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    大きな事件に巻き込まれて死んでしまった女性の身元を追いかける記者の話だった。
    悲しい物語だったが、人が亡くなるということをあらためて自分の中で見つめ直す事が出来る作品。
    誰か1人でも自分の死を悼んでくれるのであれば救われる。そうであってほしいと願います。

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    2025年11月30日
  • 踏切の幽霊

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    ネタバレ

    すっごい久しぶりの高野和明さんの作品で楽しみでした。ジェノサイド以来かな。
    まず、感想として作品の舞台がそうだからなんだけど、めちゃくちゃ昭和の小説を読んでる気分にもなりました。時代背景という部分だけでなく、なんか当時に書いた感溢れてました。解説読んで少し納得かな。

    作品のジャンルとしては、何だろう。やはり幽霊小説なのかな。写真や電話やラップ音、降霊など、あらゆる超常現象にも特にカラクリがあるわけでもなく、そのまま不思議なまま。
    ふだんミステリばかり読んでるから、そういう観点では少し拍子抜け感ありますが、それなければ話としては好きなタイプ。

    なかなか、報われない人が沢山いる話だったけど、事

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    2025年11月29日
  • 犯人と二人きり

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    ホラー寄りなミステリー短編集。
    ラストの話と、小学生のハードボイルドが良かった。
    小学生なのに探偵きどってるのが可愛かった。
    でも内容は切なめだった。

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    2025年11月25日
  • 踏切の幽霊

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    幽霊譚にして骨太な社会派ミステリ。踏切に現れる髪の長い痩せた幽霊は、惨殺された身元不明の女性なのか。記者の取材により徐々に明らかになっていくのは、社会によって「幽霊」とされた一人の女性の人生。物語は至極シンプルで、諸々少し物足りない感はあるが、それが逆にリアリティを生む。午前1時3分… 線路の向こうに馳せた彼女の想いが悲しい余韻を残す。

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    2025年11月11日
  • 踏切の幽霊

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    【2025年136冊目】
    病気で妻を亡くした松田は事件記者から、婦人向け雑誌の担当になり、うだつのあがらない日々を過ごしていた。契約終了まで残り2ヶ月になり、心霊特集を担当することになった松田が出会ったのが踏切での事故だった。いつしか亡くなった女の正体を追いかけるようになったが――。

    作家さん買いです。ホラーとミステリーとファンタジーをかけ合わせたようなお話でした。話の方向性や真実がどこに帰着するんだろうなと思いながら読み進めてましたが、もう少し妻要素を絡めて欲しかったな〜と思ったり。どんでん返しというか、大きな驚きもなかったので、結構凪!って感じのお話でした。文体も、ちょっと変わった気が

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    2025年11月10日
  • K・Nの悲劇

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    ネタバレ

    「避妊をしなければ子供ができる。そんなことも分からない奴らは、恋愛するな」(P403)
     一時の快楽に身を委ねるのはダメ、絶対。テーマはめちゃくちゃシンプル。女を孕ませて堕ろそうとした男が改心して出産させる話。当たり前ながらも改めて「避妊の大切さに」気付かされた。面白かった点は2つある。

     1つめは、オカルト(死霊の憑依)か、化学(精神の病)か、どちらの説か分からないこと。
     果波に取り憑いた霊をめぐって、憑依説を推す夫(修平)と、精神の病だと言い張る精神科医(磯貝)の対立が興味深い。どちらの言い分にも納得できる。
     磯貝による精神分析が興味深い。憑依は現代においては、精神疾患の一種だという

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    2025年10月12日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    タイトルの語呂がいい。物騒だけど声に出して言いたくなる。
    どの話も面白かったが、もやっとするところもあり、解説で著者は元々映像の人だと知って納得した。
    "映える"シーンにするためにリアリティが犠牲になっていたように思う。ドラマなんかだとテンポよくみせればむしろ効果的だろうが、自分のペースで読む小説だと難しい。
    表題作とその後日譚が特にそうだった。それぞれ警察官が出てくるが、いかにもテレビドラマに出てくる警察官という感じ。

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    2025年09月15日
  • K・Nの悲劇

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    ネタバレ

    【2025年105冊目】
    ベストセラー作家である修平の妻である果波は幸福の最中にいた。狭いアパートから高層マンションに移り住み、新たな暮らしをスタートさせた二人。だが引越ししてしばらくしてから、収入の見込みがなくなることがわかり、修平は焦り始める。そんな折、果波の妊娠が発覚。苦渋の決断で中絶を決意した二人だったが、徐々に果波の様子がおかしくなり始めて――。

    ミステリーとホラーを混ぜ合わせたような一作。果たして精神的なこととして片付けられるのか、それとも幽霊のような説明のつかない現象なのか、どっちなんだ!と最後まで読者を翻弄させる建付けにまんまとやられて一気読みでした。

    個人的にはもうひとひ

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    2025年08月28日
  • 幽霊人命救助隊

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    いい話ではあったが、途中の中弛み感は否めない。
    自殺によってどれだけ周りの人が苦しむのか、様々なエピソードがあってよかった。今を大事に生きよう。

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    2025年08月13日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    202505/映画(6 시간 후 너는 죽는다|)見たので原作再読。高野作品ではジェノサイドとか好みなので初読み時もそんなにハマらなかったけど、設定の面白さと展開のうまさは流石。ドールハウスのが一番好み。

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    2025年08月13日
  • グレイヴディッガー

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    高野さんは逃走劇を書くのが上手みたい。
    機転を効かせて何度も逃げ切るスリル、ハラハラドキドキを味わいたいならピッタリかも。
    警察内部の抗争もなかなか、リアリティを感じられた。1日で読み切った。

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    2025年07月03日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    高野和明さんの原作小説を読んで、映画を観に行ってきました。
    映画はほぼほぼ小説通りだった。

    小説は、連作短編になってるんだよね。
    全体を通して未来予知で繋がっていて、世にも奇妙な物語な世界観。
    中でも、表題作の「6時間後に君は死ぬ」と後半に入っている「3時間後に僕は死ぬ」は対になって、昔日本でもドラマ化されたらしく、その時はこのに作品が二本立てだったらしい。
    今回の映画もできれば二本立てか、繋げて1本にして欲しかったなと思ったり。

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    2025年05月25日
  • 幽霊人命救助隊

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    面白かったし、終わり方も良かった。
    漫画のストーリーっぽいな、と思ってたら解説でも同じことが書いてあった。

    途中は少し同じ展開が続いて中弛みな感じがあったかも。

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    2025年05月11日
  • 6時間後に君は死ぬ

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    短編だけど、一つ一つが繋がってる。未来が見えるのは、自分にとって良いことなのか、そうでないのか、どっちなんだろう、なんて事を思いながら読み終えた。
    もう一度、結末を知った上で読んでみようかなと思える1冊。

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    2025年03月24日