高野和明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ブックリストで紹介されてる方がいて、面白そうだと思って読んでみました!
あの世とこの世の中間で、生きていた年代も享年も様々な4人が出会う。
4人の共通点は、生前自ら命を絶ってしたまった魂だということ。
現世で同じようにこの世を去ろうとする人を100人引き止めるミッションを神から受けるお話。
テーマは重い。自殺、人生、人間関係、経済事情。
でも、きっと重さをなるべく軽減しながら気軽に読めるように工夫された小説なんだろうなと思いました。
主人公たちの掛け合いがコミカルで面白かったです。テーマはしっかり捉えているけど、説教くさくなくて読みやすかったのも良かった。
人の数だけドラマがあるよね。 -
Posted by ブクログ
久々の高野和明さん!(共作やけど)
夢分析か…
フロイトとかユングとか言われても、精神の分野はさっぱりですわ…(−_−;)
人の夢の中に入れるとかいうと、何かサイコダイバーシリーズを思い浮かべてしまうが、それほどバイオレンスしてないし、ドロドロしてない。
夢衣さん、人の夢の中に入れるという特技で、心理カウンセラーしてる。まずは、刑事さんをカウンセリングして、不眠症を撃破。しかし、自身のハートも撃破。
最後は、ハラハラしてミステリーするけど、途中は、2人の恋愛にイライラ…ええ大人が何してんねん!と思うけど、羨ましくもある。
夢からとはいえ、人の心の中を読めるというのは、いいのか悪いのか悩みま -
Posted by ブクログ
表紙の絵に興味をそそられて手に取りました。
ちょっと怖いのかなと思ったけれど、今まで読んだ高野和明さん作品がどれも面白かったから期待のほうが大きかった。
主人公:八神は、少年時代から警察のお世話になるような悪事をしていたが、心機一転、骨髄ドナーとして他人の命を救おうと行動を始める。
しかし運悪く、殺人事件に巻き込まれて指名手配され、更に謎の集団にも追われる身となってしまう。
この謎の集団が途中まで本当に謎で、でもすごいチームプレーで各所に現れるからビックリ。訳がわからないまま逃げる八神と一緒にハラハラドキドキし、時に八神を応援しながら読み進めてた。
さらに墓掘人なるグレイヴディッガーが現 -
Posted by ブクログ
「ジェノサイド」に衝撃を受け「13階段」を読み、ますます高野和明さんファンになって手に取った3冊目。
共著だからなのか、それとも恋愛要素が含まれているからなのか前出2冊とは違う雰囲気を持っていて新鮮だった。
人の夢の中に入ることができるカウンセラーの主人公:夢衣(ゆい)が4人の患者の夢に入り込み、苦しむ心を救おうと奮闘する一方で、患者として出会ったもう1人の主人公:麻生刑事と互いに惹かれあう。
湧き上がる恋愛感情に戸惑いながらも共に事件解決に立ち向かう2人。恋愛軸強めのサスペンス物語。
4章のうち、個人的には特に【第2章:婚約者の夢】が切なくて、でも美しい物語で好き。
4章通して夢衣 -
Posted by ブクログ
ネタバレ少年時代から罪を重ね、悪党面がすっかり板に付いた八神俊彦は、生き方を改めるため骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。
しかし、都内で連続猟奇殺人が発生。その事件に八神も巻き込まれてしまう。白血病患者を救うタイムリミットが迫る中、六郷総合病院に向け夜の逃走劇が始まった。
物語は、逃走する八神と事件を捜査する警察側の視点で描かれ、八神を追う「ミニスター」という謎の組織、その組織を狙う「グレイヴディッガー」なる殺人鬼、連続猟奇殺人に関係してくる遺体消失事件の黒幕の正体等、徐々に事件の全貌が明らかになっていく。
高野和明氏の小説を読むのは、「13階段」と「ジェノサイド」に次いで3作品