高野和明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
概ねいいのよ。主人公は薬学院生で、物語冒頭で亡くなった父の開発している秘薬の開発に携わるようになり、また世界(というよりアメリカが)コンゴで発見された新種人類ともいうべき天才に振り回されるというのも面白い。特に新種人類はピグミー族の子として生まれた後、わずか3年にして天才的な戦術的視点を持っていて、あたかも今の「生成AIによって生まれた人類を超える知能が何をするかわからない不安」を先取りした感じになっている。人智を超えた存在とどう共存できる社会を作っていくのかを考えさせる構成にもなっており、そこに葛藤するアメリカ政府職員の心情など吐露されており、非常に共感できる。一気呵成に読ませる物語であるの
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Posted by ブクログ
迫力に満ちたノンストップ・サスペンス・ミステリー。
悪党面の主人公が命がけで奔走する逃亡劇。
前科持ちの八神が人助けのために骨髄移植を決意した矢先に
難解な事件に巻き込まれて追われることに。
殺戮者、警察、公安、謎の組織…様々な人間が登場しては複雑に絡み合う。
主人公と犯人達の底知れぬ執念、警察の闇が物語を激しく駆り立てる。
面白い物語ほど何度もページを遡って確認したり読み返したくなる。
あっと驚かされてはやるせない切なさを感じて感情が忙しい。
ミステリーを読み慣れていると何でも疑う癖がつくが、毎回予想を裏切られては謎を解き明かされて圧倒される感覚。人間ドラマと疾走感、スリルと快感を一度に味わ -
Posted by ブクログ
ネタバレ妻が死んだことで厭世的になっている雑誌記者が、婦人誌に異動、1枚の心霊写真から殺人被害者のある女性の来歴を調べていく。幽霊設定ーを受けいれば、ストーリー的には、名前を知られない犠牲者で終わりそうになっていた殺人の被害者に、この世で存在していたという証拠を調べ上げることであの世への手向けとする物語と読めた。小説としては舞台が1994年、自分が大学入学の時期なので、当時を懐かしみつつ読めたし、無名の人に名前と人格を与えていく過程が良かった。事故など起きると何人死亡などという数でしか人を認識しないことも多いし、また本作のようにほとんど誰にも生きていた証を残さずに亡くなっていく人も現実に沢山いるはず。