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僕たちが助けにいきます
浮かばれない4人の霊に、49日以内に自殺しようとする100人を救えとの神の命令が下る。笑いあり涙あり、怒涛の救助大作戦始動
浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。傑作エンタテインメント!
解説・養老孟司
単行本 2004年4月 文藝春秋刊
文庫版 2007年4月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
2023.12.17
年齢も性別もバラバラの四人の幽霊
共通点は自死したこと
それ故に償いなしには天国へは行けぬ身
神から告げられた天国行きの条件は、自殺志願者100人を救うこと
四人の幽霊は地上に戻され、持たされた道具と知恵と経験と気骨で次々と命を救っていく。
その行動は他人の命を救うことであると同時に、自分の気持ちを救うことでもあった。
そして、物語を更に読み応えのある内容にしているのが、今の日本のどうしようもなさに対する鋭い指摘。
一人一人のケースを通して、強きを助け弱きを挫くような日本の仕組みや、そこから大利を得る大企業や政治家の姿を炙り出し、表層しか知らない一般庶民に世の中の不条理なシステムを知らせている。
四十九日の間に100人を救わなくてはならず、幽霊四人は寝る間もないほど(寝なくても大丈夫なんだけど)大忙しで、読む側もそれについていかなくちゃならないから同じように大忙しな気分なんだけど、決して不快ではなくて、速いテンポの中でも様々なことを考えながら最後まで爽快に読み進めた。
今作も素晴らしい構成力!!
Posted by ブクログ
あの十三階段を描いた高野和明。カバー絵とタイトルからしてさほど期待していなかったんだけど、一ページ目からもうぐんぐん惹きつけられた。もっと重い文章書く人かと思っていたんだけど、軽快でところどころ笑わせてくれてめちゃめちゃ面白い。
自殺した4人が、神様に命じられて自殺者を救うべく奮闘する。
それぞれの自殺志願者たちの背景がしっかり描かれていて、かなり濃厚。レスキュー隊の4人の中でヤクザの八木さんが最高におかしい。
最後は主人公のお父さんを救うところで、100人のノルマ達成。天に召されて、再び赤ちゃんとなってこの世に生まれたところで終わる。
笑あり、涙あり、最後は爽やかに感動これは今年の一番の作品になりそう。
2011/7/10
Posted by ブクログ
読み応えのある本だった。
自殺をしてこの世を去った主人公は、天国にも地獄にも行けなかった。現れた神は自殺志願者を止めれば、天に行かせると約束した。
なぜ人間は自殺をしてしまうのか。
死のうとしている人を助けるために、主人公と共に学んでいる感覚だった。シリアスな展開の中にも笑いを誘う場面があり読んでいて飽きなかった。
自殺には、人とのつながり、社会、金が複雑に絡んでいて、解決するためのノウハウを知らないと対応できないことを知った。
高野和史さんの作品は、伏線が多くて綺麗な終わり方するので読み終えてスッキリした感覚になる。
これで本当に自殺志願者救えたの?って思う場面もあったので、神が救助隊に救った人のその後を諭して、再び救助するために下界に戻る話があればと感じた。
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