高橋秀実のレビュー一覧

  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    久しぶりの高橋秀実
    やはり視点が良くて面白い

    ただ、なんだか一緒に考えなきゃいけないような気がして意外と頭が疲れる
    ダラダラと進んでいるようで、情報量も結構あって行間も読まなきゃ何か逃してるような気がしてしまう

    そうも思いつつ軽く読めてしまうのが魅力(いつか読み直すかなあ)

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    2025年08月15日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    本書は2021年夏号から2024年冬号『kotoba』に連載された「ことばの番人」を加筆・修正したもの。第一章「はじめに校正ありき」から始まって第十章「校正される私たち」まで、驚きとなるほどの連続で目から鱗がポロポロ落ちる。私の目はどれだけ曇り耳は塞がったままだったのか‥お恥ずかしいかぎりだけれど、「DNA」レベルでも、そんなことなら、致し方なし。「ことば」とはなんと大雑把であることか!けれどそこがおもしろい!まさに「校正こそ命」。

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    2025年07月02日
  • 損したくないニッポン人

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    「得したい」ではなくて「損したくない」、分かる分かると思って手に取った。
    なぜそのような考え方なのか、を追求するものではなくて、日常の「損したくないあるある」をまとめた本。色んなあるあるが面白かった。
    12章の日付に疎い人の話が好み。


    それにしても、なんでこんなに「損したくない」って思ってしまうんだろう?周りと同じでいたいって気持ちが強いのも影響しているのかな。

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    2025年07月01日
  • はい、泳げません

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    自分もクロールで泳げるようになったのは、40歳超えて。
    笑いの中に、泳げるようになるコツがあるし、読んでいて楽しい。

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    2025年06月23日
  • 趣味は何ですか?

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    本当に面白かった!無趣味な筆者が趣味の世界を探索するような感じで第三者の視線から見た文章が興味深い一冊 また、多様な趣味に分かれていて筆者の取材エピソードが体験談としてよくまとめ手られているなぁと感心した

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    2025年03月19日
  • おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

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    ネタバレ

    ノンフィクション作家の高橋秀実氏が老年の実父を介護した経験をユーモラスに綴る作品。というか45%くらいは哲学や思想を現実世界へ応用を試みた文章?といっても過言ではありません。

    なお高橋氏は小林秀雄賞受賞の作家さんで、村上春樹氏の『アンダーグラウンド』著述に関してリサーチャーをつとめたとのこと。惜しくも2024年にガンで逝去されました。

    ・・・
    当方も父が84歳。相応に認知症症状が出ています。

    帰ってくるたびに私の職場を確認する(日本?海外だっけ?)、家内の出身の外国のこと(料理・文化・気候)を度々聞く。

    まあ、その程度のことならば私も全然平気で対応できますし、精々様子を見に来れるのも一

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    2025年03月12日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    校正の世界にとどまらず、日本語論とかに発展。正解がない世界で、多くの校正者の方が奮闘し、出版を支えておられることが良くわかりました

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    2025年03月04日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    一応、言葉を追うことに愉しみを覚え、言葉を綴り、校正する仕事もしているので、たまたま手に取った。文字に溺れる人、文字に正しい人、文字と遊ぶ人、文字と漂う人、文字と正しくある人。文字といろいろな付き合い方をしている人たちが登場し、それぞれ驚かされた。本文の中で言うと、私は確かに読書が好きというより文字を追いかけるのが好きな方なのかもしれない。
    そんな矢先に「はてこの著者は何者か」と思ったら、昨年亡くなっていたことを知った。彼はまた、天国までどんな文字と昇ったのであろう。合掌。

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    2025年02月16日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    「言葉」そのものの興味から、校正の勉強をした事がある。性格にあわず、途中で挫折。この本を読んで、やっぱり自分は校正に合わないと、再認識した。

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    2025年01月09日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    前半はタメになる。例えば、改善策は次の3点。
    ー句読点を入れる
    ー言葉の順番を変える
    ー修飾語と被修飾語を近くにする
    さらにチェックすべきは
    数字と固有名詞
    まさにそうだろう。
    自分でも朧げに感じていたことを断言された。素晴らしい。
    ただ後半は今ひとつ。日本国憲法の話は面白い。

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    2024年12月30日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    校正にはすごく興味がありましたが、この本に出てくる校正者の方の職人ぶりに圧倒されました。ことばについても知らないことだらけで、とても興味深かったです。

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    2024年11月24日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    我々が手にしている本には欠かせない校正作業。形に残らない作業に携わる人々を描いたノンフィクション。日本国憲法とDNAの複製に触れる後半が面白い。
    ネット記事が増え読書量が減る今日だが、校正のないネット記事は信用できない。
    大手の出版社の方が信頼できるのも校正があるからこそだろう。

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    2024年11月04日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    書名「ことばの番人」とは凄いタイトルだ。番人、ことばの見張り役、ことばを守る役割の人。という意味に解釈できるが、要するに、校正者だ。

    第1章 はじめに校正ありき
    で、「文章は書くというより読まれるもの。読み手頼みの他力本願なのだ。世の中には優れた書き手などおらず、優れた校正者がいるだけではないかとさえ私は思うのである」とある。なかなか意味の深い言葉だ。

    校正に纏わるいろいろ面白いトピックスが多く紹介されている。中でも伝説的な校正者、その方の蔵書は辞書だけで7000点を超える。7000点だ。ポピュラーな辞書『広辞苑』だけでも100点以上所蔵しているという。校正に辞書は欠かせないツールであるが

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    2024年10月22日
  • 日本男子♂余れるところ

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    余れるところとは、男子のあれのこと。著者自身の経験とあれにまつわる様々な謎を ユーモラスに解明していく。面白い本だったが、他人に内容を説明したり紹介するのは大変難しい。この筋の話や下ネタが好きな人には勧められるが、それ以外の人には読んでみたらとしか言えない感じ。 学問的観点であれを考察するのは、面白い試みだとは思うが。

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    2024年08月16日
  • おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

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    母が無くなり、認知症の父の面倒を見る事になった著者。
    作家でもあり、実際の出来事を哲学的な見地、又賢人の言葉に照らせ合わせながら物語は進んでいく。
    ・認知症の確定診断は、死んでから脳を見ないと分からない 80-84歳 21% 85-89歳 41%
    ・物忘れの自覚が有り、メモを取り対策をしている限りは認知症とは言わない。
    ・反省した態度を見せるのは禁物 謝るときは強気で謝る
    ・それは違うと否定ばかりすると、いじめられたという感情しか残らない
    ・家族が苛立つと、その気を感じて本人を追い詰める
    ・慰め、結びつき、共にいる事、携わる事、自分であること がニーズ
    ・認知障害を伝える為に、この特殊な旅か

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    2024年06月26日
  • おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

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    真面目な哲学の部分は難しくて読み飛ばした。父と息子のやりとりが面白すぎて自然と笑っていた。認知症の家族を介護するのは想像するだけでも疲れるが、少しの余裕とユーモアがあると救いになるのかな。

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    2024年05月31日
  • おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

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    哲学のくだりは、理解が及ばなかったが、認知症のお父様との会話は、本当に哲学的だと思った。
    90歳を過ぎた身内が身近にいるが、その会話も時になるほどと思うことがしばしばあり、歳を重ねることは、哲学者になるということか、と思いながら読んだ。
    それにしても奥様は二枚三枚も上手だ。息子である著者もお父様の最期までよく頑張られた。
    認知症にならない最大の予防とは長生きしないこと、とは良く言ったもの。高齢化社会において、認知症とより良く付き合っていく方法を知り、本人も家族や関わる人も幸せに過ごせるようでありたい。

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    2024年05月18日
  • おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

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    ネタバレ

    認知症に対する著者独自の視点が面白かった。
    ように思う。ただ、その切り口が哲学なので少し難解ではあった。
    あとがきから読めばもう少しすんなりと頭に入ってきたように思う。
    また、お父さんが病気だとわかった時の著者の「考えてみれば、体が動くから認知症が問題だったわけで、動けなくなれば問題でなくなる。体が動くからこその「問題行動」であって、動かなければ問題も消えるのだ。自立した生活ができるのかと不安を覚えるから認知症なのであって、病院生活ならみなさんのお世話になる患者である。いつまで続くのかと悲観したから認知症だったわけで、週単位の余命だと宣告されれば毎日が愛おしい」(p249)という気付きには大い

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    2023年12月14日
  • 「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー―(新潮文庫)

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    開成高校といえば東大に一番入っている高校ですが、野球部は週に1回しか練習がなくてもたまにかつらしいです。東大の野球部も大概ですが、開成の野球部もとても面白そうでした。守備は捨てて打撃に専念して勢いで勝つというのはなかなか面白い。

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    2023年12月03日
  • はい、泳げません

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    泳げない小説家が泳ごうと思って奮闘する話です。できる人にはできない人の気持ちがわからないものですが、コーチや一緒に通っているスクールの人に理解されない様がとてもリアルです。ちょっと理屈っぽいおじさんの嘆きがとても面白いです。

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    2023年11月19日