高橋秀実のレビュー一覧
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秀実氏らしい考察。
男同士で話をすると埒が明かない。
妻にもよくいわれるが、男は邪魔なのか
というところから秀実氏の探究がはじまる。
畜産の牛社会では、種付け以外の雄はいないとは。
そもそも「社会」も男が作ったもの。
古代より女性を家庭を守り耐え忍ぶものと位置づけたのも男。
男の体面を守るために女を家に縛り付けてきたとしか思えない。
実際は仕事をするうえで男女の差はほとんどないし、
女性の方がデキたりするものだ。
となると、男女で分けるのすら意味をなさない。
体つきの違いしかないのだから。
男らしさ、女らしさというのは環境や文化が作りだしたもの。
子育ても今はそれを求めない。
晩婚化、未婚化もジェンダーフリーの副作用か。
相変わらず秀実氏の奥さまの指摘は鋭い。
草食男子や腐女子へのインタビューも面白かった。 -
Posted by ブクログ
読み物としてとてもおもしろかった。
しかし、「男に訊いても埒が明かない」と書く筆者の著述そのものが「埒が明かない」(笑)。
読み終わっても残るものが少なかった。
いちばん興味をひかれたのは牛の話だった。牛の世界では「オス」はいらない。精子だけあればいいという話は強烈だった。ありていにいって、オスの仕事は精子の提供がメインだから、個体は存在しなくてもいいといえばいいわけだ。でもそれじゃあ困るから人類のオスはさまざまな「言い訳」をこしらえたんじゃなかろうか。
宗教の教義をみてると特にそう思う。必死になって女を貶めてるからなあ。
なにがどうという収穫はなかったけど、読んでて面白かったから☆4つ。 -
Posted by ブクログ
趣味と呼べるものがありません。
何かを体験するのは大好きなので、入社したころはスキーに行ったり、パラグライダー、スキューバダイビングなんかも試したことがあります。
その後、誘われるままにゴルフをはじめ、ゴルフセットを買い、教室にも1年位通いました。
でも、もともと、運動オンチだし(大学に入って一番うれしかったことは体育の授業が無くなったことでした! まぁ、正確に言うと、無いことは無かったのですが、バドミントンを一週間やれば単位が貰えました)、運動系の趣味はなぁ、、、ということで、ボーリングを少ししました。
マイシューズにマイボール。こちらは特に習わなかったけど、中山律子さんの本を読んで、平均150位になって、最高スコアが196というあたりで、まぁ、もうこれ以上上手くなりそうにないしいいかと(笑)。
で、このままではマズイ……と思い、40歳になったとき、「そうだ、子供の頃に習いたくって行かせてもらえなかったピアノ教室に行こう」と思い、ヤマハ教室へ通い始めました。ワンツーマンなので特に恥ずかしいこともなく、バイエル、ブルクミュラー、ギロックと進み、その間に娘が誕生し、その記念ということで娘の名前と同じ「カノン」を練習したりしていました。
でも、引っ越しを機に、こちらも中断しています。あぁ、あと、熱帯魚も一時は90cmの水槽に色々飼っていました。今は、45cmキューブでブルーネオンとコリドラスという初心者セットで続けていますが趣味というほどでは……という感じです。
よく、「ほっといたら何をするかが趣味ですよ」という人もいらっしゃるのですが、えーーと、Twitter? スパイダーソリティア?? なめこ??? ……なんか違う(笑)。
そんな状況なので、「ご趣味は何ですか?」と聞かれるのが一番苦手です。
閑話休題。この本は、筆者が、とある講演会で趣味を聞かれて答えられずに恥ずかしい思いをしたことをきっかけに、色々な趣味人に会って体験してみたという内容でした。
最初に「趣味の発見」という序章があります。そこには、「趣味はhobby ではなくtaste の翻訳だった」という私にとって割と衝撃的な事実が書かれていたり、就職の際に書くエントリーシートの趣味欄には、「戦略」「粘り」「交流」を盛り込むといった話が書かれていて面白かったです。
つまり「サイクリングで体力と危機管理能力を鍛えている。私は自転車が趣味で、よく泊まりがけの輪行にでかける。朝から晩まで一日ペダルを踏んで、夜は安宿に泊まる。野宿することもある。輪行中はタイヤがパンクしたり、山道で迷ったりと、毎日がトラブル続きだ。だんだんと神経が鍛えられ、最近はトラブルがあると『どうやって解決しようか』わくわくさえする。太い太ももと太い神経。これで社会のでこぼこ道を進んでいきたい」っていうのがエントリーシートの趣味欄のベスト解のようです(笑)。
それで、この本を読んでも、まぁ、趣味が見つかるはずもなく、、、4,000冊の蔵書を抱えてるマンガが趣味! ということでいいかなーと思っている今日この頃なのでした。 -
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私たちが手に取って読んでいる本の表には出てこないけれどなくてはならない存在が校正者。
校正の仕事とは、を様々な校正者の方や歴史を紐解いて語られた本。
混読や誤読を避けるため一字一字突き合わせたり、数字や時系列、名前などの構成上おかしなところがないか。
正しい言葉、表現とはなんなのか。辞書を紐解くもその辞書でも会社や版によって、時には版の中ですら書かれていることが微細にずれている時がある。
言葉とは、漢字とは、仮名遣いとは。掘り下げれば掘り下げるほど文字や言葉が溢れて情報量の多さに溺れそうになる。
最後にAIチェッカーと校正の話があったのは興味深い。ルールとして誤字や抜け漏れを洗い出すことはできるが、文章として意味が通るかどうかは人間が見ないとわからないものらしい。ここまで読んできて思うことは「然もありなん」でした。 -
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さくっと読めて東洋医学の概略が分かります。
大学時代に東洋医学の授業は数時間程度でしたが、その時に鍼を試させてもらい、たった1本の細い鍼を手に刺した瞬間にふっと筋肉がほぐれていくのを感じ、即効性と効果の程に驚きました。
漢方についてのレクチャーでは、自宅で死にかけていた金魚に水毒だろうと五苓散を入れてみたら元気になったとの逸話に笑ったことを覚えています。
漢方薬は煎じ薬でタンパク質は凝固、沈殿して除去されているため、主成分は脂質と糖脂質であり、それらが腸における免疫システムを調整するようです。
整体のメカニズムで面白かったのが、骨格の位置を整えるだけでなく、痛覚の神経線維は圧覚や触覚のそれよりも細いために、同時に信号を受けると痛覚の信号は脳に届かず圧覚や触覚の信号のみが脳に到達するために痛みが軽減するのだそうです。手当てそのものに物理的な効果もあるのだと分かりました
黄帝内経も読んでみたいです。
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著者の本読んだのこれで6冊目。現場に足を運び、当事者達に直接話を聞くスタイルは変わらず、小学校で先生や生徒に話を聞いたり、VRを体験したり、スマホ教室に通ったり。実体験からの独特の感性、切口による(とぼけた)考察は今回も面白かったが、若干いつもよりこじつけ的な感じが拭えなかった。
道徳とは、間主観、つまり自分を客観視する「自分」と、「みんな」(全員という意味ではなく)が承認する規範に気付き、それに従う事だと。簡単に言うと、「みんな」が困ったり迷惑に感じる様な言動をしない様に気をつけるという事か。小学校の道徳の時間は、「みんな」でその事を考える時間になっているらしい。
本作では、当時の菅総理の答弁が人ごとっぽく責任回避でしかないとか、眞子さん小室さん結婚騒動での眞子さんのコメントを批判していたりで、特定の個人に対する批判があり珍しく感じた。 -
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ネタバレ「校正」に関するエッセイ集。最初は校正者への取材から始まり、校正という仕事、言葉の意味について書いているのだが、憲法にも誤植はある、という話からどんどん話は広がって薬のラベル、遺伝子の話にまで行き着く(遺伝子にも校正者がいるのだ!)。読みやすいんだけど読みごたえはある、という感じの文章で、言葉についての面白い話が次々に出てくるので読んでいて飽きない。
憲法にも誤植があるという話は驚いたが、ただ「ある」という豆知識的な話に終わらず、英語の草案との比較や憲法制定のために行われた議論にまで踏み込んで憲法の文章の意図に迫っていくのが面白かった。
その他の章も辞書や古典、哲学者の言葉を引用しながらも言葉の意味を柔らかく解きほぐしていくような内容で、「よむ」は数え上げていくこと、寿ぐ(言葉通りに物事を動かす呪術)こと、というのがなんだかいいなと思った。著者の他の本も読んでみたい。