高橋秀実のレビュー一覧

  • 人生はマナーでできている

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    ノウハウ本と思っていたが、良い意味で期待外れであった。
    一般的にマナーと言われていることはルールや前例であることが多く、英語のマナーは「やり方」を意味している。
    そこで著者は「おじぎ」「満員電車」「挨拶」「食べ方」「匂い」「会議」「結婚」レディーファースト」「社交ダンス」「吉凶」をテーマに取材をされ、それぞれがマナーそのものであると結論付けている。
    著者は非常に知識も豊富であるにもかかわらず、それを敢えて前面に出すことなく、エッセイ風に仕立てあげられており、読後感の良い本であった。

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    2016年12月10日
  • 人生はマナーでできている

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    マナーと聞いて、思い浮かばない日常のシーンがたくさん出てきました。食事、身支度、通勤電車、挨拶、会議…マナーは「やり方」。「日々のやり方が生き方になるわけで、良く見れば人生はマナーで出来ているのである。」(3頁)中でも「ラーメン二郎」に通う方とのやりとりはおもしろいです。

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    2016年09月05日
  • 人生はマナーでできている

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    タイトルから堅苦しい本かと思いきや、マナーのマニュアル本ではなく、エッセイ的にマナーが問われる状況を掘り下げていくもので、気合いを入れなくともすーっと読み進めます。もとは「小説すばる」上での連載がもととのこと。

    礼法の教室やダンス教室、笑いヨガまで、著者が飛び込んでいって実地取材を重ねていく中で、色々なマナーの背景を探っていきます。しかし食べ方のマナーでまさかジロリアンが出てくるとは!

    そのまま読んでも、割と楽しかったなぁと思える本だと思うのですが、あとがきにもある「マナーって結局何なんだろう」というくだりは少々考えさせられました。個々のエピソードだけでなく、終章みたいなものでそれに触れた

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    2016年08月19日
  • 損したくないニッポン人

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    損にまつわる話が沢山出てくる.第6章の「定価のゆくえ」が面白かった.要は定価があるから値引きもあるということで,その定価も決め方が明確でないところが面白い.また,第10章の富山の薬売りの話も核心を突いていて楽しめた.浄土真宗の根深さも凄いと感じた.

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    2016年06月01日
  • 損したくないニッポン人

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    『歎異鈔』の一節の紹介で何となく損が分かったような気がしました。「地獄は損しない」ことを知り、底辺にいる、あるは無能であると自覚していれば、ちょっと努力したら得することしかこの先ないような気がしました。過信は努力を妨げ、さらには困難に出くわすたびに「損した」と思わずにはいられず、自ら苦しむだけだと気付きました。

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    2016年01月29日
  • 損したくないニッポン人

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    損及び得について作者が様々なところに取材に行くエッセー。
    経済学者ではない作者が、損を経済学的にアプローチをしようとするが、行動経済学やミクロ経済学ではなんか納得が行かないらしく、もっと地道に聞いていく。節約のために何時間もあるいはママ友との交際費を費やす主婦、巨大なTVを買う狭い家の住人。富山の薬売りに緒を発するケチくさい富山の幸福度合い。適当に鉛筆をなめて不動産鑑定士が決める路線価。小ネタの積み重ね。

    得はもともと徳から来たらしく、二宮尊徳もそこらへんと関わるらしい。

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    2016年01月02日
  • 損したくないニッポン人

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    日本人の損得"感情"についてのルポ。自称"貧乏臭い"という著者が、日本人の金銭感覚について考察する。「損したくない」「得したい」という気持ちは、誰にでもある感情だが、その気持ちが強すぎて、辻褄が合わないおかしな行動をする人達がいる。著者はそういう行動に素朴な疑問を提示する。テーマは、スーパーの買い物、ポイント収集、家電の買い方、定価や貨幣、不動産の仕組み、ビジネスや人生における損得"感情"まで、独自の視点で考察しており、大変面白く読めた。
    この本で紹介されている事例を読むと、他人事とは思えないことがある。わずかなポイントを得るために、

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    2015年12月16日
  • 男は邪魔!~「性差」をめぐる探究~

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    他のレポでも書いた気がするが、かつて姪っ子が発言した名言「男子みんな馬鹿だから」齢10にも満たずして、男の生態を喝破した洞察のするどさに、今でも感嘆を禁じ得ない。


    そういえばソクラテスも言ってた。
    悪戯に言葉をもてあそび、人々を惑わすソフィストたちに「汝自身を知れ!」と。
    要するに何も知らないくせに偉そうなことばかり言いやがって、身の程を知れ!と言ったのだが、当のソクラテスも「私はなにも知らないということを知っている、だからお前らよりはバカじゃない」と言ってるだけだから、バカはバカでも程度の良いバカだと言っているに過ぎない。


    この本は男子はみんなバカだということを様々に分析した本。
    (

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    2017年08月15日
  • 損したくないニッポン人

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    最初は行動経済学の最新の成果を紹介する本だと思った。
    だから、読み始めてすぐに、様子が違いすぎて、???となった。
    でも、「経済学の理屈ではこう説明されてるけど、全然実感と違うじゃん!」という、我々の声を代弁した本なのかもしれない。

    例えば、テレビを買おうとするとき。
    本当は30インチくらいでいい、と思っていても、売れ筋は40インチ。
    むしろ価格的には、大量に生産されているから、そっちのほうが安い。
    これ、サイズの経済学。
    でも、本当に要りもしないデカいサイズのテレビを買って、生活がよくなるのか?
    部屋が狭くなったり、大きな映像から圧迫感があったりして快適でなくなってしまうのではないか?

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    2015年10月12日
  • はい、泳げません

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    【本の内容】
    超がつく水嫌い。

    小学生の時にプールで溺れて救急車を呼ばれた。

    大人になっても、海・湖・川などたくさんの水を見るだけで足がすくむ。

    なのに、なぜか水泳教室に通う羽目に。

    悩みながら、愚痴りながら、「泳げる」と「泳げない」の間を漂った2年間。

    混乱に次ぐ混乱、抱腹絶倒の記録。

    史上初、“泳げない人”が書いた水泳読本。

    [ 目次 ]
    1 水がこわくて仕方がない
    2 浮いてくる私
    3 水中で深呼吸
    4 泳いではいけない
    5 私ってきれい?
    6 何のために泳ぐのか?
    7 見てはならぬもの
    8 愛の海

    [ POP ]
    「彼女にも一緒に海に潜って、自分が感じた喜びや驚きを感じ

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    2014年09月02日
  • 男は邪魔!~「性差」をめぐる探究~

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    私の町でも女子校はずっと昔から変わらず女子校のままですが、男子校はどんどん共学に変わり、男子校がとうとう一校だけになってしまいました。
    大学で教えている友人が、作業効率を考えて男女別チーム編成にしようと提案すると女子学生は大いに賛成するけれど男子学生から女の子がいないとモチベーションが上がりませんと弱音を吐かれるそうです。
    男に話を聞いても埒があかず、女に聞くと明快に埒があくのはなぜなのか?
    埒があかない男を女は邪魔だと思い、それに気がつかない男。
    その理由がおぼろげに書いてあるおもしろい本です。なぜおぼろげなのか?それは著者が男性だからなのかもしれません。

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    2014年06月18日
  • 男は邪魔!~「性差」をめぐる探究~

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    本文:強者と弱者の関係でいえば、男の子は強者の立場に置かれます。つまり、まわりが彼のことを察してくれる。人の話を聞いたり、共感したりしなくてもいい。黙っていても察してくれるから表現する必要もないんです。ところが、女の子は弱者の立場。常にまわりを察しなければならない。なので女は伝えようと努力するんです。だから表現能力が身についていくんです」⇒自分自身このように考えているときが多々ある。自分の状態を話すのが苦手で、伝えるときもうまく整理して伝えられない。

    本文:――強者なんですか……。  私はつぶやいた。私も強者でないのに強者の立場にいるということか。 「学生たちの交際を見ていても、男の子は自分

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    2013年10月05日
  • 趣味は何ですか?

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    軽快な文章。
    読みやすさ、内容といい、おもしろかった‼

    趣味は、hobby でなく taste
    味わいを意味していたのね。
    ふむふむ

    2013.8.31

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    2013年08月31日
  • 男は邪魔!~「性差」をめぐる探究~

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    秀実氏らしい考察。
    男同士で話をすると埒が明かない。
    妻にもよくいわれるが、男は邪魔なのか
    というところから秀実氏の探究がはじまる。

    畜産の牛社会では、種付け以外の雄はいないとは。
    そもそも「社会」も男が作ったもの。
    古代より女性を家庭を守り耐え忍ぶものと位置づけたのも男。
    男の体面を守るために女を家に縛り付けてきたとしか思えない。
    実際は仕事をするうえで男女の差はほとんどないし、
    女性の方がデキたりするものだ。
    となると、男女で分けるのすら意味をなさない。
    体つきの違いしかないのだから。
    男らしさ、女らしさというのは環境や文化が作りだしたもの。
    子育ても今はそれを求めない。
    晩婚化、未婚化

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    2013年07月06日
  • 男は邪魔!~「性差」をめぐる探究~

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    読み物としてとてもおもしろかった。
    しかし、「男に訊いても埒が明かない」と書く筆者の著述そのものが「埒が明かない」(笑)。
    読み終わっても残るものが少なかった。
    いちばん興味をひかれたのは牛の話だった。牛の世界では「オス」はいらない。精子だけあればいいという話は強烈だった。ありていにいって、オスの仕事は精子の提供がメインだから、個体は存在しなくてもいいといえばいいわけだ。でもそれじゃあ困るから人類のオスはさまざまな「言い訳」をこしらえたんじゃなかろうか。
    宗教の教義をみてると特にそう思う。必死になって女を貶めてるからなあ。
    なにがどうという収穫はなかったけど、読んでて面白かったから☆4つ。

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    2013年05月20日
  • 趣味は何ですか?

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    無趣味を自認する著者が、「趣味」をもつとは? 自分にもうちこめる「趣味」はあるのか? など「趣味」とはいったいなんなのか悩みつつ、答えを求めてちょっと変わった趣味にのめり込む人々を取材したルポ。「航空無線」「八十八ヶ所巡り」「消印」「手相」「エコ」「防災」「カメ」「ラジコン」「ボウリング」「階段」「ガーデニング」、さらに男が「蕎麦」に女が「ヨガ」にハマる対称性、就活や婚活における趣味の活用法など、など、趣味の話は敷居は低いながらも奥が深すぎる。

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    2013年03月06日
  • 趣味は何ですか?

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    20130109

    おもしろかった。
    これから高橋秀実さんの本を読んでみよう。
    こういうスタンス、いいな。

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    2013年01月09日
  • 趣味は何ですか?

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    自称多趣味を気取る自分として、この質問には容易に答えられると考えていたが、本書を読んでまさに「時間つぶし」になってるような気がした。ちょっとへこむ。別に哲学的考察がされているわけでもなく、数種のマニア?への取材と感想が述べられるのみ。なのになぜかこう、うーむとうなってしまう(考え込む、あてどなく)状況に陥ってしまった。タッチの軽さに救われるものの、自分の趣味のある種いんちきさをみせつけられてしまったかも。
     といいつつ、翌日には気にしないのではあるが・・・。氏ならではの視点がよかったっす。三浦氏の解説もごもっとも。

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    2012年12月24日
  • 趣味は何ですか?

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    趣味と呼べるものがありません。

    何かを体験するのは大好きなので、入社したころはスキーに行ったり、パラグライダー、スキューバダイビングなんかも試したことがあります。

    その後、誘われるままにゴルフをはじめ、ゴルフセットを買い、教室にも1年位通いました。

    でも、もともと、運動オンチだし(大学に入って一番うれしかったことは体育の授業が無くなったことでした! まぁ、正確に言うと、無いことは無かったのですが、バドミントンを一週間やれば単位が貰えました)、運動系の趣味はなぁ、、、ということで、ボーリングを少ししました。

    マイシューズにマイボール。こちらは特に習わなかったけど、中山律子さんの本

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    2012年12月23日
  • 道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか

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    著者の本読んだのこれで6冊目。現場に足を運び、当事者達に直接話を聞くスタイルは変わらず、小学校で先生や生徒に話を聞いたり、VRを体験したり、スマホ教室に通ったり。実体験からの独特の感性、切口による(とぼけた)考察は今回も面白かったが、若干いつもよりこじつけ的な感じが拭えなかった。
    道徳とは、間主観、つまり自分を客観視する「自分」と、「みんな」(全員という意味ではなく)が承認する規範に気付き、それに従う事だと。簡単に言うと、「みんな」が困ったり迷惑に感じる様な言動をしない様に気をつけるという事か。小学校の道徳の時間は、「みんな」でその事を考える時間になっているらしい。
    本作では、当時の菅総理の答

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    2025年12月04日