高橋秀実のレビュー一覧

  • はい、泳げません

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    私は,泳げない人を50メートル××秒で追い越していくタイプの人間でした。
    水泳には綺麗かみっともないかしかないは事実だと思います。速くてもフォームが汚ければ醜いと。

    というわけで泳げない人の気持ちがよく分かりました。哲学的なこと考えてるんですね。(泳げるようになりたいけど25m泳げたら満足、というか泳ぎたくはないから早くプールから出たい)
    球技できない人は目立たないのに泳げない人は目立つのはなんでなんでしょう。
    泳げる人も泳げない人も読んでほしいと思いました。

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    2026年08月01日
  • 「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー―(新潮文庫)

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    大変面白かったです!
    東京大学受験が当たり前の開成高校で学ぶ学生の野球への姿勢に驚きの連続でした。
    学生時代、監督や先輩を恐れて野球なんて楽しくないと思いながらやっていた自分としては彼らが羨ましく思うと同時に、開成高校に入るだけの努力ができるからこそ野球に対しても何が自分に足りないのかを客観視しながら楽しく野球をする方法を自分で考えているのだなと思いました。

    エラー、三振当たり前でOK。でも消極的はダメ。
    当然同じようなことは言われましたがその意味は大人になってようやく気付きました。
    彼らは16歳〜18歳で気付いていることが本当にすごい。

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    2026年07月27日
  • おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―(新潮文庫)

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    それはタイムトラベルなのでは



    僕は母を見送りました。ある日行方不明となってから「地獄の2年間」は始まりました。

    筆者はお父上とのやり取りを克明に記録し、言葉から「認知症」という言葉を解体して行きます。
    その過程は痛快極まり無いのです。

    定義できないものを定義できるように定義する

    そういう「科学」に対抗できるのは「哲学」だ、と筆者はそれを武器に快進撃を始めます。
    ですが、「言葉で言葉を解体する」のには無理があるように思いました。まさに

    言葉にできないものを言葉にできるように言葉にする

    言葉にすれば「固定」できる。

    言葉を仕事にしていた筆者の願いがそこに見えたように思いました。

    僕は「感動的に分からないひとたち」と付き合うのがずっと仕事でしたので、
    筆者の努力の方向に光が待っているとは思えませんでした。

    「生命とは情報の流れの中に生まれた結節点のようなものだ」

    「Ghost in the shell」の中で人形遣いが言っています。僕もそう思います。

    個体側から言えば、その結節点は環境の変化により「組み替え」されてゆきます。
    筆者の言う通り、時間には区切りがあり、それはその「組み替え」時期なのです。

    その時点の認知地図、つまり生命維持に必要な情報の集合、は記憶として保存されているのです。
    例えば現時点で生命維持に必要な情報が欠如し、その集合体が維持できない場合、
    個体はそれを放棄し、保持されたある時点での集合体を採用します。

    OSのバージョン変更に似ています。

    当然齟齬が生じますが、個体に必要なのはつじつまあわせではなく、生命維持のための情報なのです。
    他の個体の都合など知ったことではないのです。

    筆者のお父上に致命的な疾患が発見されたというのを読んで僕は「やはり」と思いました。
    僕の母もそうでした。

    生命維持が難しくなったので、現在の集合体を破棄し、別のものを採用した、、、
    僕は母の異変をそう直感し、直後に精密な脳血管検査、その他をしてもらいました。

    やはり、ありました。

    生命体としての母はこれ以上の生命維持が難しいと判断し、最終的なプログラムを走らせ始めていたのです。

    僕の計画はひとつ。母を静かに、母の生命体としての最後を静かに過ごさせてやることだけでした。

    幸いにして僕は、母が戦前、戦後をどう生きてきたのかを、子供としてはよく知っていました。
    母がどの地点の集合体を採用したのかは容易に知れました。

    そこが母の最後の秘密の花園ならば、そこで暮せるように。

    #共感する #深い #切ない

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    2026年07月27日
  • おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―(新潮文庫)

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    認知症の父との日々をノンフィクション作家の息子はどう捉えたのか。
    まったく他人事とは思えない状況。義父母だけど。辛いときに、読み返したい。

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    2026年07月16日
  • ご先祖様はどちら様

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    季刊誌「考える人」連載中に前半だけ読み、今回文庫版で完読。
    冒頭、名刺を交換しただけの中年の「縄文男」が、なれなれしく「お前、来週の水曜日、時間ある?」と囁きかけてくる。そこからファミリー・ヒストリーの旅が始まる。この中年男がだれかずっと気になっていたのだが、なんと、彼が文庫版の解説を書いていた!
    現在の自分から見て、親が2人、その親の親が4人、そのまた親は8人というように、時間をさかのぼると、祖先はどんどん増えてゆく。逆に時間を下ると、ひとりの祖先から子孫が枝分かれし、これもどんどん増えてゆく。両者は相似の関係。著者がそれを実感するくだりがおもしろい。
    キーワードは「佇む」。先祖がいた場所まで行って、佇んで考える(掲載誌「考える人」にぴったりだ)。これも自分探しの旅の一形態?

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    2025年06月29日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    これは面白かった!
    「校正」という仕事をめぐるノンフィクション、と書かれていた通りに
    校正の仕事の内容・知識と、その仕事をされている方の想いについて知ることができた。
    ただ、これからもっとAIが進歩してきたときに、こういう仕事はどうなるんだろう、と思ったり。

    以下メモ(豆知識も)
    校正とは
    ・校正とは「照合」比べる・正す・元の原稿と照らし合わせる
    ・校正とは文を読むことではなく字を見つめる。
    ・校正者は「正確」ではなく「不正確」の許容範囲を定めている。
    ・本当にそれを指摘すべきか。赤字を出すセンスより出さないセンス。全体を考えて最終的に重大な間違いが出ないように努力する

    ・日本最古の書と言われる「古事記」もその前にあった「旧辞」を校正したもの。
    ・何をもって、「正しい」とするのか。「正しい」とは、ありのままなり。正義というニュアンスではなく直・唯のような意
    ・かな文字は自然に発生し、自然に淘汰され、自然に統一されていった。
    ・文字の形の相似が校正眼をくらますこと、混読。「ヒ」「モ」とか。
    面積の伸縮と線の集合離散が原因。そもそも平仮名やカタカナが漢字を崩してできた成り立ちを考えると伸縮性を持つことも納得・

    ・「読む」とは「寿ぐ(ことほぐ)」と同義。言葉で祝う。だから和歌をよむ、という。
    ・漢字があるから校正が必要になる。漢字かなまじり、混じらせ方に
    公式な正解がない。
    ・諸行無常・・本当に「諸行」が「無常」なら、諸行無常自体は「恒常」では?
    ・常用漢字・・戦後GHQは漢字を学習上の障害とした。理由は、漢字を覚えることが負担で他の必要な学習が進まない、国家の孤立性と排他的性質を支えるから。そこに、GHQの威光を利用した文部省と新聞社の動きで、漢字は廃止に向けて整理される方向になった。新聞社らは、通信と印刷技術の問題で漢字を減らし、なくしたかった。が、ワープロの普及によりその必要もなくなり漢字は今に生き延びた。
    ・校正にAIも利用するようになったが、AIは「慣用」をチェックするが意味を理解していない。例:今週はずっと晴れるが、明日は晴れでしょうなど。

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    2025年05月13日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    「校正」についてのノンフィクション。著者最後の本。「校正」」という主題のためか、これまでの著作よりも「根拠」へのこだわりが強い感じがする。参考文献も豊富。

    【目次】
    第一章 はじめに校正ありき
    第二章 ただしいことば
    第三章 線と面積
    第四章 字を見つめる
    第五章 呪文の洗礼
    第六章 忘却の彼方へ
    第七章 間違える宿命
    第八章 悪魔の戯れ
    第九章 日本国誤植憲法
    第十章 校正される私たち

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    2025年02月06日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    漢字の成り立ちや憲法の誤植、AIと文章の関係性にまで迫った名著で、校正者のみならず文字に関わる者の必読書。

    そもそも校正とは、文字とは、正しさとはなんなのかどうにもわからなくなってくる。私たちは文字に使われているにすぎず、本当の「校正技術」はDNAのみ持つのではないかー。筆者は後書きで、最終章は飛躍と捉える人がいるのではないかとしていたが、あの章はないと救いがなかった。新聞の書評欄で何度も取り上げられていた印象があり、いつまでも語り継ぎたい一冊。

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    2025年01月01日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    つい先ごろ亡くなった高橋秀実の最新刊。「弱くても勝てます」以来、だいぶ読んできた。そして最後に本のテーマが、昨年1年勉強した校正とは…そして本で取材されている辞書を7000冊持っているという境田さん、いや境田先生と本で再会できるとは…いろいろ感慨深いものがありました。

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    2024年11月21日
  • 男は邪魔!~「性差」をめぐる探究~

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    脳の研究は検証方法や、実験群の設計が難しく、世の中には非科学的、エビデンスに基づかない性差論など多く存在する、という話を研究者が語っていたのを聞いたことがある。性差はないとする人もいれば、面白おかしく何でも性差に結びつけて議論されることもあり、一様に語ることはできないことなのだろうなと感じる。一方、その点で、本書の面白みの一つが男女の小学生への友達とケンカした時のやりとりについてのインタビュー。全てではないとは思うけど、説明を聞かない、聞こうとしない、聞き出そうと努力したり、理解しようとしない姿勢はもしかしたら幼少期から根付いてしまうものかもしれないと感じた。
    10年も前の本だけど、今読むべき本だと思います。

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    2024年11月17日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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    #ヨンデルホン
    #ことばの番人 / #高橋秀実(#集英社インターナショナル)
    #ドクリョウ #ヨミオワリ
    いわゆる、イメージどおりの「校正」に始まり、果ては漢字の成り立ち、分子にまで。膨大な参考文献・取材に裏打ちされた展開は圧倒的見事。考えるに、文字を作ったのが、誤りの始まりかもしれない…。

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    2024年11月02日
  • ことばの番人(集英社インターナショナル)

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     ことばの番人とは、校正者のことです。
     校正とは、文章を読んで、誤字や脱字などを見つけて修正することです。

     ことばに対する膨大な知識とこだわりを持つ、超ベテランの校正者に著者が話を聞きます。
     へぇ〜と感心し、そこまでやるのか〜とため息が出るエピソードがいろいろ出てきます。
     出版を陰で支えて、ことばを守る校正者。
    初めて知ること満載の本です。

     本のレビューを書いて、ことばで感想を発信しているわたしたちも読んでおくと良いと思います。ことばについての考えが変わるかもしれません。

     超オススメの一冊です!

     著者の語り口が滑らかで、ときおりクスっと笑えるユーモアもあります。読む前は堅苦しい本かと思っていましたが、そうでもありませんので、ご安心ください。

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    2024年10月28日
  • 道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか

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    現代の日本の道徳について考察したノンフィクション。
    テレビの事件報道を見ていて「これは道徳的にどうなのか」と思ったのが、この本を読むきっかけ。(首相の息子のスキャンダルなど) 道徳は家庭内のしつけとして、親から教えられるものと思っていたが、現在は学校で学ぶものらしい。この本では、子供から大人まで 道徳観についてのインタビューを行い、教育以外にも様々な現場の道徳観を知ることができて大変面白かった。
    以前、大学教授が書いた道徳本を読んだが、論理的なあるべき論が多かった。正論だし言いたいことはわかるが、現実世界ではどうなのと思うことが多かった。道徳は人が共生していくための最低限のルールで、頭の中だけでなく実践して身につけるしかない。この本の事例は、いろいろ考えさせられることが多かった。

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    2023年10月09日
  • はい、泳げません

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    泳げる人も泳げない人も泳がない人もみんな一度はわかると思ったことのある小説
    物語よりもそこにつづられた文章を是非とも読んでいただきたい

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    2023年10月01日
  • 趣味は何ですか?

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    趣味はないという著者が、いろんな趣味を持つ人のところへ行って、その話を聞きながら、趣味とは何か?という核心に迫っていくような本。

    蕎麦とヨガの章が爆笑で、著者のすっとぼけキャラがいい感じです。趣味にのめり込む人々がいる一方、冷めきった著者の態度と、それに乗っかる自分というような構図で、生あくびが出るなどの正直すぎる描写にはニヤニヤせざるを得ません。
    しかし、誰になんと言われようと、本人が好きでやってるのが趣味なんだからいいじゃない、コスパ、タイパは不要。趣味とはそういうものだよねと思います。
    あとは、人は何もしないことには耐えられないし、かと言って仕事で埋め尽くされるのも辛いから、余った時間を適当につぶすのに必要なのが趣味ってことですね。

    序章に書いてありましたが、趣味はhobbyじゃなくてtasteだっていう話もあって、仕事でもプライベートでも、何か取り組んでいるものを味わうことが出来ていれば、取り立ててこれが趣味です、というものはなくても良いのかも知れません。

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    2023年06月01日
  • 道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか

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    2018年度から小学校で「教科」として授業の
    一つに割り当てられています。

    通知表でも評価が下されるとか。

    道徳では何を学ぶのでしょうか。前半はその
    内容に迫ります。

    後半では、大人の社会でも◯◯ハラスメント
    など、道徳的観点で考えると、どういう結論
    が導かれるのか、など実践的な題材を取り上
    げます。

    考えれば考えるほど深みにハマりそうな首題
    に対して、リアルな取材を通して答えを見出
    す著者の姿勢は、実に道徳的な感慨を抱かず
    にはいられない一冊です。

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    2023年04月20日
  • 【無料試し読み版】ジェイク本バラエティBOOK ~おススメタイトル4選~

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    よく考えられている

    ストーリーはもちろん面白いですが、それだけでなく知識として役に立つ内容が選ばれているというのもすごいと思います。狼とハイエナを比較する内容の漫画というのは珍しいですし、身体の機能について迫るお話も専門的内容を分かりやすく表現している点かあり、工夫されていると思いました。

    #深い #タメになる

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    2023年04月01日
  • はい、泳げません

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    映画化とあったので、てっきり小説だと思っていたらルポ。水泳を科学的かつ哲学的に分析されていて、もっと早くに出会いたかった。私は中学で水泳部に入り、泳ぎに自信がつきました。が、就職して海に行ったときに溺れかけました。テトラポット近くで渦のようにその場から脱出できなくなったのです。数メートル先には人が立っているのに、自分の場所はわずかに足が届かず、立とうとしたため少し岸から引き離される。焦りました。浮こうとして沈む感覚。これが溺れるということか。以後、テトラポット近くを泳がないようにしていました。しかし、あるとき、離岸流を経験。岸と並行に泳ぐことを意識し脱れることができましたが、体力消耗が激しかったことを覚えています。以来海で泳ぐことを避けています。水が怖いということわかります。その後、プールで子どもに泳ぎを教えることがありましたが、なかなか難しい。結局泳がせることが出来なかった。桂コーチは教える人の泳ぎを真似て泳ぎ、無理をしている部分を見つけて楽にする方法を見つける。私は泳げない原点を見ていませんでした。そういう意味で早くに出会いたかった本です。

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    2022年08月15日
  • 道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白くて声を上げて笑ってしまった。この人の著書を他にも読んでみようと思った。考え方が面白い。決して学校教育の専門家でも、道徳教育の専門家でもないらしいが、道徳とは何ぞや?という出発点から、小学校1年生の道徳の教科書を読んで、「なんじゃこりゃ?」と思って、小学校の学習指導要領などを読み込み、斜めからなんとも言えない突っ込みを入れる。それが、ここ数年真面目に道徳教育を推進してきた私が読んで、すごく腑に落ちてしまうところが、悔しいけど面白い。
    そう!そうなの!だから道徳教育って難しいのよ…なぜうまくいかないのかよくわかったわ…という感想です。道徳の教科書でやたら「がっこうは たのしい」と繰り返し書かれるけど、「たのしくない子もいるだろ?」とか。
    「どうとくでは、よりよくいきるために たいせつなことについて みんなでかんがえるよ」という記述に対して「定年後か?」と突っ込み(笑)。
    著者は語学が専門のようで、そもそも「よく生きる」とは…?と、「よく」の意味をとことん突き詰めて色々述べていて、実に面白い。「みんなでかんがえよう」の「で」についてもしかり。みんなで考えるなら自分で考えなくてもいいのか、とか。考えるとは一人ですることではないのか。「みんなとかんがえる」ならわかる、と。なるほどー!日本語は奥深い。
    私はこの本で初めて「間主観」という考えを知った。昔の道徳では例えば、「正直であれ」だったが、それでは価値の押しつけになるので、「自分に正直であることについて、考えてみよう」となる。「正直である自分について考える」のだ。
    ああ、なんてまどろっこしいのだ。押しつけはよくないとか、そんなこと言わず、人に優しくするとか、親切にするとか、正直であるとか、絶対的に正しい価値観は、人間社会にあるでしょう?道徳ではそれを教えればいいんじゃないですかね?
    という感じで、著者が色々疑問に感じたことを突き詰めていく。VRに興味をもてば、取材を兼ねてVRのアミューズメント施設やVRのエッチな体験が店に行ったりとか、ハウステンボスの「へんなホテル」でAIのロボットとやり取りをしたりとか(このやりとりもすごく面白かった)。
    世の中ではやっていることや(スマホやアプリ、話題の映画など)、現代の価値観(ハラスメントやコミュニケーション障害などの考え方)を、独自の切り口で「なんかおかしい」と捉え、道徳をなめてはいけない、と締めくくる。
    あぁ、道徳。なんとも奥深い。

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    2022年08月04日
  • はい、泳げません

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    私も小学生のとき泳げなかった。高校生のときは泳ぐのが好きだった。なんでだろ。ココ何年も泳いでないな。そしてこれはほんとに感動のドキュメンタリー。

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    2022年04月07日