片岡義男のレビュー一覧

  • 豆大福と珈琲

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    片岡義男は健在。『彼のオートバイ、彼女の島』と、時代も場所もなにもかも違うけれど、根底に流れる自由な時間の流れはまったく同じものだった。私もこうやって生きていける、と思わせてくれるような余裕が満ち満ちているところが、片岡作品の大好きなところ。
    珈琲にまつわる5つの物語が収録されているが、「この珈琲は小説になるか」が一番好きだった。作家と編集者の物語。現代という設定の中に、アナログな人間同士の関係性を持ち込むのが本当にうまいな。

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    2023年05月25日
  • ジャックはここで飲んでいる

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    ゆくゆくは幸せに暮らす
    って物語が入ってる。

    是非ともあの人に読んで欲しいものだ。

    はじめて片岡義男の世界が自分と重なったのかな。
    何十年にもわたって読んでたけど

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    2020年07月24日
  • 日本語と英語―その違いを楽しむ

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    英語を学習する人に参考になる本。日本語ユーザーによる英語解説。覚えておくと役に立つフレーズが沢山ある。

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    2018年10月28日
  • 青い色の短篇集

    購入済み

    面白い

    片岡義男ファンにも絶対オススメですが、昔の夏、オートバイ、若い男女……そんな時代の片岡義男を毛嫌いしてきた人にもオススメです。
    おそらく片岡義男氏のイメージが変わるはずです。

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    2017年08月15日
  • ミッキーは谷中で六時三十分

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    2016.12.23 「ミッキーは谷中で六時三十分」を読む。
    クリスマス企画「恋愛っぽい話をする」

    〜あらすじ〜
    ライターである主人公がひょんなことからバーの共同経営を持ちかけられ、バー店主の娘に挨拶をしに行くことに。ビリヤード台でキューを構えていたその娘と共に舞台は谷中へと移り、あれよあれよ、母親とも会うことになって…。


    「これは恋愛なの!?」
    「片岡義男って何歳…?」
    「女の人が格好良すぎる。男に都合良すぎ!」
    女性参加者が圧倒的多数だった今回の読書会では、男女の視点/視線の違いから携帯の操作の仕方まで参加者の意見は終始鋭く、会は司会者の全く予期せぬ方向に加速していく。

    所謂、恋

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    2017年04月22日
  • 万年筆インク紙

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    万年筆好きならニヤっとするような内容がいっぱい
    一度読み終えてもまた読み返したくなる

    片岡さんはパイロット万年筆カスタム743 のMがお気に入りだ
    インクはパーカーのウォッシャブルブルー
    でももう製造してないのでブルーブラックとブルーを好んで使っている

    私もカスタム743 のMを使ってみたくなった
    機会を見つけて試筆してみよう

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    2017年01月27日
  • この冬の私はあの蜜柑だ

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    季刊誌「IN THE CiTY」に発表された短編集。

    片岡さんの作品は、夏のイメージがあります。
    そのせいなのか、冬号に掲載された作品でも季節は夏。
    しかし、書き下ろしの表題作はタイトルのとおり冬の物語。
    片岡さんの冬が読めてとてもうれしかった。

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    2015年12月27日
  • 木曜日を左に曲がる

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    作家:片岡義男の好きな女性像が想像できる短編集。
    各短編にひとりずつの女性がモチーフとなっている。
    どの女性も自立していて、長身で、美しい清楚な人を想像させる。
    その女性を引き立てるのが、必ずそばにいる男性である。物語は主に、主人公らしい女性と引き立て役の男性で構成されているのだが、ふたりの会話が気障だけどすっきりしていて心地いいのだ。
    こういうのを雰囲気小説というのだろうか。とりたてて事件が起こる訳ではないけれど、ふたりの間に流れる雰囲気や余韻、女性の魅力をふわっと感じ取れて、都会的なカタルシスがある。

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    2015年11月22日
  • ミッキーは谷中で六時三十分

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    片岡さんの本の登場人物のような生き方に憧れて久しい。
    もう無理だと悟った。登場人物が全員、自分より年下だったという衝撃的な事実に気づいたからだ。

    でも、カッコいいな。

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    2014年10月14日
  • 日本語と英語―その違いを楽しむ

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    いやあ久し振りです。片岡さんの日本語と英語に関する本は洞察に満ちている。私もカードしています。電子カードになっちゃってるけど、また、紙に戻しますかね。英語を拾い易いように。

    それは内省の時
    応援も大きかった
    電話ではちょっと
    というのが大きいですね

    などなど楽しむ読物です。

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    2012年11月04日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    片岡さんのエッセイは(小説もだけど)、シャキンと背筋を伸ばして読まなければならない。誰にでもなくそう教わった。多分片岡さんの書き方そのものにそういったものが内包されているんだろう。

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    2012年10月15日
  • 木曜日を左に曲がる

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    ネタバレ

    洒落たタイトルである。時間と空間とがねじれた格好でくっついている。いつもながら片岡義男のスタイリストぶりは変わらない。タネを明かせば集中の一篇の題名で、「木曜日」とは、その中に看板だけ登場するバーの名前。表題は初めて訪れた店を再び訪ねるための道順をあらわしている。

    もう何冊目になるのだろうか。片岡がこのスタイルで短篇を書きはじめてから。主人公は女性。それもとびきりの容姿の持ち主で、無論独身。職業はフリーランスの写真家であったり、小説家であったりすることが多いが、独りで生きていくための能力を充分すぎるほど身につけている。美貌の持ち主で、その上実力があるから仕事は放っておいても向こうからやってく

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    2011年08月24日
  • New Manual

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    めちゃくちゃオシャレな一冊。目が眩むような。読んでてテンション上がる。アンソロジーとあるけど雑誌みたい。写真も文章も装丁も、完成度高すぎた。

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    2025年11月26日
  • 日本語の外へ

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    圧倒的に読むのに時間がかかってしまった。638ページ。読み切った自分を褒めたい。この本を最初から最後まで読んだ人はそう多くないだろうと確信する。評論というには主観的で、エッセイというには客観的だが、バイリンガルならではの独特のリズムの日本語で、「日本語」と「日本人」を斬る。が、あまりに痛烈すぎて少し読み進めるのが嫌だというレビューさえありました…。


    人がいわゆる社会人としてまといつけざるを得ない日常の現実味のようなものを、出来るだけそぎ落とした状態で自分を人に提示したいとき、人は自分のことを「私」と呼ぶ。自分がどんな人だか出来るだけわからなくするときの言葉が、「私」という呼び方だ。

    人間

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    2025年07月09日
  • 英語で日本語を考える

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    その言い方、なんか回りくどくないか?と思うところも少しあったのだけど、その言い方がベストなのであるという主張に物申せるほどの知識と経験が自分にはないので、そうか、そういうものなのか、と納得させる自分がいる。

    あぁ、その通りだ、その言い方しかないんだ、と思えるだけの英語の知識と経験を、積み重ねて行きたい。

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    2024年09月10日
  • くわえ煙草とカレーライス

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    カレーがうまい店はコーヒーもうまい。逆もまた然り。
    喫茶店の雰囲気が想像でき,客の会話も聞こえてくるような
    内容の本でした。

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    2022年08月03日
  • コミックス作家 川村リリカ

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    ネタバレ

     「梨を切ろうとしたとき」の鬼怒川温泉のエピソードには驚くけれど、老いていく「会社・企業」大国日本、というのは、片岡さんがずいぶん前から繰り返し論じていることだ。
     それをいつも半裸の女性が主人公のコミックを描くリリカの姿を通して小説化。そこが、カタオカワールドだな。
     80歳を超えた作家の作品なのだよ。しかも。
     

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    2020年07月12日
  • 窓の外を見てください

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    ネタバレ

     アイデアのスケッチなのか、小説なのか。
     最近の片岡の傾向が、よく出ている。
     様式美の世界なので、嫌なら低評価せず、読まないようにした方が。

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    2019年09月02日
  • 万年筆インク紙

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    一冊まるまる一本のエッセイ。
    万年筆とインクと紙について。
    それだけの一冊。

    万年筆の書きごこちにこだわるために、ペン先を分解して仕組みを調べる。
    そのために同じペンを何本も買う。

    各会社のブルーブラックのインクを書き比べてみる。
    万年筆との相性、紙との相性を検証する。

    万年筆に関しては、もちろん手に持った感じやデザインも重要なポイントだ。

    何本もの万年筆、何箱ものインク、何十冊ものノート。
    字を書くという行為も、極めれば1冊の本になる。

    世の中に不必要なものの例えとして「人からもらった万年筆」と書いておきながら、結構人に万年筆をプレゼントしているらしいのは、ご愛敬。(いや、自分勝手

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    2019年02月08日
  • 階段を駆け上がる

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    1940年生まれ、片岡義男 著「階段を駆け上がる」、2010.7発行、独立短編7話が収録されています。30代の男性と20~30代の女性のおしゃれな物語です。まるで、わたせせいぞう(1945年生まれ)の絵を見てるようです(^-^)最初の3話、階段を駆け上がる、夏の終わりとハイボール、いまそこにいる彼女 が好きです。

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    2018年11月20日