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Posted by ブクログ
私には「いちぢくの香りがして…」というあのシーンを読みたいがために、何度も読み返している本があるのだけど、片岡さんの小説もそれと同じ気配がする。
ちゃんとはじめから読まないとその状態にならない。クライマックスではないのだけど、辿りつきたい場面を持つ小説。
「細い体だから、と彼女はかつて言ったが、その体には人を夢中にさせる許容力の奥行きがあった。」(フォカッチャは夕暮れに焼ける)
「どんな気がしても、それはきみの自由だよ」(ティラミスを分け合う)
「平凡で素朴だけれど、たいへんいい状態にあっておいしいもの、という基準をきちんと持つためには、たくさん経験しないといけないね」(この冬の私はあの蜜柑だ)
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小説・文芸
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