豆大福と珈琲

豆大福と珈琲

740円 (税込)

3pt

3.3

片岡義男には、珈琲がよく似合う。息子を連れて地元にひとり戻ってきた幼なじみと「結婚」をしないまま、新しい「家族」のかたちを探っていく表題作ほか、小説的企てにみちた「珈琲」をめぐる五つの物語。珈琲にまつわる書き下ろしエッセイも収録。

...続きを読む

豆大福と珈琲 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月25日

    片岡義男は健在。『彼のオートバイ、彼女の島』と、時代も場所もなにもかも違うけれど、根底に流れる自由な時間の流れはまったく同じものだった。私もこうやって生きていける、と思わせてくれるような余裕が満ち満ちているところが、片岡作品の大好きなところ。
    珈琲にまつわる5つの物語が収録されているが、「この珈琲は...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年11月08日

    昔のように自由な若者がオートバイでアメリカ的な風景を駆け抜けるのではなく、金銭的にそんなに余裕があるわけでもない齢を重ねた労働者が紛れもない日本の住宅地や電車の駅を移動するという作風にシフトしてるけど、根底の片岡義男ぽさは変わらないという感じ。

    0

    Posted by ブクログ 2019年12月30日

    面白かったです。タイトルで選びました。
    乾いた軽やかな雰囲気が好きでした。
    日本が舞台なのに日本では無いような空気です。翻訳ものみたい。
    珈琲苦手なのですが飲みたくなりますし、豆大福も鯛焼きもとても美味しそうでした。
    カフェオレからコーヒーに移り変わるような装丁も好きです。

    0

    Posted by ブクログ 2019年05月12日

    大昔の愛読者。

    良くも悪くも安定の片岡義男。
    やはりもう、この方の作品を楽しむには
    私が日常生活に長く浸りすぎたかもしれない。

    日常の現実にどこか違和感を感じて
    どこにもありはしない未来を根拠なく信じていた
    あの頃が懐かしく寂しい。

    0

    Posted by ブクログ 2019年05月03日

    著者の好きな「珈琲」を題材にした5篇からなる短編集。最後の短篇は全体のまとめのような作りになっていて、小さな仕掛けが施されている。

    表題作では、珈琲のお供が「豆大福」というミスマッチの中に新しい恋愛関係を描く。片岡義男も齢八十にしてようやく枯れ具合が出てきたのかなと思いつつページを繰った。表題作の...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年03月21日

    珈琲にまつわる5つの短編。

    豆大福を食べたことで離婚して子連れで戻ってきた高校の同級生と同居することを思いついたこと。

    喫茶店とコーヒー豆のお店を開いた友人の女性の家が
    かつて火事になった夜のこと。

    父の喫茶店を手伝い独立させた女性と、それを引き継いだ女性のお店に行き、
    さらにたい焼き屋さんを...続きを読む

    0

豆大福と珈琲 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

朝日文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

片岡義男 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す