片岡義男のレビュー一覧

  • 豆大福と珈琲

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    著者の好きな「珈琲」を題材にした5篇からなる短編集。最後の短篇は全体のまとめのような作りになっていて、小さな仕掛けが施されている。

    表題作では、珈琲のお供が「豆大福」というミスマッチの中に新しい恋愛関係を描く。片岡義男も齢八十にしてようやく枯れ具合が出てきたのかなと思いつつページを繰った。表題作の冒頭から数頁費やして描写する「豆大福」についての観察眼には畏れ入った。

    餅の表皮はじつに穏やかに、そしてたおやか
    に、でこぼこしている。表皮の餅に周囲を囲
    まれたでこぼこのなかで、どの豆も自分の分
    を心得た諦観のなかにある。その諦観がこれ
    から豆大福を食べようとする人

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    2019年05月03日
  • 真夜中のセロリの茎

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    かき氷で酔ってみろ、駐車場で捨てた男、三種類の桃のデザート、の三編がよい。

    「かき氷で酔ってみろ」この食堂、なんか覚えがある。半円形の白い暖簾。何だっけ?どこかで実際に見たような気がする。

    描写に徹する。内面の心の動きなどはほとんど描かない。映画のカメラのよう。作品中で語られる小説のアイディアでは、人物の内面が語られるのに。

    「三種類の桃のデザート」。金魚という焼酎カクテル、知ってる。作品中に出てくる和のテイスト、昭和を感じさせるテイストが好きなのだ。


    が、全体としてはやや低調、というか、好みではないかな。真夜中の〜は同じタイトルでこれまでに三回書いているとのこと。どうも同タイトルの

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    2018年10月15日
  • 万年筆インク紙

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    僕も何本か万年筆を愛用しているが、内容について行けない点があった。
    内容がマニアックであり好きな人はすごくいいと思う。

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    2018年06月05日
  • 日本語と英語―その違いを楽しむ

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    この言葉、訳すにはどうしたらいいだろう?どう言えば伝わるだろう? このニュアンスは伝わるだろうか? の軌跡。違う言語の違う感じがどういうところにあるのか色々と手元のメモを読み解く形で書かれてある。断片化しているので読みやすい。様々なニュアンスの違いがあり英語の勉強をこれから始める人に発想の点てそもそも違いがあることがよくわかるかもしれない。

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    2017年12月18日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    ネタバレ

    懐かしいなぁ、片岡義男。角川の赤い文庫何冊も持ってなぁ。古本屋の10円コーナーで大藪晴彦と片岡義男を大量に仕入れてきて読んでた若かりし頃…。

    もうずいぶんお歳だろうに、片岡義男は片岡義男のままに歳をとっていた。ツナサンドじゃなくてトゥナサンドやで、キザぁ。でも現在よりも過去(思い出)をたどった作品が多いとことか、やっぱり歳なりにこなれている感じも見受けられる。

    田中小実昌との邂逅を描いた「コーヒーに向けて真っ逆さま」が一番印象に残った。片岡義男の原点はコミさんやったんやね。二人の関係がとてもエエ感じだった。

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    2017年09月30日
  • 彼は孤独を深める

    購入済み

    相変わらずの

    片岡節。ファンなら読んでいても面白いけど、良くも悪くも定番?ぽい作品なので、初めての方は違う作品からどうぞ。

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    2017年08月25日
  • と、彼女は言った

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    全ての作品に小説家が登場する短編集だったが、マラソンの軍用時計、ケンブリッジサッチェルのショルダーなどを登場させる片岡さんらしい作品もあったけど概して僕にとってはおもしろい作品が無かった。

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    2016年12月03日
  • ジャックはここで飲んでいる

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    非現実的な乾いた男女の恋物語りは、片岡さんらしいけど、これらの短篇はあまりにもありえないよ。けどこの装丁の50年ほど前のNY写真がとてもすてき。

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    2016年11月11日
  • ジャックはここで飲んでいる

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    短編集,8編.
    恋愛小説というより,恋愛も含めて人間の微妙な距離感を,スタイリッシュな雰囲気の中でさらりと描いている.思わせぶりで意味のあるようで意味のない会話が,絶妙な味わいで面白い.

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    2016年09月09日
  • ミッキーは谷中で六時三十分

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    タイトル作を含む、全7編。

    全てに「コーヒー」が登場する。

    相変わらずの片岡ワールドである。

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    2016年08月22日
  • たぶん、おそらく、きっとね

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    1960年代後半のバンドマンを描いた作品

    ・喫茶店
    ・キャバレー

    いわゆる短編集が多い片岡さんだが、
    この作品はタイトル作での、1作品のみ収録。
    いわゆる中編クラスかな。

    片岡さんの少ーーし後の年代の私ですが
    読んでてとっても懐かしい感じがする物語。
    しかして、彼の作品は、ある主人公の生活の
    ある時期の一片が切り取られ細密に描かれて行く。

    そして・・・・・・





    何も起こらない。

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    2016年08月17日
  • この冬の私はあの蜜柑だ

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    私には「いちぢくの香りがして…」というあのシーンを読みたいがために、何度も読み返している本があるのだけど、片岡さんの小説もそれと同じ気配がする。
    ちゃんとはじめから読まないとその状態にならない。クライマックスではないのだけど、辿りつきたい場面を持つ小説。


    「細い体だから、と彼女はかつて言ったが、その体には人を夢中にさせる許容力の奥行きがあった。」(フォカッチャは夕暮れに焼ける)
    「どんな気がしても、それはきみの自由だよ」(ティラミスを分け合う)
    「平凡で素朴だけれど、たいへんいい状態にあっておいしいもの、という基準をきちんと持つためには、たくさん経験しないといけないね」(この冬の私はあの蜜

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    2016年05月15日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    ネタバレ

    うん、そっかそっか、やっぱりちょっとオシャレなんですね
    ふ~んという感じ
    色々な媒体に載ったエッセイをまとめたものでしたが
    そういう媒体の中で、ちょこっと見つけて読むのがいいなぁと思いました

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    2015年06月20日
  • ミッキーは谷中で六時三十分

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    タイトルに惹かれて手に取りましたが、この本の中でズシんと心に残った話は「吉祥寺ではコーヒーを飲まない」。姉と弟の設定、その後に登場する2人の女性を足したバランス配置が実に良く凛としており、清々しい。最後のシーンで駅から進む方向の書き方もさすがです。

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    2014年09月07日
  • ミッキーは谷中で六時三十分

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    40年近く遠ざかっていた片岡義男を読んだ。以前の好きだった本の内容をはっきり覚えている訳ではないが、ものすごく懐かしかった。当時学生だった私はこの世界に憧れこの街に住んでこの生活を送ろうと思った。結局そんな生活は全く送らなかったし、東京にも住まなかった。40年で私が変わったのだろうし、こんな世界はないということを幸か不幸か知ってしまった。もうこの世界に憧れることもない。
    変わっていない片岡義男が嬉しくもあり、とても残念でもあった。星5つをつけたかったが、正直星3つが精一杯だった。

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    2014年07月23日
  • ミッキーは谷中で六時三十分

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    前にも書いた気がするけど、昔すごく片岡義男の短編が好きで、本棚の片隅が赤くなるくらい(角川文庫の背表紙が赤かった)読んでいたのと、あとやっぱりこのタイトルに惹かれて読んだんだけど。(なんかかっこよくないですか?)
    うーん、なんかおもしろくないといえばおもしろくないような。不思議な小説だった。ほんとにただの喫茶店でのどうでもいいおしゃべりをきいているような。あらすじとか登場人物とかどうでもよくて読んだらすぐ忘れているような。
    現実感、生活感がないというか。そこがいいところでもあるんだけど。
    でもときどきちょっとした描写がすごく好きなこととかあったりもして。うまくいえないけど、ふっと、好きに、自由

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    2014年07月19日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    街を歩き、街で食べる。美味しい「食」のエッセイ。

    食べ物が中心、というよりは食の周りにある記憶をたどっていくような内容だった。記憶をたどる、だけに著者が若かりし頃街をそぞろ歩いていた時代、つまり昭和の雰囲気が満ちたエッセイだった。食べ物エッセイとして期待して読み始めたが、バリエーション豊かな食べ物が登場するわけではなく、その点は少し期待外れだった。特にコーヒーにまつわる話が多かったように思う。それだけ著者の人生に外せない食べ物(飲み物)であるということだろう。そして最も印象に残った話もコーヒーに関するものだった。

    著者は毎朝必ず2杯のコーヒーを飲む。コーヒーの香りは覚醒の効果がある、それ

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    2014年05月22日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    出だしで、片岡義男のイメージか変わったなぁと思い読み始めましたが…かわってなかった(笑)バブリーでした。

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    2014年04月23日
  • 日本語と英語―その違いを楽しむ

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    日本語の得意技が、話者のひとりひとりが持つ状況の具体性に密着したものの言いかたであり、英語の得意技が動詞表現と名詞表現を巧みに使え分けながら言っていることの抽象度をたかめることである。なんとなく納得。

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    2013年12月17日
  • 木曜日を左に曲がる

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    ネタバレ

    退屈だ。
    相変わらず退屈な物語だ。
    だから読む。上質な退屈をしてみたいから片岡義男の描く退屈な日常を読む。
    日常といっても非日常なんだけれど。話し言葉ひとつとってもそう。あんなしゃべり方する人はいない。
    あっ、でも戦場カメラマンの渡部○○さんがいるか。

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    2013年09月06日