片岡義男のレビュー一覧

  • ミッキーは谷中で六時三十分

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    前にも書いた気がするけど、昔すごく片岡義男の短編が好きで、本棚の片隅が赤くなるくらい(角川文庫の背表紙が赤かった)読んでいたのと、あとやっぱりこのタイトルに惹かれて読んだんだけど。(なんかかっこよくないですか?)
    うーん、なんかおもしろくないといえばおもしろくないような。不思議な小説だった。ほんとにただの喫茶店でのどうでもいいおしゃべりをきいているような。あらすじとか登場人物とかどうでもよくて読んだらすぐ忘れているような。
    現実感、生活感がないというか。そこがいいところでもあるんだけど。
    でもときどきちょっとした描写がすごく好きなこととかあったりもして。うまくいえないけど、ふっと、好きに、自由

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    2014年07月19日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    街を歩き、街で食べる。美味しい「食」のエッセイ。

    食べ物が中心、というよりは食の周りにある記憶をたどっていくような内容だった。記憶をたどる、だけに著者が若かりし頃街をそぞろ歩いていた時代、つまり昭和の雰囲気が満ちたエッセイだった。食べ物エッセイとして期待して読み始めたが、バリエーション豊かな食べ物が登場するわけではなく、その点は少し期待外れだった。特にコーヒーにまつわる話が多かったように思う。それだけ著者の人生に外せない食べ物(飲み物)であるということだろう。そして最も印象に残った話もコーヒーに関するものだった。

    著者は毎朝必ず2杯のコーヒーを飲む。コーヒーの香りは覚醒の効果がある、それ

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    2014年05月22日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    出だしで、片岡義男のイメージか変わったなぁと思い読み始めましたが…かわってなかった(笑)バブリーでした。

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    2014年04月23日
  • 日本語と英語―その違いを楽しむ

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    日本語の得意技が、話者のひとりひとりが持つ状況の具体性に密着したものの言いかたであり、英語の得意技が動詞表現と名詞表現を巧みに使え分けながら言っていることの抽象度をたかめることである。なんとなく納得。

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    2013年12月17日
  • 木曜日を左に曲がる

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    ネタバレ

    退屈だ。
    相変わらず退屈な物語だ。
    だから読む。上質な退屈をしてみたいから片岡義男の描く退屈な日常を読む。
    日常といっても非日常なんだけれど。話し言葉ひとつとってもそう。あんなしゃべり方する人はいない。
    あっ、でも戦場カメラマンの渡部○○さんがいるか。

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    2013年09月06日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    片岡義男は私生活の匂いがまったくしない。それ以前に年齢さえ見当がつかない。80年代、書き飛ばして作品が青春そのものだったから、僕を含め多くのファンはあの時代から「瞬間冷凍」されたまま。まぁ、あの当時だって、何歳なのか気にはしていなかったが。現在72歳。びっくりである。すっかりおじいちゃんである。ということは角川文庫のあの赤い背表紙の書き下ろしを連発していたのは、40歳前半だったことになる。
    さて、本書は食に関するエッセイ。とは言え、どこぞのコレが旨い!なんてことは一切出てこない。片岡義男特有のドライな筆致は不変。それゆえ読んでいて思わず生唾が湧いてくるような生理的欲求は薄く、静物の描写のようで

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    2013年01月24日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    年をまたいで読んだ本の一冊。食にまつわるエッセイ集なのだが、最後に収められている「真夜中にセロリの茎が」(書き下ろし)が、創作上の苦労を知ることができて一番面白かった。

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    2013年01月01日
  • 日本語と英語―その違いを楽しむ

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    なんともストレートな題名だが、ごくありふれた様々な表現を通して両者の違いを興味深く提示している。かつてドライな文体とクールなタイトルを持った魅力的な作品で楽しませてくれた著者ならではの身近な日米比較文化論でもある。

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    2012年11月25日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    中学高校時代の私の恋愛の教科書的存在でもあった作者。
    おじさんには当然なっているんだけど、同じ時代の中を通ってきた人にはわかるよ、まだまだ若い気持ちが有るし。
    今度は小説の新作を探してみます。

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    2012年10月30日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    もう結構なお爺さんのはずなんだけど、文章だけは若く思えるから不思議。戦時中の疎開なんて経験してる年代なのに。

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    2012年10月10日
  • 洋食屋から歩いて5分

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    ネタバレ

    いきつけの喫茶店に入って、いつもの席につきコーヒーを飲む。日常の何気ない、けれどそれがきまりになっているらしい律儀さで、ほぼ毎日のルーティン・ワークになっている。そんな店で飲むいつものコーヒーのような味わいの一冊である。

    エッセイ集と呼ぶのだろう。短いものなら四ページほどの散文が33篇集められている。いくつかの雑誌に求められて書いた作家本人の登場する小説のような作品から、少年時の回想、食べ物に関するちょっとしたこだわりなど、日常の身辺雑記にあたる文章は、どの作品にも片岡義男という商品タグが付されているような、いつものスタイルで統一されている。

    たとえば深煎りコーヒー。たとえば、秋のはじまり

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    2014年10月26日
  • 木曜日を左に曲がる

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    久々の片岡義男の短編。
    近著ということで、最近はどんな風かなと思ったが、
    いい意味でも悪い意味でも変わらずの作風。
    でも、そこがいいなと個人的には思う。

    バイク・コーヒー・写真・・・
    安心して読める安定感。

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    2012年05月13日
  • 階段を駆け上がる

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    よい箇所もよい印象にはならない何か。
    男女間の軽はずみなやりとりが小説自体をつまらなくさせているのか、漂う色気がたとえ古臭くともその味や匂いは感じられるはずで、しかし少なくともこの短篇集においては悉く空振りし、全体的に安っぽく思えた。これは読み手の問題かもしれないが、上司にたいする反応に困る感じだった。

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    2011年03月23日
  • 階段を駆け上がる

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    片岡義男さんの小説はあいかわらず無邪気すぎるくらいに平和だ。

    道尾秀介著『光媒の花』の直後に本書を読んだので、余計に、何事もない平穏さが際立ったようだ。

    片岡さんの小説は、初めての方が読むとどう思うのだろう?

    いつも、そんな疑問が頭を過ぎる。私自身は片岡さんの小説作法を気に入っているし、これまで沢山読んできたのでなんの違和感もないのだが、初めての方は少々面食らうのではないだろうか。

    片岡さんの小説には強い喜怒哀楽表現がない。もし作家が茶道の話を書けば、そこには所作に籠められた思いを、なんらかの方法で表現することだろう。しかし、片岡さんなら、ただ所作自体を客観的に冷静に描写するに留めるの

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    2011年11月05日
  • 階段を駆け上がる

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    数年ぶりに、筆者の本を手にしました。
    離婚したり、独身だったり、現在置かれている立場はそれぞれだけど、どの人も羨ましいくらいきれいな中年生活を送っています。
    男も女も。

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    2010年09月16日
  • 彼のオートバイ、彼女の島

    購入済み

    さすがに古すぎた

    時代背景や登場人物の行動指針があまりに昭和過ぎてついていけませんでした。
    「女のこ」って呼称がもう鳥肌ものの気持ち悪さ笑
    大学生のふりした老人のイメージが最後までついて回った。
    すみません。

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    2019年03月06日