牧野修のレビュー一覧

  • 大正二十九年の乙女たち

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    芸術や女性の立場がまだまだ低かった時代のお話ですが、登場する女の子たちはどの子もみんな生き生きとして、明るく可愛らしいです。お気に入りは陽子さん。彼女はだれよりも強いと思う。

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    2011年07月27日
  • 大正二十九年の乙女たち

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    「女子」になりきれない乙女たちの心情が、事細かに描かれている。ただ、猟奇事件の方が……ややバッタもんくさいのが残念。

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    2011年06月17日
  • 郭公の盤

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    面白かったよー。「傀儡后」の気持ち悪さと共通するものがあって、多分それが牧野さんの担当した部分なんだろうな。この話は気持ち悪いだけで終わらなくて良かった(笑)あとがきで伝奇小説の定義がしてあって、なるほどと納得。トンデモ系のネタ満載で好きな人にお勧め!

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    2011年01月15日
  • 月光とアムネジア

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    ブーゲンビリア!記憶を三時間ごとにリセットするフィールド、レーテ。そこに入った殺人者、月光夜を追いかける主人公たちのチーム、の話し。
    文庫本一冊の話しだなんて言わないでもっと膨らませてくれれば…とか思わないでもない感じだった

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    2010年12月14日
  • 月光とアムネジア

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    「時間」と「記憶」を使ったSF。一人称で語られる文章が物語を引き立てるうえで重要な鍵となっている。オチもしっかりとしていて、かつ余韻もなかなかのもの。ネタバレになるので詳細は割愛。

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    2010年11月29日
  • 病の世紀

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    冒頭から一気に加速するバイオホラーの快作。主役のイメージは岸田 森と断言しておく(名前も同じだし)。登場する黴やら寄生虫やら病原菌がディテール含め矢鱈とリアル。それだけでもグロくて怖い物語なのに、さらに電波までトッピングされる大盤振る舞い。
    後半ミステリ要素が加わり意外な展開を見せるが、個人的には前半のパワーで突っ切って欲しかった。兎に角、おそろしくリーダビリティの高い徹夜必至本(実際、私は徹夜した)。オススメ。

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    2010年11月04日
  • 病の世紀

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    感染する死の恐怖。この病からは誰も逃れられない。
    人体を発火させる黴、口腔に寄生し人を死に至らしめる蠕虫、性交渉で感染し人を殺人鬼に変えるウィルス。人々を恐怖に陥れる病を通し現代社会の抱える矛盾を暴き出す、細菌テロをも予見していた牧野ホラー最高傑作!

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    2011年07月16日
  • 屍の王

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    愛娘を惨殺され失意の日々を送るエッセイストの草薙。彼は夜の街でかつての担当編集者であった泉と再会する。以前書いていたライトエッセイではなく小説を書くことを勧める泉。娘の供養になればと自伝を模して書き始めた小説を「屍の王」と命名する。取り憑かれたように書き進める草薙の元には、まだ自分しか知らない内容について批評し示唆する謎の電話がかかる。さらにかつて同名の作品が存在し、著者は妻と娘を惨殺して自ら命を絶っていたことが判明する。―誰かが、いや何かがこの作品を自分に書かせようとしている。そして執筆を続けるうちに、草薙はこの世から自分が生きた痕跡が少しずつ消え始めていることを知る。泉のセッティングで“故

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    2010年04月13日
  • ホラーセレクション 平成都市伝説

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    実は(?)本日引越しでした。世の中、やっぱり何でもその道のプロに任せるのが一番!今日は運送屋さんからガス屋さん、はたまたインテリアデザイナーの方まで「引越し」というテーマでお話ができなかなか楽しい一時を過ごせました。クタクタですけどね・・・。なので今日は引越しに関連付けて「都市」をテーマにした一冊を。
    みなさん都市伝説ってご存知ですか?平たく言えば「うわさ」ですが、特に妙に真実味のある奇妙な噂を総称して「都市伝説」と名付けている気がします。良く知られている例として"口さけ女"や"学校の7不思議"なんかがあります。発端はアメリカらしく、まさにそのまま「Ur

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    2010年02月11日
  • ファントム・ケーブル

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    ホラー短編集。これでもかというほどに牧野さんの世界観が出ている気がする。とにかく気味が悪くて、気持ち悪くて、それでも妙な美しさがある、そこが魅力的。
    好きな作品は「死せるイサクを糧として」。他の作品に比べると、非常に日常に近い気がする。その分「嫌な感じ」が引き立っていて、怖さも感じられるんじゃないかな。

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    2010年01月26日
  • 月光とアムネジア

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    すべてがリセットされてしまう、正気の意味のない、記憶に価値のない区域で起こる、不整合の挿話。

    彼女はきっと幸せなのだ。不幸を知らず、不幸をおいて生きていくのだから。
    そして彼女につきそう男も。

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    2009年10月07日
  • 傀儡后

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    どこが「ゴシック」なのかと尋ねられると困るけれど、やはり読んでみれば「ゴシックであった」としかいいようのないSF。
    「触れる」「触れられる」ということのもつ意味を少し考えます。つきつめれば「触覚」による受胎の物語といえるのかも。

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    2009年10月07日
  • だからドロシー帰っておいで

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    平凡な主婦が、ある日赤い靴をはいて不思議な世界で冒険する。筋はオズの魔法使いだけど、ホラー文庫というからにはそんなファンタジーな内容ではない。主人公の視点の世界と、現実でおきている事実を同時進行で読んでいると読んでいるこっちまで不思議な気分になってくる

    ☆一個ないのは、終わり方が個人的にはいまいちだったから

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    2009年10月04日
  • 楽園の知恵

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    幻想+SF短編集。

    実と妄想の狭間、今見ているのが現実なのか見えてさえいれば現実なのか、
    それが夢じゃないと何故言い切れるのか、それは誰かの夢じゃないのか。と言った
    自己の存在を曖昧とさせるような幻想小説を書かせたらぴか一な牧野さんの幻想SF短編集。

    奇抜な設定でありながらぐいぐいとその世界観に引き込む文章力が相変わらずとても秀逸。

    第一章と四章の話しがかなり好きです。
    この構成はわざとでしょうか、
    以下、特に気に入った、面白かった作品の感想。

    「いかにして夢をみるか」
    夢を見ることがないぶら下がった女が、なぜ自分は夢を見ないのだろう、と隣のぶら下がった男に訊く。
    生きている誰もが夢を

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    2009年10月04日
  • 傀儡后

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    キャラが、本当にキャラがいい。これを読んでからというもの、ナイロンをなんともいえない目線から見るようになりました。

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    2009年10月04日
  • 楽園の知恵

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    ホラーに分類しちゃいけない気がする。短編って、その中に色んなものが凝縮されるのが恐ろしいですね。インキュバス言語凄すぎる。

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    2009年10月04日
  • 傀儡后

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    武智好きだけど話には一切関わってこない。
    でも好きだ。
    あと涼木さんの弟。
    キャラとか設定がすごく好きだけど色々詰め込みすぎて生かしきれてない感がするけど、話はちゃんとまとまってはいてぎりぎりする。
    あとがきが可愛すぎる。
    ナイロンを見ると傀儡后を思い出す。

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    2009年10月04日
  • ネクロダイバー 潜死能力者

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    理不尽な死を迎えなければならなかった主人公、そしてまた、同じく理不尽な死を受け入れられずに暴走する死者たちの記録を消し去るネクロダイバーとして人の死へと潜り込む主人公。世の中は理不尽な死で溢れている。救われることなく消し去られてしまうという不条理はあるが、今の世の中を反映していると思った。

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    2009年10月04日
  • 三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル

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    正しく言うと、三人の合同本。短編集がひとつにあつまって結末…だけど、個々の個性が強過ぎて、生かしきれてない箇所が。それでも面白い方。

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    2009年10月04日
  • リアルヘヴンへようこそ

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    この本の解説によると、ノストラダムスの原詩第一行をヘルメスの黄金数列に従い並べると、作者の名前になるそうな。

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    2009年10月04日