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人体を発火させる黴、口腔に寄生し人を人肉喰いに走らせる蠕虫、そして性交渉で感染し、人を殺人鬼に変える「666」に似た形体の謎のウイルス。街に解き放たれた病原体は、黙示録が預言した終末へのカウントダウンなのか――。人々を恐怖に陥れる巨大な陰謀とは? そして立ち向かう孤独な医師の決断とは? バイオテロをも予見した、牧野ホラーこれぞ最高傑作!
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Posted by ブクログ
奇病と絡ませつつ、オウムやテロリズム、陰謀論や差別主義といった世紀末的雰囲気に満ちている。IRNIは「INRI」の反転か。被害者の人生の虚無感と死にゆく描写が濃厚。
冒頭から一気に加速するバイオホラーの快作。主役のイメージは岸田 森と断言しておく(名前も同じだし)。登場する黴やら寄生虫やら病原菌がディテール含め矢鱈とリアル。それだけでもグロくて怖い物語なのに、さらに電波までトッピングされる大盤振る舞い。 後半ミステリ要素が加わり意外な展開を見せるが、個人的には前...続きを読む半のパワーで突っ切って欲しかった。兎に角、おそろしくリーダビリティの高い徹夜必至本(実際、私は徹夜した)。オススメ。
感染する死の恐怖。この病からは誰も逃れられない。 人体を発火させる黴、口腔に寄生し人を死に至らしめる蠕虫、性交渉で感染し人を殺人鬼に変えるウィルス。人々を恐怖に陥れる病を通し現代社会の抱える矛盾を暴き出す、細菌テロをも予見していた牧野ホラー最高傑作!
悪意、妄想、暴力、そしてキリスト教。それらを恐ろしい病によって表現した、牧野先生らしい作品。あとがきも面白かった。
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