楽園の知恵

楽園の知恵

814円 (税込)

4pt

4.4

夢を見ない理由、死体に似た街、腐敗してゆく自分、地下室で蠢く父、時の王国におわす神、娼婦工場の太った女、演歌と神秘主義の密接な関係、妄想を媒体にする言語人形――現実の皮が剥がれたときに見え隠れする幻覚妄想恐怖戦慄神秘奇蹟を、ヒステリーの治療過程に見立てて並べてみせた、凄絶作品集。『傀儡后』で宇宙的悪夢を描いて日本SF大賞を受賞した牧野修が虚空の果てに見いだした、甘美なる知恵に耳を傾けよ!

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楽園の知恵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年03月18日

    クトゥルフ×演歌や、成長し続ける生きた家などイマジネーション溢れている極彩色の短編集。読めば誰もがひとつはお気に入りの短編が見つかると思う。

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    Posted by ブクログ 2011年07月24日

    すんごいなこの本。

    スゴ本と読んでもいいのかもしれない。なんだろうこれ。
    あたしの印象はインキュバス言語が筒井康隆を、家具の話が家畜人ヤプーへのオマージュ?
    というもの。

    ひとつひとつの内容は面白いし凝っていて、ぐいぐい引き込まれた。
    パターンもかなり違うので飽きることもなく。
    ただ、残念だった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月05日

    夢を見ない理由、死体に似た街、腐敗してゆく自分、地下室で蠢く父、時の王国におわす神、娼婦工場の太った女、演歌と神秘主義の密接な関係、妄想を媒体にする言語人形―現実の皮が剥がれたときに見え隠れする幻覚妄想恐怖戦慄神秘奇蹟を、ヒステリーの治療過程に見立てて並べてみせた、凄絶作品集。『傀儡后』で宇宙的悪夢...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    オリジナリティ:★★★★☆
    中毒:★★★★★
    読み辛さ:★★★☆☆

    短編集で定期的に読み返してしまう一遍「踊るバビロン」は癖になってしまった。
    他はそんなに面白くなかった。
    「踊るバビロン」は「クーロンズ・ゲート」(の攻略本)を「家畜人ヤプー」テイストでという変態小説。
    このネタで長編読みたい。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    以前、この人の作品「傀儡后」を読んだときは何が何だかわからん不条理な結末や世界観についていけずにガッカリしてしまった。
    が、不条理と狂気こそが牧野氏の作風だと理解したので、分かった上で読めば楽しめるかもしれないと思って手に取ったのがこれである。

    思った通り、普通の感覚を持ったまま読もうとしても...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月12日

    序章、終章含めた15のお話からなります。
    どれも面白いのですがいくつか抜粋。


    ○病室にて―感情を揺さぶるすべてのものが排除される、病とされる時代に生きる小説家。自身で小説を書くことを不能者の自慰と語る彼女は、なぜそれでも物語を紡ぐのか。

    ○いかにして夢を見るか―今までに一度も夢を見たことがない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    幻想+SF短編集。

    実と妄想の狭間、今見ているのが現実なのか見えてさえいれば現実なのか、
    それが夢じゃないと何故言い切れるのか、それは誰かの夢じゃないのか。と言った
    自己の存在を曖昧とさせるような幻想小説を書かせたらぴか一な牧野さんの幻想SF短編集。

    奇抜な設定でありながらぐいぐいとその世界観に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ホラーに分類しちゃいけない気がする。短編って、その中に色んなものが凝縮されるのが恐ろしいですね。インキュバス言語凄すぎる。

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    Posted by ブクログ 2018年01月06日

    いままで牧野修作品はまだ理解できる作品だったが、今回のこの作品はぶっ飛びすぎてなにがなんだかわからない混沌とした作品だった。しかし、なんとなく言いたいことと、聖書や創世記古事記といった書物をオマージュしているのがわかる。まぁSFというよりホラーっぽい作品だ。

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