牧野修のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
軽妙な文章が特徴の人気エッセイストだった草薙良介は、愛娘が惨殺されて生きる気力をなくし、妻とも別れてどん底の暮らしをしていた。
そこへ昔からの付き合いの編集者から小説を書いて欲しいという仕事が入る。
草薙は即座に架空の男の自叙伝という形のプロットを固め、死んだ娘を登場させることにして異常な熱意で執筆を始めた。
ホラー物って夏が多いなー。
じっとりとした暑さで思考能力が奪われ、次第に狂気に陥ったり、殺した死体が熱気のこもる室内で腐乱して蛆がわき屍臭が漂ったり。
かと思うと恐怖でぞっと冷や汗をかいて夏なのに
ガタガタ震えるほど寒くなったり。
真夏ホラー味たっぷり、腐臭ただよう死の世 -
Posted by ブクログ
インターネットのサイト「オカルト部」のメンバー達は廃墟探訪オフ中にカルト教団の
秘密儀式を目撃、慌てて逃げ出したもののその後相次ぐメンバーの蒸発や怪死―。
ふむ、じわじわと迫るカルト教団の恐怖を描こうってわけだな。と思ってたら生き残った
メンバーは、カルトにはオカルトで対抗だ!とばかりに怪しげな黒魔術で悪霊を呼出す。
そこで登場するのがタイトルの「蝿の女」。背が高く黒い毛皮のロングコートと帽子を着て
登場。外見から「銀河鉄道999」のメーテルを連想してしまい、おかげでカルト教団との
戦いは、メーテルが蝿のごとく跳ね回り敵を舐めまわして溶かしたり頭蓋骨を陥没しても
平気というシュー -
Posted by ブクログ
それぞれ単独で発表され繋がりのなかった作品たちを「ファントム・ケーブル」という書き下ろしの短編を加えることにより、連作短編集へと仕立てている。「ファントム・ケーブル」は、冒頭と最後とに別れて収録されており、各物語が入れ子のようにこの作品に挟まれている。
しかし、元々は単独で書かれたものの集まり、やはり無理があるように感じるのだが…。
各作品はというと、それぞれこれでもかというくらい悪意がこめられている。ひと言でいうとどれも「厭な話」だ。ジャンルでいうとホラーになるが、気分で言うと恐怖よりも嫌悪感の方が強い。だいたい、主人公が何の謂われもなくひどい目に合い、それがどんどんエスカレートしていき -
購入済み
「暗い」の一言に尽きます
読むだけ時間の無駄だったと、購入したことを後悔してます。
とにかく、終始「暗い」です。
救いがない。
たまには趣向を替えたものを読もうと、嬉々として読み始めましたが…
こういう、死者の国と繋がってる…云々や、亡霊だの幽霊だのっていうジャンル、やはり私には向いてないと思いました。
ひたすら暗いし、何を言いたいのか分からないので、途中読むのが億劫になりました。
この人の作品は、もう手に取らないと思います。