牧野修のレビュー一覧

  • 貞子

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    先に映画を観てから読みました。
    映画を見ながら、なんでこーなるの?とかちょっと物足りないなと思っていた部分をすべて埋めてくれています。
    いやー、面白かった。

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    2019年06月24日
  • ミュージアム 公式ノベライズ

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    ネタバレ

    映画も観たが、やはりかなり残虐。
    良く考え付くなぁ・・・。
    蛙男側の描写が裏話的でよかった。
    ハンバーガーのシーンが印象的過ぎて、読むまで違うと言うことを忘れてた。

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    2019年05月31日
  • 犬は書店で謎を解く ご主人様はワンコなのです

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    頭も顔も環境も恵まれすぎた故に性格に難がありすぎる男の子と、素直で人懐こくてかわいい柴犬の中身が入れかわってしまい、身近で起こる問題を解決していく。ハイスペックなご主人様の体に入ってしまったワンちゃんの苦労はいかばかりかと思うけれど、犬らしく努力家で犬らしく賢いのでなんとかやっていっている様子が良い。

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    2019年04月04日
  • MOUSE マウス

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    ネタバレ

    ドラッグによるトリップ感覚の描写が新鮮だった(とくに五感のそれぞれが入り交じって、音声を色で感じたりするところなど)。舞台設定はそれほど新しいものではないが(この辺に関してはマンガのほうが確実に先を行っている)、18才になったら出ていかなければならないという設定が、子供という刹那的で限定された存在をうまく表している。中盤がちょっとダレたが、最終話でマイティマウスが復活するところは、ビシッと決まっていてかっこよかった。19960927

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    最終話のマイティマウス登場のあと、マウスたちのシンクロの最後にツクヨミとチハルが叫ぶのがかっこいい。「言葉で戦う」という発想は新しく、あふれる言葉の

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    2018年10月15日
  • 犬は書店で謎を解く ご主人様はワンコなのです

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    ネタバレ

    性格悪い主人と忠犬の魂が入れかわる。傲慢から純粋無垢な性格に替わったことに驚く周囲。柴犬になってしまった側も、頭脳明晰・傲慢な性格のままにも関わらず犬の本能には勝てずあちこちに鼻先を突っ込んでしまったり、自分の尻尾を追いかけずにいられないところが犬好きにはたまらないかも。メインの事件よりもその辺りのギャップが面白かった。

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    2017年07月30日
  • 黒娘 アウトサイダー・フィメール

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    長身でクールな美女アトムと、ゴスロリ美少女ウランの2人が、セクハラ男やストーカー男などを、次々に血祭りにあげていくスプラッタ小説です。やがて2人は、彼女たちによって粛清された男たちの背後にひそむレイシストたちの秘密結社「メガロファロス」との最終決戦に突き進んでいきます。

    アトムは破壊と殺戮の女神マハーカーリー、ウランは徹底的な快楽主義者と、主人公の2人がヒューマニストや女解放論者たちからもっと遠い存在として設定されているところに、本作がサブカル的想像力が全力でジェンダー・スタディーズの地平を超えようとする試みであることを感じさせます。

    個人的に、もっともアニメ化してほしい小説です。あくまで

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    2016年12月25日
  • 怪しの晩餐

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    結構エグいかったぁ~・・・。
    しかしボーシ屋は結局なんだったんだ??
    もうちょっと深く説明がある方が好みかなぁ。
    ちょっと意外な落ちだった。

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    2016年08月09日
  • 月世界小説

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    言語を使い、物語を語ることで神と戦うっつー話。平行世界的な構造をとっているわけだが、その世界に上位も下位もない。そういう概念を理解するのに時間がかかったが、あとは楽しめた。悪夢のごときビジュアルと、冒険的空気に満ちた神との戦い。確かに神狩りのオマージュか。

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    2015年08月14日
  • 月世界小説

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    言語SFと呼ばれてるのが気になって初牧野作品チャレンジ。「物語を語る」事によって言語を武器に神と戦う人類。なぜニホン語はこの世界から失われたのか。
    メタと言いますかー……言語によって多重世界が、そして物語が、繋がり、重なり、拡散して、収束する。その全シーンで描かれる妄想世界の密度が濃くてげっぷがでるほど面白かった!(こういうパラレルワールドっぽいのが元々好きなので)今も余韻にひたって楽しんでます。
    ああそうそう。読んでる途中、エンデの某作をちょっと思い出しましたね。

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    2015年07月30日
  • 傀儡后

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    物語の舞台は、20年前に守口市を中心に半径約6kmの範囲に渡り隕石のシャワーが降り注ぎ、壊滅的な打撃を受けた近未来の大阪。隕石落下地点からは謎の奇病「麗腐病」が蔓延し、落下地点近辺は厳重に隔離された危険指定地域「D・ランド」と呼ばれている。肉声を使わずコミュニケーションを取る若者たち、着るだけで外見だけでなく体型すらも変えてしまう全身スーツ、触覚を拡張する違法ドラック「ネイキッド・スキン」・・・退廃的かつ刹那的な快楽に満ちた異形の大阪に、彗星のように現れた天才的デザイナー・七道桂男。カリスマ的魅力を持ちながら悪い噂も絶えない彼の周囲で、様々な事件が起こり始まる。桂男の身辺を調査する謎の男や桂男

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    2015年06月14日
  • スイート・リトル・ベイビー

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    幼児虐待はなぜ起こるのか、というのは、謎と言えば謎だし、でもそれは人間界?だけの話で、自然界ではそれほど不思議ではないわけで。だからといって心理的には虐待は許せんよなぁ、というのが一般的な考えだけど、その多数派に対する少数派(この本では虐待派)というものの意義というものも(テーマが幼児虐待なので一般的に見れば少数派もなにもないけども)、あるのだろうか、とか。
    でもって虐待が起きる場合のほとんどは、子どもが育てにくいとか、そういったところだと思う訳で、きっと自然界では勝手に淘汰されていくんだろうけど、人間界ではこの摂理に逆らって子どもは全て保護されている方向で、そうなった時に将来どうなっていくん

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    2015年03月18日
  • だからドロシー帰っておいで

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    ネタバレ

    これ読んだの何年も前ですが、未だに印象に残っています。狂った主婦の妄想世界というか。
    オズが大好きなのもあって面白さ満載でした。
    まずオズのストーリーを知らないと面白さも半減かも。
    痛い痛い主婦だけどそうなるまでの過程も面白かったです。

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    2015年02月16日
  • 月光とアムネジア

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    牧野修は初めて読んだ。妖し気な言語感覚でクラクラした。でも一気に読まされてしまった感じ。これは凄いな...

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    2014年02月16日
  • 黒娘 アウトサイダー・フィメール

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    かなり痛快です。
    目には目を。歯には歯を。
    極右翼男根主義の秘密結社には、最高にアンモラルで猟奇的な娘たちの狂喜の鉄槌を。
    なお、グロ耐性の低い方は本書の取り扱いにご注意下さい。

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    2013年10月05日
  • 傀儡后

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    隕石が堕ちて受精した胎動する街の物語。
    繋がりたい触れたいという欲望を振りかけ暴力と狂気と血肉と汚泥を掻き混ぜ踏み潰しペースト状にした混沌のなかに・・・狂おしい美しさがあります。
    フェティッシュな身体感覚に陶然とした気持ちになりました。
    これは耽美小説なのです。

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    2013年09月28日
  • グイン・サーガ外伝24 リアード武侠傳奇・伝

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    ネタバレ

    グインサーガの外伝。栗本さんが亡くなってから出てきた別の作者のグイン物語。ただし、本物のグインはやはり出ない。 ただ劇団員がグインになりきったり、するところがまあ、いじらしい。でも結構読ませてくれたのでまあ、良かった方かな。
    これらの作者で良いので、早く本編を復活させて欲しいなあ・・・
    努力に対して、4つ。

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    2013年02月03日
  • 大正二十九年の乙女たち

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    読んだのが結構前なので…。
    芸術を文だけで表現しようとすると難しそうだな、と。
    全体的にしっかりまとまってたと思うので星4つで。
    5でも良かった気がするんですが当時何か引っかかってた記憶もあったり…。

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    2012年10月16日
  • 楽園の知恵

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    序章、終章含めた15のお話からなります。
    どれも面白いのですがいくつか抜粋。


    ○病室にて―感情を揺さぶるすべてのものが排除される、病とされる時代に生きる小説家。自身で小説を書くことを不能者の自慰と語る彼女は、なぜそれでも物語を紡ぐのか。

    ○いかにして夢を見るか―今までに一度も夢を見たことがない『私』が夢に想いを馳せ、夢を考える様子を描く。不可思議な世界感に入り込むための手助けか、ユーモラスな会話が魅力的。

    ○インキュバス言語―解説にはこう紹介されてます。『牧野節B面大爆発』。
    日常会話をなんでもかんでも下ネタにもっていこうとするヤロウがどの世代にもおりますが、この物語には勝てないでしょ

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    2012年08月12日
  • リアルヘヴンへようこそ

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    救いようのないようなグロテスクな物語を、『カラさん』『絶叫マシン』『黒のオリーブ』『箪笥ズボン』『レトルト・マン』5人のコミカルなキャラクターが彩る。
    とはいえ本作のグロさはなかなかのもので、よくもまぁこんなにも人の悪意を凝縮できたもんだなぁ、と。笑

    メールを受け取ったことにより住民たちがいつのまにか狂気に侵されていく感じなんかは、人の醜い部分をまざまざ見せつけられてる感じもあったりしてげんなりしますが(それが好きなのですが笑)、後半には、化け物と化した人間、死んだ猫を操る実の父と戦うホームレス『カラさん』、マンションに巣食う禿親父の怪物などなど、これは一体なんのジャンルなんだと思えるぶっと

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    2012年08月12日
  • 晩年計画がはじまりました

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    ネタバレ

    「晩年計画始まりました」という謎のメールを受け取ってから次々に起こる周りの不可解な死。恨みを抱いて晩年を迎えたものが、自分の命と引き換えに晩年計画協会に頼めば相手に死を与えてくれるという都市伝説が囁かれるようになり、という話。最近の牧野さんにしては寧ろ珍しくハッピーエンドではない終わりだが、相変わらず後味は悪くない。謎の現象を解きほぐしていく様が楽しかったです。

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    2011年11月18日