牧野修のレビュー一覧

  • 蠅の女

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    ホラーというよりバイオレンスな感じだけど蠅の言動がどこかコミカルで楽しく読める。
    蠅が出てくる前と後で作品の雰囲気がガラリと変わるのが特徴。蠅はいいキャラしてます。

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    2021年02月05日
  • 黒娘 アウトサイダー・フィメール

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    ものすごく突き抜けた
    エログロバイオレンスでした
    ここまですごいのは はじめて
    血が臓物が顔の皮が体液が糞尿が
    目玉飛び出て 強姦凌辱 死屍累々 です
    活躍するのが
    バトルアックスを振り回す美少女"ウランたん"ですから
    なんかね すかっとしちゃいました
    力を振りかざす男どもに
    美少女・美女が力で迎え撃つんですから
    力対力ですよ
    あ~ あたしの中にも確実に
    マッチョイズムの男たちへ
    出来ることなら やり返してやりたい
    という気持ちがあったんだなぁ と再確認するわ

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    2020年10月28日
  • 月世界小説

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    ちょっと読みにくい部分もあるけど、SFの醍醐味を感じる読みごたえある作品。
    これだけ大がかりな世界観で、言語そのものやら歴史やら神やらと向き合うのに、最初と最後は、小さな望みしかもたない恋心にぎゅっとフォーカスされる、その落差と、だからこそ感じる、大事なものは何か的な潜在的な問にやられる。

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    2020年08月12日
  • 月世界小説

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    トンデモ設定なSFだけど元ネタが実際の出来事だったりするのでかろうじて理解できる感じ。
    一気読みしないと世界観に取り残される。
    しかしなんでSFって”ぬらぬら”の表現を使われることが多いんだろうか?(←別にこの作品内で頻出というわけではなく、ふとした感想)

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    2020年06月17日
  • ファントム・ケーブル

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    夏の角川ホラー祭。読み始めたら短編集だったので、他の短編集と交互に読んでみたよ。

    何も取り柄のなかった男が、解錠に関する塾に通い始め、才能に目覚める。講師よりも見事な手筈で様々な鍵を解錠していく男に、厄介な鍵を開ける依頼が来るが…(幻影鍵)。

    長編だと思って読み始めたら、最初の1篇から思い切り嫌ーな雰囲気満載で、こりゃきついなーと思っていたところ、幸いにして短編だった。ほんと短編で救われた。

    ☆を4つもつけているが、10人読んで9人が不快に感じて、6人くらいは挫折する後味の悪さであるが、ここまで徹底されているのは、角川ホラー文庫としても見事である。

    短編という形で無理やり短く収めるために、先ほど紹介した作を含め、終り近くからぼんやりと完全に収束せずに終わる作品が多い。その辺りも後味の悪さにつながっているのではないかと考えられる。

    表題作は1作目から最後の短編につながっているのだが、これは続ける意味があんまりわからないなー。本としての最後が締まってもいないし、もうちょっと訳のわからない異形に食い荒らされるってので良かった気がする。

    まあ、角川ホラーとしては良いほうだけど、万人にオススメではないです。

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    2019年08月15日
  • 貞子

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    先に映画を観てから読みました。
    映画を見ながら、なんでこーなるの?とかちょっと物足りないなと思っていた部分をすべて埋めてくれています。
    いやー、面白かった。

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    2019年06月24日
  • ミュージアム 公式ノベライズ

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    ネタバレ

    映画も観たが、やはりかなり残虐。
    良く考え付くなぁ・・・。
    蛙男側の描写が裏話的でよかった。
    ハンバーガーのシーンが印象的過ぎて、読むまで違うと言うことを忘れてた。

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    2019年05月31日
  • 犬は書店で謎を解く ご主人様はワンコなのです

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    頭も顔も環境も恵まれすぎた故に性格に難がありすぎる男の子と、素直で人懐こくてかわいい柴犬の中身が入れかわってしまい、身近で起こる問題を解決していく。ハイスペックなご主人様の体に入ってしまったワンちゃんの苦労はいかばかりかと思うけれど、犬らしく努力家で犬らしく賢いのでなんとかやっていっている様子が良い。

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    2019年04月04日
  • MOUSE マウス

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    ネタバレ

    ドラッグによるトリップ感覚の描写が新鮮だった(とくに五感のそれぞれが入り交じって、音声を色で感じたりするところなど)。舞台設定はそれほど新しいものではないが(この辺に関してはマンガのほうが確実に先を行っている)、18才になったら出ていかなければならないという設定が、子供という刹那的で限定された存在をうまく表している。中盤がちょっとダレたが、最終話でマイティマウスが復活するところは、ビシッと決まっていてかっこよかった。19960927

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    最終話のマイティマウス登場のあと、マウスたちのシンクロの最後にツクヨミとチハルが叫ぶのがかっこいい。「言葉で戦う」という発想は新しく、あふれる言葉のイメージもそれっぽいが、ちょっとゴシック趣味が入っているのが苦手(マウスたちのファッションについての記述もそう)。最後に銀色の巨人が現れて、機動隊を踏みつけていくというラストはちょっといただけない。やっぱり言葉に関するような形でかっこよく締めくくって欲しかった。共感覚のイメージはいろいろと使えそう。解説では「意識の変容(アルタード・ステーツ)」について書いてあったが、ティモシー・リアリーとかそのあたりの本も読んでみたい。20020822

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    2018年10月15日
  • 犬は書店で謎を解く ご主人様はワンコなのです

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    ネタバレ

    性格悪い主人と忠犬の魂が入れかわる。傲慢から純粋無垢な性格に替わったことに驚く周囲。柴犬になってしまった側も、頭脳明晰・傲慢な性格のままにも関わらず犬の本能には勝てずあちこちに鼻先を突っ込んでしまったり、自分の尻尾を追いかけずにいられないところが犬好きにはたまらないかも。メインの事件よりもその辺りのギャップが面白かった。

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    2017年07月30日
  • 黒娘 アウトサイダー・フィメール

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    長身でクールな美女アトムと、ゴスロリ美少女ウランの2人が、セクハラ男やストーカー男などを、次々に血祭りにあげていくスプラッタ小説です。やがて2人は、彼女たちによって粛清された男たちの背後にひそむレイシストたちの秘密結社「メガロファロス」との最終決戦に突き進んでいきます。

    アトムは破壊と殺戮の女神マハーカーリー、ウランは徹底的な快楽主義者と、主人公の2人がヒューマニストや女解放論者たちからもっと遠い存在として設定されているところに、本作がサブカル的想像力が全力でジェンダー・スタディーズの地平を超えようとする試みであることを感じさせます。

    個人的に、もっともアニメ化してほしい小説です。あくまでサブカル目線での話ですが、実現すれば閉塞感を吹き飛ばしてくれると本気で思っています。

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    2016年12月25日
  • 怪しの晩餐

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    結構エグいかったぁ~・・・。
    しかしボーシ屋は結局なんだったんだ??
    もうちょっと深く説明がある方が好みかなぁ。
    ちょっと意外な落ちだった。

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    2016年08月09日
  • 月世界小説

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    言語を使い、物語を語ることで神と戦うっつー話。平行世界的な構造をとっているわけだが、その世界に上位も下位もない。そういう概念を理解するのに時間がかかったが、あとは楽しめた。悪夢のごときビジュアルと、冒険的空気に満ちた神との戦い。確かに神狩りのオマージュか。

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    2015年08月14日
  • 月世界小説

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    言語SFと呼ばれてるのが気になって初牧野作品チャレンジ。「物語を語る」事によって言語を武器に神と戦う人類。なぜニホン語はこの世界から失われたのか。
    メタと言いますかー……言語によって多重世界が、そして物語が、繋がり、重なり、拡散して、収束する。その全シーンで描かれる妄想世界の密度が濃くてげっぷがでるほど面白かった!(こういうパラレルワールドっぽいのが元々好きなので)今も余韻にひたって楽しんでます。
    ああそうそう。読んでる途中、エンデの某作をちょっと思い出しましたね。

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    2015年07月30日
  • 傀儡后

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    物語の舞台は、20年前に守口市を中心に半径約6kmの範囲に渡り隕石のシャワーが降り注ぎ、壊滅的な打撃を受けた近未来の大阪。隕石落下地点からは謎の奇病「麗腐病」が蔓延し、落下地点近辺は厳重に隔離された危険指定地域「D・ランド」と呼ばれている。肉声を使わずコミュニケーションを取る若者たち、着るだけで外見だけでなく体型すらも変えてしまう全身スーツ、触覚を拡張する違法ドラック「ネイキッド・スキン」・・・退廃的かつ刹那的な快楽に満ちた異形の大阪に、彗星のように現れた天才的デザイナー・七道桂男。カリスマ的魅力を持ちながら悪い噂も絶えない彼の周囲で、様々な事件が起こり始まる。桂男の身辺を調査する謎の男や桂男に心酔する少年、気弱な探偵や訳知り顔の女。掴みどころのない謎に近づいて行く彼らの前で世界は加速度的に異形の度合いを増してゆき、そこに立ち現れるのは「傀儡后」と名乗る異形の女だった。桂男の狙いは、そして傀儡后の正体は?危険指定地域では何がおこっているのか?

    これはひどい。 ←注:褒め言葉ヽ( ´ー`)ノ
    ストーリーとしては破綻している、といって差し支えありません。謎が回収し切れていませんし、キャラクターの人物造形が首尾一貫していませんし、やたらアクの強いキャラ設定をしている割にはそれを生かし切れていません。登場する様々なガジェットの唐突感、派手な割にその後に繋がらない収まりの悪いエピソード、ストーリー展開上たいして必要性を感じない少年愛・性転換・アブノーマルなエログロ描写。何と言うか、作者の趣味がダダ漏れしている怪作です。

    こうして印象を列挙してみると、ちょっと手に取る気にはなれそうにないのですが(^_^;、意を決して読んでみると、これが面白い!
    ストーリー上の収まりの良さや納得感を期待しては行けません。そういう意味で、この作品は「SF」とは言えないかもしれません。が、そもそもストーリーはあって無きが如しの作品です。冒頭からぐいぐいと押してくるイメージの奔流、悪趣味全開でユーモアすら漂ってくる超個性的な筆致、そして特筆すべきは絢爛華麗でビジュアル感溢れる肉体感覚の描写。こうした雰囲気を楽しむのが、おそらくこの作品の正しい楽しみ方。ストーリーは二の次ではありますが、テーマは明確です。この作品は、「皮膚と世界を巡る物語」。自己と世界を峻別するツールとしての皮膚に着目する、その発想はまさにSFそのものです。

    こうして印象を文章化してみて、改めて気づきました。これ、ワイドスクリーン・バロックそのものですね。
    細かいことはつべこべ言わずに、イメージとアイディアの奔流に飲み込まれて気持ちよく酩酊せよ!というタイプ。扱われている題材自体は決して好きなタイプの作品ではないんですけど、忘れられない作品になりそうですわ。

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    2015年06月14日
  • スイート・リトル・ベイビー

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    幼児虐待はなぜ起こるのか、というのは、謎と言えば謎だし、でもそれは人間界?だけの話で、自然界ではそれほど不思議ではないわけで。だからといって心理的には虐待は許せんよなぁ、というのが一般的な考えだけど、その多数派に対する少数派(この本では虐待派)というものの意義というものも(テーマが幼児虐待なので一般的に見れば少数派もなにもないけども)、あるのだろうか、とか。
    でもって虐待が起きる場合のほとんどは、子どもが育てにくいとか、そういったところだと思う訳で、きっと自然界では勝手に淘汰されていくんだろうけど、人間界ではこの摂理に逆らって子どもは全て保護されている方向で、そうなった時に将来どうなっていくんかなぁ、なんても思ったり。
    まぁ要するに、幼児虐待ダメよって言ってるだけじゃ何も解決せんよな、と思う訳で。

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    2015年03月18日
  • だからドロシー帰っておいで

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    ネタバレ

    これ読んだの何年も前ですが、未だに印象に残っています。狂った主婦の妄想世界というか。
    オズが大好きなのもあって面白さ満載でした。
    まずオズのストーリーを知らないと面白さも半減かも。
    痛い痛い主婦だけどそうなるまでの過程も面白かったです。

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    2015年02月16日
  • 月光とアムネジア

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    牧野修は初めて読んだ。妖し気な言語感覚でクラクラした。でも一気に読まされてしまった感じ。これは凄いな...

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    2014年02月16日
  • 黒娘 アウトサイダー・フィメール

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    かなり痛快です。
    目には目を。歯には歯を。
    極右翼男根主義の秘密結社には、最高にアンモラルで猟奇的な娘たちの狂喜の鉄槌を。
    なお、グロ耐性の低い方は本書の取り扱いにご注意下さい。

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    2013年10月05日
  • 傀儡后

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    隕石が堕ちて受精した胎動する街の物語。
    繋がりたい触れたいという欲望を振りかけ暴力と狂気と血肉と汚泥を掻き混ぜ踏み潰しペースト状にした混沌のなかに・・・狂おしい美しさがあります。
    フェティッシュな身体感覚に陶然とした気持ちになりました。
    これは耽美小説なのです。

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    2013年09月28日