山村美紗のレビュー一覧

  • ミス振袖殺人事件

    名探偵キャサリンが大活躍

    僕は「京都不倫旅行殺人事件」で山村美紗氏の存在を知ってから間もなくこの推理小説の存在を知り、あの「阪神・淡路大震災」の直前にこの推理小説を読みました。山本鈴美香先生の「7つの黄金郷」と言う「歴史ものの少女漫画」に主人公の「オリビエ」と言う女の子のボーイフレンドの「アーサー」がスコットランド人の拷問長...続きを読む
  • 京都・山口殺人旅行

    山村美紗氏の晩年の名作

    僕は「阪神・淡路大震災」の直前にこの推理小説の存在を知りました。万里村奈加先生の「危ないウェディング・ベル」と言う「推理ものの少女漫画」に登場しています「下沼課長補佐」と言う殺人犯もでしたが、この「京都・山口殺人旅行」に登場しています殺人犯の「田村信一」、許せない男ですね。自らの「勤務する銀行での不...続きを読む
  • 在原業平殺人事件

    山村美紗氏の未完の遺作

    この推理小説、山村美紗の「未完の遺作」で、一昨年他界しました西村京太郎氏によって完成しましたね。主人公の「早川明子」と言う女性は三年近く、それも「結婚」を前提としてある男性と交際していましたが、ある日突然、「愛がなくなった」と言われて振られてしまい、「細川和也」と言う「ハンサムな男」にプロポーズされ...続きを読む
  • 小樽地獄坂の殺人

    山村美紗氏の晩年の名作

    この推理小説、あの「阪神・淡路大震災」の直後に、それも早見優さん主演のTVドラマになりましたし、「サインはV!」に登場しています「牧圭介」の役で有名で「宗方仁の兄貴」と呼ばれていました故・中山仁氏が「林弁護士」の役を演じていまして、「出発(たびだち)の歌」や「だれかが風の中で(「木枯し紋次郎」の主題...続きを読む
  • 京都婚約旅行殺人事件

    主人公のハッピーエンドに感動

    僕はあの「阪神・淡路大震災」の直後にTVドラマでこの推理小説を知り、間もなく原作の文庫本を読みました。主人公の「林由美」と言う女性が旅行先の京都でいきなり二人の男に襲われてしまうと言う衝撃的なプロローグでした。そして、彼女と婚約しました「南田秋彦」と言う男が実は彼女を襲いました男たちの仲間でしかも彼...続きを読む
  • 小京都連続殺人事件

    名探偵キャサリンが大活躍

    岐阜・山口・秋田・高知の四県で「漆」と言う苗字の男が次々と殺され、最後には殺人犯の「冬木エミ」と言う若い女性が自ら命を絶ちましたね。殺人事件の被害者と言え、「漆家三郎」と言う男、本当に許せません!逆に、殺人犯の「冬木エミ」、本当に可哀想です。この男に両親を殺されていなければ彼女は殺人犯にならなくて済...続きを読む
  • 小京都・郡上八幡殺人事件

    名探偵キャサリンが大活躍

    「キャサリンと浜口一郎が訪れた郡上八幡の鍾乳洞でツアー客の女性が何者かに殺された」と言うプロローグは勿論ですが、連続殺人事件の3人めの被害者の「沢山陽一」の「雪村と椎名」と言うダイイングメッセージもとても素晴らしかったです。山村美紗氏は若い頃に株の売買で大儲けしましたが、その頃の経験がこの推理小説に...続きを読む
  • 目撃者ご一報下さい

    山村美紗氏のデビュー(?)作

    表題作で11作目の「目撃者ご一報下さい」と言う短編推理小説、僕が大ファンでした山村美紗氏のデビュー(?)作とされています。この短編推理小説の主人公の「野村萄子」と言う女性と煙草屋の「純子」と言う女性と轢き逃げ犯の「笠井哲夫」、本当に気の毒です。主人公の夫の浮気が原因で無理矢理「殺人犯」にされましたか...続きを読む
  • 天の橋立殺人事件

    名探偵キャサリンが大活躍

    この推理小説の冒頭で主人公のキャサリンが盲腸炎で入院しましたが、実は僕も約40年前に盲腸炎で入院しました。「盲腸炎」と言えばあの「横綱玉の海」を連想する人が非常に多いでしょう。彼は「横綱」の責任感から盲腸炎を我慢して15日間相撲を取りましたが、それが原因で病状が悪化して「現役の横綱」として帰らぬ人に...続きを読む
  • 京都殺人地図

    江夏冬子シリーズ第1作

    僕は阪神淡路大震災の直後にこの推理小説を読みました。何と言いましても1作目の「少女は密室で死んだ」のインパクトが強烈でした。主人公の江夏冬子が殺人事件の被害者の女の子の妊娠に気づいて彼女のクラスメートでボーイフレンドの「沖田賢一」と言う真犯人を見つけたと言うあらすじが素晴らしかったです。また、「溺れ...続きを読む
  • 平家伝説殺人ツアー

    山村美紗氏らしい推理小説

    この推理小説、あの「阪神淡路大震災」の前夜に、それも元「キャンディーズ」の伊藤蘭さん主演のTVドラマになっていたんですね。この推理小説の殺人事件の被害者の「池陽介」と言う男、本当に許せません!「琵琶湖別荘殺人事件」と言う推理小説の殺人事件の被害者の「大山春彦」同様、いろんな女の人に手を出して、主人公...続きを読む
  • 花の棺

    キャサリンシリーズ第1作

    この推理小説のプロローグ、元アメリカ副大統領令嬢の「キャサリン」と政治家の甥の「浜口一郎」が羽田空港(当時の東京国際空港)で出会うと言う派手なあらすじでした。この推理小説、元々は「京都華道家元殺人事件」と言う題名だったそうですね。この推理小説の主人公の「キャサリン」は「華道」をきっかけに、それも異常...続きを読む
  • 百人一首殺人事件

    山村美紗氏らしい推理小説

    「花の棺」に続く「名探偵キャサリンシリーズ」の第2弾です。「花の棺」同様、主人公で元アメリカ副大統領令嬢のキャサリンが、それも異常なほどに日本文化に興味を示しています。この推理小説の、「麻生ユカリ」と言う女性が元旦に京都の八坂神社で刺殺され、百人一首を編集しました「藤原定家」の和歌の字札が発見される...続きを読む
  • 京都不倫旅行殺人事件

    初の山村美紗作品

    僕が偶然書店でこの推理小説の文庫本を目にしたのは年号が「昭和」から「平成」に変わろうとしていた時の事でした。この推理小説の文庫本のカバーに印刷されていました山村美紗氏の写真がとても素敵でした。何と言いましても彼女が美人でしたから。僕はこの頃から次第に彼女の推理小説にのめり込んでいきました。又、この当...続きを読む
  • 琵琶湖別荘殺人事件

    山村美紗作品の最高傑作

    僕は山村美紗氏の大ファンでしたが、その中でもこの「琵琶湖別荘殺人事件」が一番面白かったです。琵琶湖畔のキャサリンの別荘でのパーディーの最中に「野村陽子」と言う女性に「2416875」と書かれた脅迫状を突きつけられて毒殺されました「大山春彦」と言う大学生が実は「野村陽子」の妹を死に追いやって連続殺人事...続きを読む
  • マラッカの海に消えた

    山村美紗氏の長編デビュー作

    実は、僕はこの山村美紗氏の「マラッカの海に消えた」と言う推理小説を通じてこの「ブックライブ」と言うサイトを知りました。この推理小説での最終章での、連続殺人事件の犯人の「岩根」の豹変ぶりには身の毛もよだつ思いがしました。この推理小説が発表された頃の日本は石油ショックの真っ只中でした。また、この頃は「サ...続きを読む
  • エジプト女王の棺

    時を経て最後は正義が勝利

    エジプトでの父親の死が、時を経て、勤務先の学校での教え子の死を契機とする連続殺人に繋がっていく。丁寧な伏線と密室トリックなどが楽しめる作品です。エジプト好きにとっては、日本での描写が大半であることが少し物足りませんが、ミステリーとして楽しめる作品です。大物の陰謀に対し、最後には正義が勝つところもスッ...続きを読む
  • 愛の立待岬
    本文の最初に「京都・函館殺人事件」という副題がついている。
    立待岬は、北海道函館市住吉町にあル。
    津軽海峡に面した岬で、経路には、石川啄木一族の墓、宮崎郁雨と砂山影二の歌碑、与謝野晶子・与謝野寛の歌碑があるという。

    結婚式直後に亡くなった花嫁。
    殺したのは夫か、その女友達か。

    話は二転三転しわか...続きを読む
  • 向日葵は死のメッセージ
    短編集4話

    向日葵は死のメッセージ
    枝垂れ桜殺人事件
    福寿草(アドニス)の殺意
    弟切草の秘密

    いずれも草花が主題。
    「向日葵」は花屋さんの話で、「花言葉」がたくさんでてきて勉強になる。他3編は、キャサリンもので、快活なキャサリンの活躍がすごい。
  • 十二秒の誤算
    調査員片山由美27歳の短編4話

    十二秒の誤算
    鳥取旅行の罠
    家出した死体
    初恋の人を探して

    初恋の人を探しては、はじめから怪しいことが分かった。
    初恋の筋書きが不明確だった。
    推理小説としての組み立てはさすがという感じ。

    主人公の性格は透明感がありよいかも。