山村美紗のレビュー一覧

  • 愛の立待岬
    本文の最初に「京都・函館殺人事件」という副題がついている。
    立待岬は、北海道函館市住吉町にあル。
    津軽海峡に面した岬で、経路には、石川啄木一族の墓、宮崎郁雨と砂山影二の歌碑、与謝野晶子・与謝野寛の歌碑があるという。

    結婚式直後に亡くなった花嫁。
    殺したのは夫か、その女友達か。

    話は二転三転しわか...続きを読む
  • 向日葵は死のメッセージ
    短編集4話

    向日葵は死のメッセージ
    枝垂れ桜殺人事件
    福寿草(アドニス)の殺意
    弟切草の秘密

    いずれも草花が主題。
    「向日葵」は花屋さんの話で、「花言葉」がたくさんでてきて勉強になる。他3編は、キャサリンもので、快活なキャサリンの活躍がすごい。
  • 十二秒の誤算
    調査員片山由美27歳の短編4話

    十二秒の誤算
    鳥取旅行の罠
    家出した死体
    初恋の人を探して

    初恋の人を探しては、はじめから怪しいことが分かった。
    初恋の筋書きが不明確だった。
    推理小説としての組み立てはさすがという感じ。

    主人公の性格は透明感がありよいかも。
  • 小京都連続殺人事件
    漆という名前の人が次々に殺される。
    共通項をみつけにキャサリンが飛び回る。

    事件の展開は推理小説としては一級で,
    深みのあるものになっている。

    最初の數人の殺人の経過の説明が納得感がやや希薄かも。
    キャサリンの活躍で影が薄いだけなのかもしれない。
  • 長良川鵜飼殺人事件
    キャサリンが活躍する短編4話

    長良川鵜飼殺人事件
    嵯峨野トロッコ列車殺人事件
    小京都酒田殺人事件
    足摺岬の殺人

    キャサリンの行動力のすごさに唖然。
    写真家としての立場,
    アメリカ人としての扱われ方など、
    いろいろな立場の利用の仕方がうまい。
  • 殺人を見た九官鳥
    短編4話。
    「盗聴できない殺人 」は,携帯電話を使った犯罪の手品。
    「松山旅行のアリバイ 」は,松山旅行で存在証明をしようとした犯罪の手品。
    「京都やすらい祭の殺人 」日本舞踊の家元にまつわる殺人。
    「殺人を見た九官鳥」は,九官鳥を利用した犯罪の手品。

    いずれもキャサリンの活躍が素晴らしい。
  • 女相続人連続殺人事件
    大金持ちの遺産相続の話。
    めずらしく、京都の名跡も、歴史的なことがら話題にはならない。

    それでも面白いのはキャサリンの性格だろう。
    物事に素直で,なんでも受け入れる。

    ps.
    名探偵コナン君が行くところに殺人事件があるように、
    キャサリンの行くところに殺人事件は起こる。

    できれば、殺人事件のな...続きを読む
  • 京都西陣殺人事件
    西陣織が斜陽になってきた頃の話。
    地上げ屋が主役の物語。

    さまざまな登場人物の利害が交差する。

    キャサリンの感が冴え渡る。
  • 平家伝説殺人ツアー
    平家伝説の土地に6人の男女が旅行する。
    一人殺され,もう一人殺され,
    残りの中に,殺人者がいるかもしれない。

    山村美紗は,幸の薄い女性を書くのがうまい。
    うまいのか,幸せで終わるのが物足りないと思っているのか。

    読んでいて,だんだん残念な結末がいろいろ思い当たった。
  • ラベンダー殺人事件
    短編集。
    ラベンダー殺人事件
    紅梅屋敷の殺人
    秋海棠の殺人
    薔薇のアリバイ
    スターガザールの殺人

    山村美紗は、京都を中心に、文化、風俗を描写するのがうまい。
    キャサリンが主人公のものは安心して読むことができる。

    我が儘なところは山村美紗そっくりなのだろうが、
    優しいところもきっと一緒なのだろ...続きを読む
  • 紫式部殺人事件
    紫式部を勉強したい国文科の3年生が主人公。
    山村美紗も京都を中心にした文化に興味があり、
    小説家志望というところまで似ている。

    古文書をめぐる疑惑など、京都ならではの物語。
    紫式部日記絵巻があることを本書で知りました。
  • 小京都・郡上八幡殺人事件
    京都在住のアメリカ人キャサリンとその恋人浜口の素人探偵の物語。
    郡上八幡への団体旅行での殺人事件の話。

    郡上八幡の鍾乳洞が現場として出て来る。
    珍しく、京都以外の地理、自然に詳しい記述がある。

    殺された人が証券会社に努めているため、
    山村美紗が京都についで詳しい株の話もでてくる。

    最後の鍵も鍾...続きを読む
  • シンデレラの殺人銘柄
    山村美紗が得意なのは,京都の話題の次に、株の話題といわれている。
    バブルがはじける前は、かなり京都の証券界をならしたらしい。

    本書でも,随所に株をやっていないと分からないような知識がでてくる。

    この物語の中で、売買している銘柄はほとんど実在の会社なので,
    それぞれの会社にとっては嬉しい宣伝材料だ...続きを読む
  • 三十三間堂の矢殺人事件
    山村美紗らしい小気味の良い題材の短編の7連発。

    三十三間堂の矢殺人事件
    偽装の棺
    危険すぎた浮気
    長い髪の女
    ハートの指輪
    聰明な殺意
    凶悪なスペア

    京都を舞台にして,波瀾万丈の事件が繰り広げられる。
    京都の地名あり,嘘と偽装の連続。

    山村美紗を100冊以上読んだが、まだまだ結末は分からない。
  • 京都再婚旅行殺人事件
    兄弟が,それぞれ再婚するのは,友達同士の女性。
    兄夫婦の再婚旅行は,最初に京都に向かう。

    京都で殺人が始まり、その後、次々と。
    最後に残ったのは主人公だけ。

    山村美紗の京都の話題の豊富さと,
    東京と京都を行き来するなかでの事件の進展。

    1時間または2時間の映像作品向けの筋書き。
  • 恋盗人
    山村美紗だから書ける小説。
    女性の間の騙し合いの極地。
    男性にやや甘いのが難点かも。

    京都を舞台に,男女の間の話題。
  • 京都恋供養殺人事件
    アメリカ人キャサリンが主人公で京都を舞台にした素人探偵の物語。
    恋人の浜口一郎と2人でかけずりまわる。

    お金持ちの家での連続殺人。
    複雑な家庭事情から解決は困難。

    最初に京都の地図がでてくるところがよい。
    京都の生活、地理、名所に詳しくなれる。

    山村美紗の本領発揮。
    きっと,著者も主人公のよう...続きを読む
  • 京都化野殺人事件
    子供の誘拐事件から1年。
    戻って来た子供は,すり替わっているかもしれない。

    脅迫あり,騙しあり,最後は殺人事件への進展していく。

    京都と名古屋を行き来するが,
    京都は詳しく、名古屋は地名だけ。

    山村美紗でなければ書けない作品。
  • 京都新婚旅行殺人事件
    配偶者を3人も事故で無くすという事態が想定できない。
    現実にないことを仮定するのが小説の面白さだとすれば,
    それもありなのかもしれない。

    京都を舞台にして,
    東京と京都を行ったり来たり。

    山村美紗の仕事もそうだったのだろう。

    最後が悲惨でないところだけが救いかもしれない。
  • 京都・浜名湖殺人事件
    京都、浜名湖というものの,
    間にある琵琶湖も出てきます。

    浜名湖であった殺人事件が、
    琵琶湖であった殺人未遂事件の延長線上にあったかどうか。

    次々に亡くなるある家の人びと。
    内部の犯行か、関係者の犯行か。

    心理描写よりも事柄描写が多いのは山村美紗流なのだろうか。