あらすじ
京都の春を彩る「ミス振袖コンテスト」。その審査員に選ばれたキャサリンは、会場で「3・16」と書かれた謎の紙片を受けとった。3番の女性が突然倒れ病院へ。16番の女性の運命は!? しかし大会は強引に進められ、優勝者に王冠がかぶせられた瞬間……! 本格推理の醍醐味が満ちあふれた、名探偵キャサリン傑作集。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
キャサリンがミス振袖の審査員になる。
いくところ必ず殺人があるのだが、
性格が特別なのか,さほど苦にならない。
興味心が旺盛で,日本の文化を吸収しようとしたり、
京都の文化,名跡をひとつづつ辿ってもらえるのはありがたいです。
京菓子殺人事件は、ほかの事件と違って、ちょっと悲しい結末です。
いろいろな結末のものがあるので、推理小説なのだとわかりました。
名探偵キャサリンが大活躍
僕は「京都不倫旅行殺人事件」で山村美紗氏の存在を知ってから間もなくこの推理小説の存在を知り、あの「阪神・淡路大震災」の直前にこの推理小説を読みました。山本鈴美香先生の「7つの黄金郷」と言う「歴史ものの少女漫画」に主人公の「オリビエ」と言う女の子のボーイフレンドの「アーサー」がスコットランド人の拷問長に対して「己の欲から自分のしたい事ばかりしようとする人間は他人のしたい事に阻まれて6な結果を生まないのだ。或いは他人を押し退けたり傷つけたりして恨まれながら生きるのだ」と言うシーンがありますが、この「ミス振袖殺人事件」と言う推理小説に登場しています「北嵯峨美子」と言う殺人犯がまさにそれですね。自分が「ミス振袖」になりたいがために親のコネまで使って「野沢三枝子」と「太田まゆみ」の二人の応募者を毒殺したのですから。また、この推理小説の文庫本に収録されていまして、「近親相姦」や「妊娠中絶」をテーマにしました「割り込んた殺人」と言う短編推理小説も素晴らしかったですし、「京菓子殺人事件」と言う短編推理小説の「パーティーの最中に殺人事件が発生する」と言うあの「琵琶湖別荘殺人事件」みたいなあらすじを素晴らしかったです。