山村美紗のレビュー一覧

  • シンガポール蜜月旅行殺人事件

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    短編集です。
    それぞれ、東南アジアの3つの都市での殺人事件。

    1つは、蜜月旅行で、2つめはフルムーン旅行での事件。

    キャサリンが豆に走り回る。
    一郎はもっぱら報告の聞き手。

    事件は帰国後解決する場合は狩矢刑事も登場する。

    組み立てのうまさに脱帽。

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    2011年09月05日
  • 紫水晶殺人事件

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    4つの短編集です。

    表題のほかに
    琥珀ブローチの謎がキャサリン物です。

    紫水晶殺人事件は、韓国を舞台にしてキャサリンは出てきません。

    呪われたルビー
    偽サファイアの秘密

    宝石について集めたもので、いろいろ楽しめます。

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    2011年09月05日
  • ミス振袖殺人事件

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    キャサリンがミス振袖の審査員になる。
    いくところ必ず殺人があるのだが、
    性格が特別なのか,さほど苦にならない。

    興味心が旺盛で,日本の文化を吸収しようとしたり、
    京都の文化,名跡をひとつづつ辿ってもらえるのはありがたいです。

    京菓子殺人事件は、ほかの事件と違って、ちょっと悲しい結末です。
    いろいろな結末のものがあるので、推理小説なのだとわかりました。

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    2011年09月05日
  • 京都・沖縄殺人事件

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    山村美紗の本を30冊ほど読んだところで,
    山村美紗が、すごく頭のいい人だということが分かった。

    本書の「京都,沖縄殺人事件」のように、
    京都にいるひとが、沖縄で殺されれば,
    京都の話題もふんだんに入れることができる。

    狩矢刑事も登場させることができる。

    自分の得意な土俵で相撲を取る事ができるので、山村美紗の右に出るものはいない。

    30冊読まなければわからなかったのかと叱られるかもしれないが、全部読む前に気が付いたことを自分で褒めたい。

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    2011年09月05日
  • 火の国殺人事件

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    娘である紅葉が解説を書いている。
    親子の合作ともいえる、テレビドラマも含めて,羨ましい限りだ。

    熊本への取材旅行ともなった講演やさらに昔の北海道への旅行などが題材を与えているとのこと。

    馬の話が牧場,競馬,乗馬などいろいろ出てくるので、馬好きの人にはお勧め。

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    2011年09月05日
  • 坂本龍馬殺人事件

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    坂本龍馬は高知の人だから、高知が舞台になっているのかと思っていました。
    坂本龍馬を全くなにも知らない事を思い知らされました。

    京都を舞台にした坂本龍馬の活動と,
    女性との関係が洗いざらい分かります。

    キャサリンが扱うと,どんなものでも、微に入り細に入り明らかになって行きます。
    一郎がよく助けているところも微笑ましい。

    犯人が自殺してしまうのはちょっと納得できません。

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    2011年09月05日
  • 故人の縊死により

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    検死官 江夏冬子 が登場する5つの短編集。

    故人の縊死により
     は,最終的に故人の縊死が尊重されたという意味で標題が重い。
    不自然な溺死体
     不自然な溺死体は,検死官の直感が働く。
    テレホンカード殺人事件
    名神高速殺人事件
    告発の手紙
     といずれも劣らぬ内容で,テレビドラマに仕立て易い仕上がりになっている。

    徳間文庫版は,杉田博明が解説を書いている。
    京都新聞社編集局の文化部デスクとの事で,連載を依頼したいきさつなどを記録している。
    文芸評論家以外の人の解説は,読んでいて参考になる。

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    2011年09月05日
  • 京都紫野殺人事件

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    東京から京都への新幹線の中での殺人事件。
    名古屋での下車か、名古屋での乗車の筋書きの検討がある。

    なぜか名古屋の描写はほとんどないことを考えると,
    京都に住んでいる人が書いたものらしく感じられた。

    被害者の知人の杉田が怪しいと思って,
    ずっと読み進んだが,ちょっと合点がいかない結末。

    山村さんも多作なので、いろいろなんだろうなと思いました。
    主人公が女性で,女性ならではの描写もいろいろあり、男性作家には書けない作品だと思いました。

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    2011年09月05日
  • 伊勢志摩殺人事件

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    京都よりも伊勢志摩に行った回数のが多いので、本書は他の作品に比べて親しみが持てました。

    真珠の話題は、人工真珠と模造真珠があることを知りました。
    ミキモト真珠や田崎真珠のように知っている会社名があったので、
    事件の舞台の会社も実在するのかと錯覚しそうでした。

    真珠の真贋の見分けが難しいことがわかりました。

    水族館は,何度もいったことがあるところなので、もっと具体的に動物たちの描写をして欲しいと思いました。

    各都道府県ごとの事件を展開してもらえると嬉しかった。

    ps.
    京都は、山村美紗の地元なのですね。
    神戸と白浜(和歌山)もでてきます。

    さりげない描写のなかに、

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    2011年09月05日
  • 乳房のない死体

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    全体にはよくかけている作品が多い、短編集。

    山村美紗らしい,細かい描写が多いが、標題作品だけができが悪そうな気がしています。

    犯人の意外さに重点を置きすぎて、細かいところが書ききれていないのかも。

    最後の標題の短編が、いちばんなんだかなというところが残念。

    R15指定をしてほしい。

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    2011年09月05日
  • 京都・宇治川殺人事件

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    解説によると、
    1963年に江戸川乱歩賞の予選通過した、「冷たすぎる屍体」に続き
    1965年に予選通過した「歪んだ階段」が本書だとの事。

    朝鮮半島から引き揚げてきた人の物語なので、
    古い話だとは思ったが,そんな初期の作品であることを感じさせない大作に鳴っている。

    最後の展開が、やや性急で、完成度が98%という感じもするが、
    余韻が残ってよいと感じるかもしれない。

    これが最終選考に残っていないとは、江戸川乱歩賞の難しさも感じた。
    大衆に受けるものと、審査員に受ける物の差もあるのかもしれないという感じもした。

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    2011年09月05日
  • ヘア・デザイナー殺人事件

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    密室の女王という意味では、本書でアガサクリスティを超えたと思う.
    キャサリンがつぎつぎと密室の秘密を解いて行く.
    アメリカ人という設定で、自分ではなれなかった女王の立場を確立しようとしているように思えた.
    英語などに翻訳して、国際的にも密室の女王として評価されるようにしてあげたいと思った.
    関係者がよい翻訳者を探して来るのを期待したい.
    山村紅葉に残された仕事だと思う.

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    2011年09月05日
  • 小京都 伊賀上野殺人事件

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    テレビドラマの原作者らしいテレビねた.
    推理作家の沢木麻沙子がニュースキャスターをしているとの事.

    山村美紗はニュースキャスタ-をしたことがあるのだろうか.
    京都のテレビをほとんど見た事が無いので分からない.
    よくテレビ局の裏側がよくわかっている.

    話は,こんぐりがらがえって,人間関係が複雑.
    血縁関係、親族関係を図をかいておかないと整理できない.

    山村美紗らしいお話.
    推理が好きではない人でも読み易い.

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    2011年09月05日
  • 天の橋立殺人事件

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    天の橋立へ向かう電車の中で殺人事件が起こる。
    ちょうど、キャサリンが盲腸で入院していた病院の関係者がいろいろからんでいる。

    複雑な関係を解きほぐして行き,最後に問題は解決へ向かう。

    別の物語で、大江山の事件もある。

    どちらから読んでいるかで前後関係がわからなくなるかもしれない。

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    2011年09月04日
  • 京都婚約旅行殺人事件

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    別れから物語ははじまり、婚約話と初恋のひととの交際の二股がはじまる。

    ああ,二股って、こうやって生まれることがあるんだという勉強になりました。
    優柔不断さが,すべてのガンなのだろうと。

    二股の苦労をしたことがないひとには、絵に書いた餅として鑑賞できる。
    二股の苦労をしたことがあるひとには,どういうふうに読めるのかはわからない。

    京都という観光地で、題材は著名なところが多いので,
    たいした迷惑にはならないのだろうが、殺人事件の現場にされた人達に,
    お悔やみの言葉をかけたくなります。

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    2011年09月04日
  • 京都三船祭り殺人事件

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    京都生まれでも,京都在住でもないので、三船祭りというものを知りませんでした。

    山村美紗の京都ものは、京都の文化を知ることができるので,いつも楽しみに読んでいます。

    先週、京都へ行きましたが,そのときも、ここはどの話ででてきた場所だとか,
    京都駅,四条などで確認しました。

    できれば、京都,山村美紗地図とかが発売されると嬉しいです。

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    2011年09月04日
  • 寒がりの死体

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    3枚のかけぶとんから,
    「寒がりの死体」
    となづけたお話。

    3枚かけぶとんがかかっているのは,どういうときか。
    女性の視点で、うまくまとめられていると感じました。

    山村作品の中でも良質なものだと思います。

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    2011年09月04日
  • 宮崎旅行の殺人

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    わがままなキャサリンが山村美紗の分身であるのと同様
    検視官江夏冬子も山村美紗の別の分身だと思った。

    冷静に第三者の目でものごとを見れる冬子。
    身内である刑事の妹が最初の殺人の被害者。

    ミステリの日本の女王らしい作品だ。

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    2011年09月04日
  • 伊豆修善寺殺人事件

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    伊豆修善寺殺人事件 といいながら,京都からの旅行者で,また京都へ戻っても事件は続く。
    それなら,京都/伊豆修善寺殺人事件でもよかったのではないかと思いました。

    とにかく山村美紗が得意な京都ネタも満載なので飽きる事はありません。

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    2011年08月04日
  • 京都・出雲殺人事件

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     作品の作りとしてはすごい。犯人は想定しにくい。半分読んでもわからなかった。種明かしも、西村や赤川に比べると丁寧。京都と出雲の行き来の仕方もわかる。女性の怖さも分かる。警察,マスコミの仕事の仕方も分かる。

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    2011年07月31日