山村美紗のレビュー一覧

  • 京都の祭に人が死ぬ
    京都の祭りに関する7つの短編集。
    京都の祭りの勉強になる。

    殺人事件がついてまわっているので、ついでに殺人事件を思い出してしまうかもしれない。
    最初に殺人があったもの、最後に殺人があるもの、いろとりどりとした短編集です。

    山村美紗が京都通で,ミステリの女王であることがわかる。
  • 火の国殺人事件
    娘である紅葉が解説を書いている。
    親子の合作ともいえる、テレビドラマも含めて,羨ましい限りだ。

    熊本への取材旅行ともなった講演やさらに昔の北海道への旅行などが題材を与えているとのこと。

    馬の話が牧場,競馬,乗馬などいろいろ出てくるので、馬好きの人にはお勧め。
  • シンガポール蜜月旅行殺人事件
    短編集です。
    それぞれ、東南アジアの3つの都市での殺人事件。

    1つは、蜜月旅行で、2つめはフルムーン旅行での事件。

    キャサリンが豆に走り回る。
    一郎はもっぱら報告の聞き手。

    事件は帰国後解決する場合は狩矢刑事も登場する。

    組み立てのうまさに脱帽。
  • 紫水晶殺人事件
    4つの短編集です。

    表題のほかに
    琥珀ブローチの謎がキャサリン物です。

    紫水晶殺人事件は、韓国を舞台にしてキャサリンは出てきません。

    呪われたルビー
    偽サファイアの秘密

    宝石について集めたもので、いろいろ楽しめます。
  • 京都婚約旅行殺人事件
    別れから物語ははじまり、婚約話と初恋のひととの交際の二股がはじまる。

    ああ,二股って、こうやって生まれることがあるんだという勉強になりました。
    優柔不断さが,すべてのガンなのだろうと。

    二股の苦労をしたことがないひとには、絵に書いた餅として鑑賞できる。
    二股の苦労をしたことがあるひとには...続きを読む
  • 京都三船祭り殺人事件
    京都生まれでも,京都在住でもないので、三船祭りというものを知りませんでした。

    山村美紗の京都ものは、京都の文化を知ることができるので,いつも楽しみに読んでいます。

    先週、京都へ行きましたが,そのときも、ここはどの話ででてきた場所だとか,
    京都駅,四条などで確認しました。

    できれば、京都...続きを読む
  • 天の橋立殺人事件
    天の橋立へ向かう電車の中で殺人事件が起こる。
    ちょうど、キャサリンが盲腸で入院していた病院の関係者がいろいろからんでいる。

    複雑な関係を解きほぐして行き,最後に問題は解決へ向かう。

    別の物語で、大江山の事件もある。

    どちらから読んでいるかで前後関係がわからなくなるかもしれない。
  • 宮崎旅行の殺人
    わがままなキャサリンが山村美紗の分身であるのと同様
    検視官江夏冬子も山村美紗の別の分身だと思った。

    冷静に第三者の目でものごとを見れる冬子。
    身内である刑事の妹が最初の殺人の被害者。

    ミステリの日本の女王らしい作品だ。
  • 寒がりの死体
    3枚のかけぶとんから,
    「寒がりの死体」
    となづけたお話。

    3枚かけぶとんがかかっているのは,どういうときか。
    女性の視点で、うまくまとめられていると感じました。

    山村作品の中でも良質なものだと思います。
  • 伊豆修善寺殺人事件
    伊豆修善寺殺人事件 といいながら,京都からの旅行者で,また京都へ戻っても事件は続く。
    それなら,京都/伊豆修善寺殺人事件でもよかったのではないかと思いました。

    とにかく山村美紗が得意な京都ネタも満載なので飽きる事はありません。
  • 京都・出雲殺人事件
     作品の作りとしてはすごい。犯人は想定しにくい。半分読んでもわからなかった。種明かしも、西村や赤川に比べると丁寧。京都と出雲の行き来の仕方もわかる。女性の怖さも分かる。警察,マスコミの仕事の仕方も分かる。
  • 結婚ゲーム
    結婚ゲームという標題から、これは結婚できないという落ちではないかと予測した。

    物語の終わりまでには結婚しないという、めずらしく予測通りの結末だった。

    つぎつぎ起こった殺人事件の犯人は、まったく予想をはずしてしまった。

    複雑度としては、十分だ。
    途中の展開が、複雑すぎて,やや間延びしすぎ...続きを読む
  • 花の棺
    なかなか面白いじゃないか。赤川次郎みたいに読みやすい。確かに日本家屋ならではのトリックだが、何だろう、そんなことはどうでもいい、という自分がいる。歳をとりました。
  • 結婚ゲーム
    はじめての山村美紗サスペンス。
    ドラマも見たことなかったから、本当の本当に初めて。
    お話自体は10年以上前だけど、今でも充分起こりそうな事件だった。
    主人公の美也子を初めとして、ヒロイン達はどの子も切ない結果だった。。
  • 京都の祭に人が死ぬ
    短編集での殺人ミステリーなのにしっかり読みごたえがある。京都の色々な祭りを背景に構成されている殺人事件なので、これを読み終わった時には京都の祭りに行きたくなります。

    長編にくらべいろいろはしょっていたり現実ではありえない解決ペースの速さだけど簡単に読めてちょっと気楽にミステリー物を読みたい時にいい...続きを読む
  • 財テク夫人殺人事件
    再読。いい時代だな~。私が株やってからはリーマンショック、ソニーショック、欧州危機、歴史的円高、東日本大震災・・・ものすごいことになってしまった。年金運用の投資運用会社も失敗するくらいだからこの先どうなるかわからん。
  • 花の棺
    密室トリックと車の消失トリックは確かに独創的かも。必然性が弱いけど(ここまでややこしいことするか?)。
  • 目撃者ご一報下さい
    再読。
    表題作「目撃者ご一報下さい」は処女短編。
    タイトルからして有り余る才能を持て余していると評されるのがわかるような作品。
    これが昭和42年の作品というから人の心はかわってないものだな。
    他にはハイミスの切なさを描いた「椅子とりゲーム」が面白かった。
  • 乳房のない死体
    再読。
    初期の頃の短編は本当に面白い。
    しかし、勧善懲悪ではないし、幸せを求める主役たちに良い結果が訪れないのがなんとも・・・。
  • 殺意のまつり
    再読。
    35年ぐらい前の作品たち。
    トリックに使うものは古くても、人の心というのは変わらないものだな。
    今の時代でも充分面白い。