山村美紗のレビュー一覧

  • 京都・グアム島殺人旅行

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    キャサリンと浜口は,何度,海外に婚前旅行をしたのだろう。

    京都グアム殺人事件だと思って,
    グアム島殺人事件だけでなく,京都でも殺人事件が起きるものだと思って読み進むうちに,
    題名が京都グアム殺人旅行だというもので,両方で殺人が起きるとは限らないことが分かった。

    題名はちゃんと見なきゃと思いました。

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    2011年09月07日
  • 消えた相続人

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    女子大生 田中美子が誘拐された。

    キャサリンが奪還するために走り回る。
    どんな策を思いつくのか。
    「起死回生の奇策」とは。

    大富豪 イングルマン夫人の遺産。

    「逆転につぐ逆転」は山村美紗のお手の物。
    本当に「誘拐物の新境地」なのだろうか。

    0
    2011年09月07日
  • 在原業平殺人事件

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    山村美紗作品の真骨頂。
    在原業平と伊勢物語にむちゃくちゃ詳しくなります。

    早川明子が山村美紗の分身として活躍する。
    無冠の女王らしい、読者をひきつける作品です。

    友人の西村京太郎が整理して出したといわれる2つの作品の1つ。
    友に京都で暮らし、子弟関係にあったといわれている。

    作風の違いは、男女の違いとしてよくわかる。

    愛の危険地帯と同じ様な顛末に、晩年の山村美紗の傾向が現れているのかもしれない。

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    2011年09月06日
  • 黒百合の棺

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    本にR13,R15,R18の指定があるのなら,本書はR15指定だろう。
    人によってはR18,R13という人もいるかもしれない。

    山村美紗の10冊に1冊はR指定をした方がよいかもしれない。

    0
    2011年09月06日
  • エジプト女王の棺

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    アガサクリスティのエジプトものと並ぶとも劣らぬ物語だと思う。
    カノピス容器というものがあることを知りませんでした。
    エジプトに関する展覧会が会ったら,ぜひ見てみたいと思いました。

    文化に対する興味を引き出すところが、アガサクリスティと山村美紗の共通点かもしれない。

    ミステリの女王の面目躍如だと思った。

    残念では、カッパノベルスの著者の言葉で「エジプトの秘宝」と「売春という古代エジプト王朝から存在した最も古い職業」
    を紹介している。

    また、「推理小説の三要素は、魅力的な謎,論理的な展開,意外な結末の3つだと言われる」
    「社会的な問題提起というお釣りがくる」
    と書かれてい

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    2011年09月06日
  • 卒都婆小町が死んだ

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    能をよく知らない私にとっては,
    能を勉強しようというきっかけになった。

    能の専門家から見れば、いろいろ難点があるのかもしれない。
    能の初心者に興味を持たせるという意味では成功していると思う。

    山村美紗の日本(京都)の文化紹介の一貫だと思われる。

    0
    2011年09月06日
  • 花嫁は容疑者

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    推理小説作家 兼 ニュースキャスタの秋野夕雨子の短編集。

    筋書きが切れがよく,短いなかによくいろいろ埋め込んでいると感心します。

    京都の文化も盛りだくさんで、山村美紗の代表シリーズの1つだと言える。

    推理小説作家という、自分の分身をよく使いこなしていると思う。

    主人公をすごくいい人に書いているのは,
    自己中の権化なのか,
    そうありたいという願いなのか,
    本人に聞いてみたかった。

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    2011年09月06日
  • 京都・山口殺人旅行

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    山村美紗の別の殺人事件では,捜索に協力してくれた人が犯人だった。
    そのため,本作品も最後まで気が抜けなかった。

    山村美紗のよいところは、いろいろな組み合わせで、
    持ち駒が少なくてもやりくりしてしまうところだろう。

    必ず京都をいれて、京都を拠点にすることで、
    狩矢警部を登場させることができる。

    山村美紗が一番信頼している男性が狩矢警部なのかもしれない。

    山村美紗の小説で,解説が面白いものが多い。
    本作品には解説がないのが残念です。

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    2011年09月06日
  • 京都・十二単衣殺人事件

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    キャサリンの短編6話が入っています。
    通勤時間に一話読めてしまうので、通勤のお供によいかも。

    あいかわらず、キャサリンが冴え渡っています。
    長編のように、あれこれ試行錯誤がない分がちょっと悲しいかもしれません。

    女富豪密室殺人
    京都堀川陣屋の殺人
    特急列車は死を乗せて
    高瀬川旅情の死
    新聞広告の殺人
    京都・十二単衣殺人事件

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    2011年09月06日
  • 神戸殺人レクイエム

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    阪神淡路大震災の時に,キャサリンがボランティアにでかける話題。
    山村美紗が病気でボランティアにでかけられなかったとの事で,
    キャサリンが精神的な代理人であることが分かる。

    わがままだけど、献身的なキャサリン。
    アメリカ人という装いをとっているが、
    山村美紗の性格そのものなのだろう。

    解説では、
    阪神淡路大震災でなくなられた方と
    ものがたりの殺人事件と
    山村美紗がなくなったことへの
    3つのレクイエムになっているとのこと。

    山村美紗の集大成のような作品だと思われる。

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    2011年09月06日
  • 失恋地帯

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    主人公は女優。
    芸能界の裏側が物語を貫く。

    いくつかの殺人事件が起きる。

    山村美紗の作品はテレビドラマにたくさんなっている。
    娘も女優になっている。

    芸能界の裏側を知っていたであろう作者が書いているだけに,
    真実味があるように感じられる。

    ここまで書いていいのだろうかと思うくらいである。

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    2011年09月06日
  • 山陽路殺人事件

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    東京の人が山陽路を旅行して殺人事件に遭遇する。
    次の殺人は京都。

    うまく京都を取り入れて、狩矢警部が現れる。
    山村美紗ならではの趣向。

    あまりに京都ばかりの事件だと、関東での本の売れ行きが悪くなるのだろうか。
    いらぬ心配をしてしまいました。

    男女の友達旅行の難しさも感じました。

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    2011年09月05日
  • グルメ列車殺人事件

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    グルメ列車殺人事件は、
    東海道新幹線に食堂車(ビュッフェ)や個室があった時代
    東京大阪間の時間がどんどん短くなっていくとともに、
    食堂車や個室がなくなってしまった。

    現在は,喫煙車が減っている。

    ひかりで米原に止まる列車の話題は、面白い。
    名古屋の描写は、いつもながら手抜きなのが悲しい。

    山村美紗をもっと名古屋に招待すべきだったろう。

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    2011年09月05日
  • 愛の危険地帯

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    山村美紗がなくなる少し前に発行され、亡くなってから文庫化されたので、
    作品一覧がついている。

    内容は京都もので、犯人は全くわかりませんでした。
    主人公の田村菜津子は山村美紗の分身のようです。

    主人公だけの視点で書かれているので、主人公以外の情報はなく、
    きっと主人公も最後に驚いてたのではないかと思いました。

    山村美紗の作品で、密室もののトリックに興味を持つ人もいるかもしれません。
    しかし,トリックもすごいかもしれませんが、話の展開の持って行き方が、
    一通りでなく,いくつもの類型をうまく使いこなしているような気がしました。

    最終作品はまだ読んでいませんが,慎んでご冥福を

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    2011年09月05日
  • 京都の祭に人が死ぬ

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    京都の祭りに関する7つの短編集。
    京都の祭りの勉強になる。

    殺人事件がついてまわっているので、ついでに殺人事件を思い出してしまうかもしれない。
    最初に殺人があったもの、最後に殺人があるもの、いろとりどりとした短編集です。

    山村美紗が京都通で,ミステリの女王であることがわかる。

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    2011年09月05日
  • 殺意のまつり

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    残酷な旅路
    恐怖の賀状
    50パーセントの幸福
    黒枠の写真
    死者の掌
    孤独な証言
    殺意のまつり
    の7つの短編集。

    解説は鮎川哲也

    残酷な旅路は、西村京太郎が、自作の「南神威島」と対比させて、「南神威島の頃」という随筆を書いている。
    西村京太郎が山村美紗に影響を与えたのか、山村美紗が西村京太郎に影響を与えたのか。微妙な感じ。

    ps.
    50パーセントの幸福 という短編集には,殺意のまつりも収蔵している。

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    2011年12月06日
  • 鳥獣の寺

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    京都の6カ所の寺での事件を取り上げる
    蟹寺こと蟹満寺
    亀寺こと雪舟寺
    竜寺こと竜源寺
    雀寺こと更雀寺
    鳥獣戯画寺こと高山寺
    猪寺こと建仁寺塔頭
    と,鳥や獣の名前の寺である。

    文庫では1冊ですが、最初は上下で発行されています。
    また、
    山村美紗長編推理選集  第2巻
    にも入っています。

    購入したり、借りたりするときに重複や漏れがないようにするための情報として記録します。

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    2011年09月05日
  • 小樽地獄坂の殺人

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    遺言にあった遺産分割の相手を追って行くと、
    自分の父親の犯罪の可能性に迫って行く.

    それでも真実を知りたいという子供の思いに、
    まわりの人たちが協力する.

    最後のどんでん返しは、3分の2あたりのところで、
    もう犯人はほかにいないということが匂って来た.

    よみごたえがある物語だと思う.

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    2011年09月05日
  • 龍野武者行列殺人事件

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    ネタバレ

    山村美紗がなくなった後に,西村京太郎が書きついだと言われる2作品の1つ。
    お互いが未発表の作品を書き継いで出すとのことが西村京太郎の後書きに書かれている。
    結末を教えてもらっていなかったので苦しんだとのこと。

    いっそ最終章は3分岐くらいにして,最終章1,最終章2,最終章3
    として3つの結末を書いてもらい,どれが山村美紗らしいかを投票するのがよかったような気がします。

    山村美紗作品としての納得感がありません。

    山村美紗のよいところは,思い込みが強く、独りよがりで、独善的であり,我が儘なのに、愛すべき人だということではないのでしょうか。

    西村京太郎は,括弧付きの「優し過ぎる」

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    2011年09月05日
  • 京都・バリ島殺人旅行

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    キャサリンがホームズ役で
    浜口一郎がワトソン役で
    綴られる素人探偵物語。

    京都を根城にしていて、今回はバリ島へいく。

    1993年版の光文社文庫には登場人物一覧は無い。
    解説は詩人の郷原宏が書いている。

    「女性らしいきめこまやかな心理描写」とのこと。

    他の作品は京都の話題満載なのが嬉しいが,
    本作品のように他の地方へ行った際の著者の目の付けどころにも興味がある。

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    2015年07月20日