山村美紗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアガサクリスティのエジプトものと並ぶとも劣らぬ物語だと思う。
カノピス容器というものがあることを知りませんでした。
エジプトに関する展覧会が会ったら,ぜひ見てみたいと思いました。
文化に対する興味を引き出すところが、アガサクリスティと山村美紗の共通点かもしれない。
ミステリの女王の面目躍如だと思った。
残念では、カッパノベルスの著者の言葉で「エジプトの秘宝」と「売春という古代エジプト王朝から存在した最も古い職業」
を紹介している。
また、「推理小説の三要素は、魅力的な謎,論理的な展開,意外な結末の3つだと言われる」
「社会的な問題提起というお釣りがくる」
と書かれてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ山村美紗がなくなる少し前に発行され、亡くなってから文庫化されたので、
作品一覧がついている。
内容は京都もので、犯人は全くわかりませんでした。
主人公の田村菜津子は山村美紗の分身のようです。
主人公だけの視点で書かれているので、主人公以外の情報はなく、
きっと主人公も最後に驚いてたのではないかと思いました。
山村美紗の作品で、密室もののトリックに興味を持つ人もいるかもしれません。
しかし,トリックもすごいかもしれませんが、話の展開の持って行き方が、
一通りでなく,いくつもの類型をうまく使いこなしているような気がしました。
最終作品はまだ読んでいませんが,慎んでご冥福を -
Posted by ブクログ
ネタバレ山村美紗がなくなった後に,西村京太郎が書きついだと言われる2作品の1つ。
お互いが未発表の作品を書き継いで出すとのことが西村京太郎の後書きに書かれている。
結末を教えてもらっていなかったので苦しんだとのこと。
いっそ最終章は3分岐くらいにして,最終章1,最終章2,最終章3
として3つの結末を書いてもらい,どれが山村美紗らしいかを投票するのがよかったような気がします。
山村美紗作品としての納得感がありません。
山村美紗のよいところは,思い込みが強く、独りよがりで、独善的であり,我が儘なのに、愛すべき人だということではないのでしょうか。
西村京太郎は,括弧付きの「優し過ぎる」