山村美紗のレビュー一覧

  • 長崎殺人物語
    長崎の友人に会いに行ったら、死体の第二発見者に。
    死体は何と、友人が愛人をしている男性の妻。

    職が職なだけに、こういう状態になったらどうするべきなのか。
    友人が関わり合いになっている、とは思いたくないですが
    何もやましい事がなければ…という感じもします。
    愛人している、という時点で、色々やましい感...続きを読む
  • 故人の縊死により
    連続短編集でしたが、事件よりも何よりも
    橋口さんに彼女(仮)が出来た事が気になります!
    もうちょっとこう…情報下さい?w

    相変わらず、女性ならでは、の視点での解決。
    今回は知り合いが2人も…。
    しかし要所要所に、何だか女性は家庭に入るもの! みたいなものが
    見え隠れしてるように見えるのは気のせいで...続きを読む
  • 花嫁は容疑者
    ニュースキャスターになってから、から
    辞めるまで、の連続短編集。
    さくさくと話が進むので、分かりやすかったです。

    一番最後にさらっと言った台詞が印象だったのは、最初の話。
    言った本人が、ですから、笑顔でも真面目な顔でも
    かなり皮肉な感じがします。
    女性って怖い、と思ったのは、表題の話。
    己の手も汚...続きを読む
  • 神戸殺人レクイエム
    久しぶりの長編は、神戸大震災のもの、でした。
    あれからどれくらい経ったのか…と、話を読みながら
    過去を振り返ってしまいました。
    ひょっこりボランティアに参加してる2人、ですw

    そして当然の如く見つかる死体。
    もちろん他殺で京都出身。
    しかし、発見当初が『足だけ』な事を考えると
    がれきを被せたのか、...続きを読む
  • 殺人を見た九官鳥
    4つの短編集でしたが、今回は犯人男性が多かったです。
    そして動機が単純というか、分かりやすいというか。
    男性ならでは?w

    表題になっている殺人には、ちょっと驚きでした。
    何と言うか…そんな短時間で憶えるもの? というのもありますが
    打算が全てを見えなくしてしまった、と。

    松山、に関しては、それで...続きを読む
  • 長良川鵜飼殺人事件
    これまた短編集…なのですが、最後の足摺岬の話。
    確か前に行ってたような…とも思ったのですが
    中村、だったかも知れない、と。
    しかし、殺人ものに岬系は付きもの、ですねw

    動機で一番突っ込みたかったのは、旅行パックの殺人事件。
    そんな暇あるなら、当たって砕ける勢いで告白しておけば…とか
    思わずにはいら...続きを読む
  • 京都・グアム島殺人旅行
    題名通り、グアムと京都の間で起こる殺人事件。
    そのままストレートな問題かと思ったら…。
    ちょっと2転ほどしてしまいました。
    しかし、2時間ドラマ好きならば、簡単な問題かと。
    トリックは別にしてw

    現地妻を作るのは止めましょう…というよりも
    一番偽名を使うから面倒な事に?
    むしろ結婚するのを前提にし...続きを読む
  • 卒都婆小町が死んだ
    短編集の繋がりは…多分、能かと。
    最初から最後まで能に夢中のキャサリンと
    それに付き合わされるのが嫌な一郎でした。

    しかしここまでの話、わりと華を鉢ごと貢いでいますが
    貰った分をきっちりと世話が出来る敷地がある、と思うべきか
    季節毎に枯れているのか…それとも世話が下手なのか。
    どうなのかと考えてし...続きを読む
  • 清少納言殺人事件
    紫式部に清少納言に和泉式部となぞられた人達のいる
    新年会のパーティー。
    ひとつの助教授の座を巡って水面下の火花が散ってる…とくれば
    確実にやってくるのが殺人事件。
    むしろ、この主人公カップルがいるから『やってくる』とも?w

    死人が出て犯人候補が少なくなってきてるというのに
    最後の最後までさっぱり分...続きを読む
  • 向日葵は死のメッセージ
    最初の話以外は、すべてキャサリンシリーズ、な短編集。
    『花』が関係あるものばかりでした。

    しかし2回目…くらいですが、桜の花びらに文字を書くくらいなら
    もうちょっと別の示し方とか、駄目なのでしょうか?
    花びらに書いた方が、ものすごくダイイングメッセージに見えて
    いいはいいと思うのですが、その小細工...続きを読む
  • ブラックオパールの秘密
    これまた短編で、宝石関係でした。
    相変わらず、双方に結婚の許しが出ていません。
    が…結局強く反対してるのは両方なのですか?
    それとも片方だけなのですか??
    読んだら読んだだけ、二転三転してる気がするのですが…。

    短編すべてを読んだ感想と言えば、題名が題名なだけに
    えらく宝石買ってるな、という所です...続きを読む
  • 小京都・郡上八幡殺人事件
    ついにきた小京都、と思ってしまったのは
    作者のせいでしょうか?w

    殺害の手口よりも犯人よりも、株って何だか大変そうだ、という
    印象が深かったです。
    わりと株が話に出てきたりしていましたが、これほどまで
    株人間が大勢出てきたのは初めて、ではないでしょうか?
    むしろ、このツアー、株人間ばかりで、それは...続きを読む
  • ラベンダー殺人事件
    短編集で、表題以外はキャサリンシリーズ。
    そしてすべて花に関わる殺人事件でした。
    目次の題名を見た瞬間、秋海堂とはどういう花なのかが
    気になって仕方なかったです。

    表題の話は、どんでん返しというよりも
    計画性というか、策略が怖い…というものでした。
    ここまできれいに立てられるのがすごいというか
    ...続きを読む
  • 紫水晶殺人事件
    短編集4つの内、ふたつが違う話で、ふたつがキャサリンの話。
    すべて表題に合わせているのか、宝石の話で統一されています。

    宝石は、本物か偽物かの違いしかないと思っていましたが
    偽物はそこからまたふたつに分かれるそうで…驚きです。
    合成でも模倣でも、興味がないのでよく分かりません。

    最初の表題になっ...続きを読む
  • 京都恋供養殺人事件
    季節の名前が入った資産家庭。
    そして中身はやはり泥沼系。
    …というより、昼ドラ状態?

    一体だれが犯人なのか。
    怪しい人は出てくるし、過去を掘り下げれば犯人のよう。
    けれどそうきれいにくるのも…と。
    ミスリードというよりも、そんな感じもするな…と
    騙されそちらに流され、という状態。

    犯人の最後…終...続きを読む
  • グルメ列車殺人事件
    短編集…なのですが、どこか時代を感じさせる単語や背景が。
    「ナウい」は、この頃流行っていたようです。

    表題になっている「グルメ列車」が本当に存在するのか
    存在してもこんな状態なのかは分かりませんが
    こういう列車は、確かにあまり風情がないかも。
    そして最大のトリックは、聞いてしまえば早かったかも…と...続きを読む
  • 小京都連続殺人事件
    全国各地で殺されている、変わった名字の男性達。
    一体何故殺されているのか、というのが本筋ですが
    どうしてそれに警察がまったく気がつかないのか。
    話の筋として、なのか、それとも横連携がないから、なのか。
    その辺りの真実はどうなのでしょう?w

    相変わらず振り回されてはいますが
    少しずつ花嫁修業を始めて...続きを読む
  • ヘア・デザイナー殺人事件
    今回は京都と東京をまたにかけて~な殺人事件。
    本当によく殺人事件に遭遇してます。
    そして首突っ込んでますw
    ここまでくると、普通容疑者にされそうなものですが…。

    まんまホストクラブみたいだ、と思った店の状態。
    のし上がるためにはそれは色々するとは思いますが
    こういう状態ってどうなのでしょう?
    甘い...続きを読む
  • 消えた相続人
    最初からだと、もう4年も経っているようです。
    なのにこの2人、まったく関係が…。

    誘拐された側が取り戻そうとするのは当然ですが
    まさかそんな発想が出てくるとは。
    さすがといいますか、アメリカだからなのか、なのか。
    でも、結局どうするつもりでそんなに人質を生かしていたのか
    自分の中で謎が残ってしまい...続きを読む
  • 花の棺
    副大統領の一人娘と、外相の甥っ子のミステリー。
    2時間ドラマでは両方日本人でしたが、本ではアメリカ人と日本人。
    大人の事情が、ドラマには透けて見える気がします(笑)

    読み終わって凄いと感じたのは、内容ではなくて
    華道の裏事情(?)というか、金儲けシステム?
    多分茶道でも何にでも通じるものがあるとは...続きを読む