あらすじ
華道・東流の小川麻衣子が毒殺された! 京流の久条麗子とともに、華道界をになうホープだった彼女こそ、名探偵・キャサリンが華道を習うはずの人であった。真相を探るうち第二の殺人が……。巨大な女の帝国の、裏面に渦巻く、醜さ、欲望、そして殺意! 舞台は京都。大胆なトリックが冴えわたる、傑作推理小説。
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キャサリンシリーズ第1作
この推理小説のプロローグ、元アメリカ副大統領令嬢の「キャサリン」と政治家の甥の「浜口一郎」が羽田空港(当時の東京国際空港)で出会うと言う派手なあらすじでした。この推理小説、元々は「京都華道家元殺人事件」と言う題名だったそうですね。この推理小説の主人公の「キャサリン」は「華道」をきっかけに、それも異常なほどに日本文化に興味を示すようになって行きますが、その華道家元の「東郷流風」と「西川鳳」が不審な死を遂げ、殺人犯の「久条麗子」と彼女の母親が彼らに弄ばれたり捨てられたりしたと言う事実が判明しましたね。その際に利用されましたスポーツカーとキャンピングトレーラーのトリックも素晴らしかったです。「百人一首殺人事件」や「琵琶湖別荘殺人事件」もでしたが、「連続殺人事件の被害者が実は連続殺人事件の張本人だった」と言うあらすじがとても山村美紗氏らしいですね。
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なかなか面白いじゃないか。赤川次郎みたいに読みやすい。確かに日本家屋ならではのトリックだが、何だろう、そんなことはどうでもいい、という自分がいる。歳をとりました。
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ミスキャサリンって、正真正銘の外国人探偵だったのか。そのように呼ばれる日本人探偵だと思っていた。山村美沙は作者が悪目立ちしていて、作品を敬遠していた。このレベルのトリックが楽しめるなら、追いかけてみたい。
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メインの「二重密室」は盲点を突いた面白いアイデアだと思いますが、密室にする過程で犯人が限定されてしまいますし、密室にした理由がイマイチ納得のいくものではありませんでした。
キャンピング・カーのアリバイトリックも良く出来ていると思いますが、必然性がありません。
推理する醍醐味はありますが、ストーリーに不満が残る作品でした。
Posted by ブクログ
副大統領の一人娘と、外相の甥っ子のミステリー。
2時間ドラマでは両方日本人でしたが、本ではアメリカ人と日本人。
大人の事情が、ドラマには透けて見える気がします(笑)
読み終わって凄いと感じたのは、内容ではなくて
華道の裏事情(?)というか、金儲けシステム?
多分茶道でも何にでも通じるものがあるとは思いますが
確かに、これは何もしなくても左うちわで暮らせます。
凄い世界だと、改めて感心しました。
肝心の事件の方はと言えば…確かに! と納得。
日本人の視点からでは、その細工は無理です。
すごいトリック考えるものだ、と。
Posted by ブクログ
ミステリー長編。
キャサリンシリーズ第一弾。
アメリカ副大統領の娘が京都にやってきた。目的は華道を習うため。そのために外交官の甥が彼女のエスコート役をすることに。そこで巻き起こる殺人事件。その真相を明らかにするため、この二人が奔走する・・・!!
ふ〜ん。って感じかな?可もなく不可もなく。でも次読みたいとは思わないかも。なんといってもすべてがサスペンス劇場みたいなストーリー展開。動機なんかも愛憎渦巻く・・・って感じだし、犯人が青酸カリなどの薬物を手に入れた経緯は不明だし、最終的に犯人は自ら犯行をべら×2話し出すし・・・。
こういうのはミステリーとしてもイマイチだし、ストーリーも昼ドラみたいだし、中途半端な感じかも。私はあんまり好きくなかったです。残念。