あらすじ
二十年前に起きた殺人事件の真犯人が突然名のりをあげた。しかし、別に捕えられた男は無実を叫びながら十五年の刑期を終え、事件もすでに時効を迎えている。真相を追う弁護士の前に過去の殺意がつぎつぎ露呈する──。冤罪を巧みに利用しようとした悪意なのか、それともまことの罪悪感からのがれたい人間の善性を信じるべきか。元犯人、真犯人を幾重にもとりかこむ思惑と愛憎がベールをさらに厚くする。人間模様を見事に捉えた表題作をはじめトリックメーカーが織りなす傑作推理七篇。
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Posted by ブクログ
残酷な旅路
恐怖の賀状
50パーセントの幸福
黒枠の写真
死者の掌
孤独な証言
殺意のまつり
の7つの短編集。
解説は鮎川哲也
残酷な旅路は、西村京太郎が、自作の「南神威島」と対比させて、「南神威島の頃」という随筆を書いている。
西村京太郎が山村美紗に影響を与えたのか、山村美紗が西村京太郎に影響を与えたのか。微妙な感じ。
ps.
50パーセントの幸福 という短編集には,殺意のまつりも収蔵している。