【感想・ネタバレ】百人一首殺人事件のレビュー

あらすじ

“おけら詣り”で雑踏する元旦の京都・八坂神社――その境内で、深夜、振り袖姿の女性が朱塗りの破魔矢で刺殺された。その袂のなかには一枚の百人一首の札が……。この札は、犯人の挑戦状なのか? 日本に留学中の元アメリカ副大統領令嬢・キャサリンと、友人の浜口一郎のコンビは、連続殺人事件の解明に乗りだした。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

山村美紗氏らしい推理小説

「花の棺」に続く「名探偵キャサリンシリーズ」の第2弾です。「花の棺」同様、主人公で元アメリカ副大統領令嬢のキャサリンが、それも異常なほどに日本文化に興味を示しています。この推理小説の、「麻生ユカリ」と言う女性が元旦に京都の八坂神社で刺殺され、百人一首を編集しました「藤原定家」の和歌の字札が発見されると言うプロローグがとても素晴らしかったです。また、連続殺人事件の最後の被害者の「野上春彦」の死体と一緒に発見された「源重之」の和歌の絵札によって「小菊」と言う舞妓が連続殺人事件の真犯人だと判明したと言う物語の展開もとても素晴らしかったです。連続殺人事件とは無関係ですが、天智天皇の和歌も登場して大変面白かったです(誠に興味深い話ですが、この和歌、「エースをねらえ!」の原作にも登場しています)。京都が舞台になっている上に百人一首の歌が沢山登場していますこの推理小説、実に山村美紗氏らしいですね。

#ドキドキハラハラ #タメになる #怖い

0
2022年10月31日

「小説」ランキング