熊谷達也のレビュー一覧

  • 相剋の森
    もう、個人的には無条件で好きな題材。マタギ。
    自然保護、クマとの共存、都市生活....この題材
    を描くにあたってついて回るテーマ...というか
    必然的に、展開されるストーリーは制約され
    予想しやすい話になりがちですが、個人的には
    気になりませんねー。

    山や森で暮らすという事に、深層的に憧れが
    ある...続きを読む
  • 山背郷
    「旅マタギ」が圧巻。しかし、どちらかというと、短編より長編で本領が発揮されるタイプの小説家だとは思う。
  • 相剋の森
    自然と共生、自然保護を語るのはなんと難しいことだろう。
    描きすぎると押し付けがましく足りないと薄っぺらい印象になってしまう。
    本書は、ためになる部分が多かった割りに視点が定まらず、言いたいことはわかるのだけど言い切れないもどかしさを感じた。
  • 荒蝦夷
    全1巻。

    マタギとか書いてた人。
    の、
    みちのく史。
    2作目。
    前回アテルイ。
    今回アザマロ。

    1作目よりは良い。
    少し湿気みたいなのが戻ってきてる。
    けどあいかわらずとんでも設定。
    それが嫌なんだって。

    前作よりましとは言え
    あいかわらず弱い。
    もっとジメっとしてほしい。
    この人は。
    んで、...続きを読む
  • ウエンカムイの爪
    若々しいと思ったらデビュー作だったのね〜
    「邂逅の森」を読んだ後ではかなり物足りない・・でも著者の作品これがお初だったら、「邂逅の森」や他の作品に手がのびたとはとは思わないので、よしとしようか。
  • ウエンカムイの爪
    アイヌの言葉で、カムイとは神のこと。人間を食ってしまう悪いクマのことをウエンカムイというらしい。ヒグマと共存してきたアイヌたちとは違い、現代人たちは、ヒグマの生息地を荒らし、生活圏を分断している。中途半端な環境問題を描くのではなくて、もっとリアルにこの本は心にせまってくる。作者は人よりもクマの方に親...続きを読む
  • 迎え火の山
    しっかりした構成。でもだんだん話が展開するにしたがって、「フツー」の本になっていってしまうのはなぜ。
  • 迎え火の山
    この著者さんを知ったのが「邂逅の森」<直木賞受賞作
    やったので、ものすごく意外やなぁーと思いつつ手に取りました。
    するすると読める文体だったので、即購入。
    んで、お楽しみにとっておいて、ようやく本日読み終わりました。

    読み始めてからはあっという間でした。
    風呂で、移動中に、などなどの細切れ時間を使...続きを読む
  • 迎え火の山
    「邂逅の森」で直木賞、「邂逅の森」で直木賞、山本周五郎賞ダブル受賞を果たし、その勢い留まるところを知らない熊谷達也の 2001 年の作品。舞台は得意の東北だが、内容は何と山岳信仰と奈良・平安期の史実をモチーフにした伝奇小説。前半の重々しい雰囲気は最高だったのだが、途中から妙に軽い調子になってしまった...続きを読む