氷結の森
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氷結の森

825円 (税込)

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日露戦争に従軍した猟師の矢一郎は故郷を離れ、樺太で過去を背負い流浪の生活を続けていた。そんな彼を探し回る男が一人。矢一郎の死んだ妻の弟、辰治だ。執拗に追われ矢一郎はついに国境を越える。樺太から氷結の間宮海峡を越え革命に揺れる極東ロシアへ。時代の波に翻弄されながらも過酷な運命に立ち向かう男を描く長編冒険小説。直木賞・山本賞ダブル受賞の『邂逅の森』に連なる“森”三部作完結編。

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    「山は半分殺してちょうどいい――」現代の狩人であるマタギを取材していた編集者・美佐子は動物写真家の吉本から教えられたその言葉に衝撃を受ける。山を殺すとは何を意味するのか? 人間はなぜ他の生き物を殺すのか? 果たして自然との真の共生とは可能なのか――。直木賞・山本賞受賞作『邂逅の森』に連なる「森」シリーズの第一弾。大自然と対峙する人間たちを描いて感動を呼ぶ傑作長編。
  • 氷結の森
    825円 (税込)
    日露戦争に従軍した猟師の矢一郎は故郷を離れ、樺太で過去を背負い流浪の生活を続けていた。そんな彼を探し回る男が一人。矢一郎の死んだ妻の弟、辰治だ。執拗に追われ矢一郎はついに国境を越える。樺太から氷結の間宮海峡を越え革命に揺れる極東ロシアへ。時代の波に翻弄されながらも過酷な運命に立ち向かう男を描く長編冒険小説。直木賞・山本賞ダブル受賞の『邂逅の森』に連なる“森”三部作完結編。

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氷結の森 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年01月09日

    敵も味方も、その懐に入ってしまうと、ただ見えるのは生きた人間。戦争は、ただそれが戦争だから殺しあう、悲しいことだ。矢一郎がカッコ良過ぎて惚れてしまう。無敵な上に硬派で優しかったら、モテるのは無理もない。マタギの研ぎ澄まされた感覚、空気感を邂逅の森で味わってから読んで良かった。相剋の森も読まなければ!

    0

    Posted by ブクログ 2011年01月21日

    熊谷達也の「森」シリーズの「マタギ」三部作の最終巻。
    これまでの『邂逅の森』や『相克の森』も良かったですが、本書もとても良い。

    主人公の矢一郎の性格が清々しい。
    樺太の自然と彼を取り巻く人物達が魅力的だ。

    熊谷達也、恐るべし。

    0

    Posted by ブクログ 2019年12月11日

    場所や時代や獲物が変わっても、山で生きるマタギの生命力、その凄まじさはだけは絶対的に変わらない!
    強すぎ!カッコよすぎ!

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    Posted by ブクログ 2015年05月20日

    「邂逅の森」を読んだのは5~6年前のことであり、森3部作なるものの存在は知っていたが手が出ないでいた。
    順番でいけば、相克→邂逅→氷結となっているようで…完全に順番間違えているし!しかしながら今作も中々の佳作であると思う。

    マタギを主人公に据えるのが3部作においての不文律のようである、そこには人と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月06日

    常に最善を尽くす男、矢一郎。合理的な思考を持ち、勇敢で義理堅く硬派である。恨みを買って追われていたり、それによっていろんな事件を誘発した。いろいろがなければ、彼は何を目指したのか?多分普通の暮らしがしたかったのだろう。しかし、すごい奴だ。

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    Posted by ブクログ 2012年02月24日

    「冬は寒ければ寒いほど良い。冬に全てが凍りつけばそれだけ春や夏が素敵に思える」。九州育ちの私は全く想像がつかない氷点下の世界を物の見事に描く筆致力。大正時代の極寒の地シベリア、サハリンに生きる人々の息吹が胸に染みてくる。 モデルのいない主人公と歴史的事実を無理やり繋げている感じはするが 裏切り、人種...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月21日

    マタギ三部作の最終話です。
    今度は時代を遡って、日露戦争後の樺太です。
    その当時は日本の領土になってた南樺太を縦横無尽に駆け巡る冒険小説です。

    主人公はマタギだったのですが、日露戦争従軍後に帰還した後、故郷で事件が起こってしまい、故郷を後にします。
    主人公を敵として付け狙う人間付で…。

    樺太では...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年09月09日

    「森」シリーズの完結編の主人公はまさかまさかの矢一郎。
    第一部でチラっと登場した主人公のお兄さんです。
    第二部があまり満足のいく作品ではなかったので今回は大満足!
    すべてを凍り付ける極寒の地で、自分自身の心も凍てつかせる矢一郎。彼の心を溶かす朝焼けの空がまぶしい。

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月26日

    3部作の完結というよりは別な物ととらえた方が入り込めると思う。時代設定を含めた背景の描写が緻密で物語をイメージしやすい。波瀾万丈の人生!主人公の精神力に感銘!

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    Posted by ブクログ 2014年09月13日

    マタギ三部作の3作目。元猟師で日露戦争従軍兵だった男の逃亡劇と女たちとのロマンスを描いたハードボイルド。三部作のなかで最もカッコいいマタギが、ゴルゴ13ばりのライフルさばきを見せる。おすすめ。
    舞台は異なるが、映画『八甲田山』を先に見ておくと物語のイメージがグッと深まります。
    しかし、これも映画化さ...続きを読む

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