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山の民「マタギ」に生まれた青年・松橋富治は、身分違いの恋が災いして秋田の山村を追われ、その波乱の人生がはじまる。何といっても圧倒されるのは、山のヌシ・巨大熊とマタギの壮絶な対決。そして抑えつけられた男女の交情の色濃さ。当時の狩猟文化はもちろんのこと、夜這い、遊郭、炭鉱、男色、不倫など、近代化しつつある大正年間の「裏日本史」としても楽しめる冒険時代小説です。長篇小説ならではの面白さに溢れた、第131回直木賞受賞作!
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Posted by ブクログ
はい、本とコさん絶賛の『邂逅の森』だべしゃ 面白かったです まず時代設定がいいですよね 大正のある種混沌とした時代背景の中で語られる人と自然の物語 そしてなんてたって夜這い文化ですよね 勘違いされてる方も多いのですが、そもそも「夜這い」というのはですね、一定程度の男女間の合意に基づいたプ… (...続きを読む ゚д゚)ハッ! 危ない危ない 本とコさんやおびーのレビューとは違った切り口をと意識するあまり危うくシモに走るところでした もうちょっとで俺の十七年式村田銃が火を吹くぜ!とか言っちゃうとこでした(言ってる) 危なかった〜(言ってるって) よし、方向転換 つまりどういう話だったかというとですね ヌシと呼ばれる巨大グマよりも自分の奥さんのがおっがね〜ので早く家に帰って奥さんに股間の十七年式村田銃を… ( ゚д゚)ハッ! うん、まぁ気になる人は本とコさんのレビュー読めばいんじゃね?(文庫の方だよ) (~‾▿‾)~
マタギで生きて行くしかない、富治の逞しく、生命力のある、昔の男らしく生きる姿を描く物語。何度となく心を揺さぶられる主人公の波乱に満ちた人生は、本当に芯の通った男らしさがあった。ラストの山の神との対峙は感動的ですらある。
橋本愛主演の映画『リトル・フォレスト』に、母親の本棚にあった本を読もうとした彼女が、「自分で読む本ぐらい自分で選びなさい」と母親から言われ、母親が買った本を娘は読ませてもらえないシーンがありました。私も自分で読む本は自分で選ぶようにはしているけれど、知人友人からなかば無理やり貸された本に感銘を受ける...続きを読むのもよくあること。本作は直木賞受賞作といえども、自分では絶対に選ばない難しそうなタイトル(笑)。半年以上前に貸されて放置していましたが、読んでみればとても面白かった。狩猟で生計を立てる、秋田の「マタギ」の話で、厳しい自然の中で生きる男の人生を描いています。男を取り巻く、肝の据わった女ふたりもイイ。秋田出身の私の父にも薦めようと思います。きっと東北弁を懐かしがるはず。
石井光太氏がおススメしていた一冊。 東北弁を文字に起こすのはとても難しい。鼻濁音・音としてはっきり発しない「息」のような発音。。。 しかしながら、方言も含めてとても臨場感がある表現がちりばめられている。 深々と雪が降り積もる季節に読めて良かった。
大正3年頃から昭和初めにかけて秋田の山奥でマタギ(熊を獲る猟師)として活躍する富治の数奇な運命。若い日の地元の名士娘・文枝との恋、そして地元を追放されてからの鉱山夫、また猟師に戻っての日々と小太郎、その姉で妻になったイクとの出会い。そして猟仲間の鉄五郎などの脇役との出会いも魅力的です。小説の終盤での...続きを読む文枝との再会、イクへの愛情。そしてクマの格闘に生涯をかけた富治らしい大クマのヌシとの対面など、息もつかせぬ感動の連続で、泣かされる荒筋であると共に、古いこの時代のおおらかな若者の性などの風俗に驚きです。読後の余韻も快い、素晴らしいドラマでした。
マタギって全国区の名詞なんでしょうか? マタギとは、主に東北地方で熊やカモシカを狩猟して生計を立てていた人たちの呼び名です。本書ではそんなマタギを生業とする男の半生を記しています。とはいえ現代人から遠い昔のおとぎ話などではなく、実に生々しい人間模様と恋愛、家族、故郷について語られています。 里...続きを読むではまったくの俗人である若者が、山に入り自然と戦う中で、獣となり、木となり石となり、山の神へと近づいていく姿に圧倒されます。 正直かなり性描写が多いので大人向けな内容ですが、その描写についても当時の風俗、習慣を入念に研究されたらしく、当時の平民の生の生活感もリアルです。 私は、読んだだけで映像や空気や息遣いまでが伝わってくる小説が好きです。本書はそんな小説です。 しかし、やっぱり第一次産業の男はかっこいいね。
時代は大正初期、秋田県月山山麓。深い山に入り熊やカモシカなどの獣を猟とするマタギの物語。2004年直木賞受賞作。その時代の歴史物語としても民俗資料としても内容が濃く重厚な作品で読み応えがあった。マタギの家の次男として育った富治の生涯は波乱。東北の厳しい冬を思いめぐらしながら最初から最後まで圧倒される...続きを読むような緊迫感と迫力をもって読み終えた。山歩きという趣味の世界でいろんな山に入る(入らせていただくと言ったほうがいいかもしれない)けれど、山への畏怖の気持ちを抱かざるを得ない。そこには自然への敬虔な気持ちが生まれている。 タイミングよく今年(2013年)になって新聞に阿仁マタギの資料を世界遺産級に指定する動きの記事があった。
マタギの富治、文枝、イク。東北地方の厳しい生活を描く。 普段聞かれないマタギの世界がリアルに描かれている力作。 富治の青年から老年になるまでのマタギを通した人生がすごい。 それを支える文枝、イクも重要なキャラクターだ。
直木賞受賞作ということで何の予備知識もないまま読んだ1冊。 著者のことさえこの本を読むまで知らなかったのだけど本当にこの本に逢えて良かったと思わされた。
時は大正時代、東北の山深い村に住むマタギの青年・松橋富治は 身分の違う娘との恋に落ち故郷を追われてしまう。 その後採鉱夫として働くこととなりさまざまな経験、さまざまな人との出会いをしていく中で 富治はマタギへの情熱を再燃させてゆく。 とても壮大な自然が目前に見えてくるような小説だった。 序盤はマタ...続きを読むギの「山言葉」に慣れずになんどもページを戻ったりして読みにくかったけども 富治の波乱に富んだ人生にぐいぐい惹き込まれた。 獲物を得るというよりも「山の恵みを授かる」という自然への畏敬の念にあふれたマタギの掟のあまりの厳しさに驚くけれど、こういう想いはとても大切なことだなと思わされる。 今のような世の中だと余計に自然に対して心が傷んだ。 そして富治をとりまく二人の女性の心持ちがとても印象的。 控えめな中に芯の強さと忍耐強さがあって大正時代の女性のしたたかさを感じる。 ラストはとても緊迫感があってまさに雄大な自然との対決が繰り広げられる。 ついつい目を背けたくなるような描写もあるのだけど富治のひたむきなマタギとしての想いが伝わってきた。
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邂逅(かいこう)の森
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熊谷達也
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