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昭和19年、潜水特攻隊伏龍に志願した少年を待っていたのは、予想を超えた戦時の「日常」だった。上官のイジメに怒り、ライスカレーをむさぼり、友人の溺死に涙する――戦時下の青春を描く新世代の戦争文学。
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Posted by ブクログ
特攻隊伏龍に属する少年兵から見た戦争。素直な気持ちで書かれていて、終戦までの死と隣り合わせの中、死を受け入れていく気持ち、流されながらも、ぼんやりとした生きたい気持ち。こんな事を若い彼らに背負わせていた戦争とは?無駄に亡くなっていった人達にはご冥福を祈りたい。先人があっての今なんだなと思えた。
現代が舞台の小説を読んでいるような感じでした。 文章の感じと主人公の気持ちの揺れ動き方が。 伏龍隊というものの存在を私は初めて知りました。 読みやすい文章だし、そういった意味で、若い子向けにはよいきっかけ?になる本かなあって思いました。
重苦しいテーマを、 重苦しくない軽いタッチで描いているのは、 万人受けというか、 戦争アレルギーの若い人も受け入れやすくていいのかも、 と、思わなくもないけれども、 ワタシ的にはこの軽さが不快。 新しいとか、瑞々しいとかいう評価はどうなんだ?? 納得いかないんですけど。 あえて伏龍に目を向けたこ...続きを読むとには敬意を評しますがね。
終戦間際の予科練上がりの特攻隊員たちの日常。 日常の感情が淡々と描かれ、ストーリー的に派手な起伏はない。 次第に戦争というものに疑問を持ち始める過程がリアルではあるが、なにせ淡々としているために、迫ってくるものがない。 主人公が少年だから文体が簡易なのだろうか?他の作品もこうなのだろうか? 戦争の無...続きを読む意味さは確かに描かれているのだが、むしろ少年の成長物語。 なんとも期待はずれでした。
熊谷達也さんは戦争文学も書いていると知って、読んでみました。 17歳で特攻に志願することになってしまった少年の物語。特攻と言っても、よく知られている飛行機による特攻ではなくて、人間魚雷の回天でもなくて、戦争末期、飛行機も潜水艦も燃料も、何もかもが底を尽きている状況で考え出された、体一つで潜水して敵艦...続きを読むを待ち受ける「伏龍(ふくりゅう)」。 飛行機乗りにあこがれて、そうじゃなくてもカッコよく軍人として活躍したいと願って志願した少年にとって、変な形のかぶとをかぶって、歩いて潜水するなんて、「かっこ悪すぎる!」と思えた。 でも、そこで仲間たちと出会い、良い上司も悪い上司も含め、色々な大人に出会い、戦争の意味、この作戦の意味を考え葛藤する。 「伏龍」は作戦だけで終わったのか、実際に実行されたのかこの小説だけではわからなかったけど、なんとも恐ろしくて、言い方は悪いけど滑稽な作戦だ。こんな特攻もあったのかと、悲しくなります。 数ある戦争文学の中でも、主人公が17歳と若く、戦争を見つめる視点が新鮮に感じた。
伏龍の特攻隊員になった少年の話。 戦争真っ只中だが、戦闘のシーンはない。 かっこ悪い死に方は嫌だ、意味のある死に方とは? まだ少年である主人公の心の成長に寄り添った物語。 訓練中、戦争が終わった後の友人の死。 悲しいけれど、特攻について深く考えるきっかけになる物語だった。
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群青に沈め
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熊谷達也
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