熊谷達也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
熊谷達也さんの作品が大好きで、わりと色々読ませもらっています。
マタギ、羆、狼などを中心に東北や北海道を舞台にした作品群は江戸から明治へそして現代へと次第に変わって行く時代や環境の変化の中で自然やケモノとの関わり合いながらそこに暮らす人間たちの悲喜交々や艱難辛苦を描いた作品がとても土臭さく、読み進めるほどに命をやり取りすることや生きるって事の意味を考えさせられてしまう。
そんな熊谷作品が私は大好きなんですけど、この作品はちょっと…
最早絶滅の危機に瀕しているのは分かっていて、そんな中生き残ってた最後の大物たる狼王の話を聴いて、そいつは俺が仕留めなきゃならない…って自分勝手な印象の展開がちょっ -
Posted by ブクログ
昭和40年代を舞台にした短編集です。
熊谷さんといえば東北、自然、動物、マタギなんてキーワードが浮かびます。この作品は東北を舞台としているものの、人情ものというのが相応しそうです。
衰退する捕鯨の砲手を描いた「酔いどれ砲手」、米の減反政策に翻弄される農民を描く「稲穂の海」、民話の語り部を主人公にする「梅太郎」、屋台の親父の幸せを描いた「屋台「徳兵衛」」、スバル360との不思議な邂逅の物語「てんとう虫の遍歴」、畜産農家の悲喜の「桃子」、ちょっとスタンドバイミーを思わせる「星空を見ていた夜」、不思議な「団塊の世代」。
高度成長期の貧しさからの脱却の時期、どこか希望に溢れ、ノスタルジックで、暖かい。