まほろばの疾風

まほろばの疾風

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

時は八世紀末。東北には、大和朝廷に服従しない誇り高い人々がいた。かれら蝦夷は農耕のために土地に縛られるのではなく、森の恵みを受け大自然と共生しながら自由に暮らしていた。だが、その平和も大和軍の侵攻によって破られる。そして、一人の男が蝦夷の独立を賭け、強大な侵略者に敢然と戦いを挑んだ。彼の名はアテルイ。北の森を疾風のように駆け抜けた英雄の生涯を描く壮大な叙事詩。

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まほろばの疾風 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最近熱い東北小説家の一人の熊谷氏の傑作だと思います。
    著作では「邂逅の森」などの現代もののほうがメジャーな気がしますが、私的にはこちらの方が東北人ならではの本だと思うので好きです。
    歴史小説も大好きですし。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    気持ちが軌道に乗るまで時間がかかり、半分くらいまで読んで積読してたのを、最近になって続きから読み出したら後半面白くてあっという間に読み終わってしまった。この作者のアザマロはやっぱり非道そうに見えて人間味溢れてるし、アテルイを始め他のキャラも魅力的。きばつとポロシキが特にいい味出してた。大和側も今回やと敵やけど、御楯とか憎まれへんし、そうさせるのはアテルイの人の良さなんやろうな。田村麻呂も頭良くて人情あって、田村麻呂出てきてからはより面白くなった。

    0
    2026年05月27日

    Posted by ブクログ

    ミュージカル『刀剣乱舞』 〜陸奥一蓮〜 を観に行くにあたって、蝦夷の文化や関連の歴史に一度触れておきたくて読んでみたところ、足がかりとしてちょうど良さそうだった。

    蝦夷の文化・習俗についてが、信心深くない現代の日本人の目線から見ても噛み砕きやすいくらい理性的に描かれていて、大和側の歴史の動きも最低限振れているので自分の中での時代勘の同期もとりやすかった。

    こういった歴史上の人物や土着信仰を持つ人々を描く本に対しては、今まで、少年漫画の主人公によく見られるような、良い面ではアツく、悪い面では考えなしな人物像の主人公が書かれるイメージがあった。私自身はそのような人柄だと感情移入しにくいので少し警戒していたのだが、少なくとも本作のアテルイは、狩猟の民としての冷静さ・判断力が存分に描かれていて、自分の知らない慣習との橋渡しになってくれる。

    また、そもそもアテルイたち蝦夷の人々を理性的に描くことこそ、彼らを偏見なく見ることなのだなというのを、文字でなく実感させてくれたように思う。昔の、自然と暮らした民の話だから直情的な主人公かもしれない――という気持ち自体も偏見のひとつだったなと自省した(振り返って自分の心配を分析してみれば本の描写に対するものだったとはいえ、読む前はそこまで細かく区別して意識していなかったので、大差ないことだと思う)。

    0
    2024年03月10日

    Posted by ブクログ

    桓武天皇の時代
    東北地方に住む蝦夷の制圧が行われた
    蝦夷の族長として闘ったのが英雄アテルイ
    そのときの征夷大将軍が坂上田村麻呂

    蝦夷のお話は
    いたたまれなくなる話が多いが
    アテルイが「英雄」のまま了している
    よかったよかった

    --追伸--
    「火怨(高橋克彦著)」の方が良い。

    0
    2011年10月17日

    Posted by ブクログ

    はっきり言って文章は粗く、特に会話のやりとりなんかは拙いと感じた。
    そのせいか、序盤はイマイチ感情移入しきることができなかったが、ある程度物語が進行してからのパワーたるや、さすがにはにゃ氏が勧めるだけのことはある。
    皆川博子氏の作品を想起させるような、遠大なクロニクルはとても読み応えがあった。
    それでいて、狩猟民族が農業に出遭った時の戸惑いなど、ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」が好きな向きならおおと感嘆してしまうような要素も散りばめられていたりするから、懐も深い。
    ラストシーンを始め、グッと泣かせにかかる山場まであって、これほど連続テレビドラマにハマりそうな小説も珍しいのでは!

    0
    2010年06月11日

    Posted by ブクログ

    「荒蝦夷」とともに、東北に住んでいる人間なら読んでおかねばと思い手に取った一冊。地元が多賀城ということもあるし。
    東北地方が一致団結して、何かムーブメントを起こしたら面白いだろうなぁと思いながら読んでました。単純な読み方ですね。

    僕としては「荒蝦夷」の方が好きかも。

    0
    2010年03月08日

    Posted by ブクログ

    高橋克彦の「火怨」とあわせて読むと、それぞれの解釈の違いが面白い。
    こちらは青年らしさがのこる阿弖流為で、朝廷との戦いだけではなく阿弖流為自身の成長を描いた作品でもあると思います。
    あ、姉さん女房っていいよね!っていうことも一応言っておこう。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    実在していたことは確かなのだけど詳細は不明となっている蝦夷の軍事指導者アテルイ・・
    彼の人生を生い立ちから描いたストーリーは壮大で、躍動感溢れる記述には見事に引き込まれた。
    著者の筆力には毎度驚かされる。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    荒蝦夷を読んだ後のこれ。阿弖流為を悩み苦しむひとりの人間として描く。なかなかに面白い。ある人物の扱いについては、荒蝦夷のほうが好きかな。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    アテルイを主人公にした作品は、陸奥甲冑記(澤田ふじ子)、火怨(高橋克彦)に続いて三作目ですね。
    前半を過ぎまでは、なかなか良いのです。アテルイの登場の仕方もモレとの出会いも。熊谷さんらしい力強さが有って、次々にページをめくってしまいます。しかし、最後はちょっと。というより、「火怨」の余りにヒロイックなアテルイの行動解釈を読んだ後では、どうしても負けてしまいます。こちらを先に読んでいれば、それなりに収まったのかもしれませんが(とは言え、ちょっと納得できないところもあります)。
    ところで、この作品、「火怨」と比べ幾つかの大きな相違があります。
    まず第一に、この戦いの先陣を切るアザマロの子(私生児)がアテルイだったとういう設定。更に戦いの初期はアザマロが全軍の指揮をとり、その病死後にアテルイに引き継がれて行くのです。
    もっと違うのはモレを隣村の女性(巫女)首長としていることです。当然ながら、そこにはロマンスがあるわけでして・・・。
    二人の出会いは鮮烈で、それはそれで成功だったように思えます。

    0
    2017年10月30日

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