熊谷達也のレビュー一覧

  • 漂泊の牙

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    この人の作品はスリルがあって最初は凄く引き込まれるんだけれど、ラストが拍子抜けの感じがある。迎え火の山もそんな感じ。
    こういう作品でも恋を絡めてくるところがけっこう好きだったりする。

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    2010年11月27日
  • 相剋の森

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    邂逅の森が圧倒的だっただけにこちらはそのおまけみたいな印象。。。つまらなくはない。しかしあの密度がもう一度ほしい!

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    2010年11月10日
  • 相剋の森

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    ちょっとだけマタギの世界や熊の事をを知っている人なら
    とても面白く読めて、解釈も深まる作品だと思う。
    この本を手にとる前に
    まずはマタギのことをちょっとでも知ってから。
    そして「邂逅の森」を読んでからトライすると
    面白さ倍増。

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    2010年06月07日
  • 氷結の森

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    これまでの繋がりからは表面的には離れている感じ。自然との繋がりよりは、人間の内面について書かれているみたい。
    それにしても、樺太で日本人が殺されるという歴史があるとは知りませんでした。
    少し勉強しなければならないですね。

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    2010年04月06日
  • 七夕しぐれ

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    小学生の少年が転校先で得た友人達二人とともに、根深く残る差別、いじめ、大人の押し付けに抗いながら成長する一夏の物語。
    昭和40年代のややノスタルジックな雰囲気と、当時の少年達の純粋な心に触れることの出来る作品。
    子供だからこそ感じる理不尽さや無力感。それでも立ち向かおうとする力強さがまぶしい。
    読んだ後にもの寂しさと温かさを感じさせ、思わず自分の事を振り返ってしまう小説でした。

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    2010年01月25日
  • モビィ・ドール

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    熊谷さんと言えば東北というイメージが有り、その中でもまたぎなどの人物を中心にすえ、自然を舞台にした迫力のある小説が多く有ります。
    この作品は東北から離れ、しかも山ではなく海を舞台としていますが、やはり自然を舞台にしたという意味で、熊谷さんの持ち味を生かした作品です。
    登場人物の設定が、例えば潜水中の事故でバディを死なせてから潜れなくなっていたダイバーなど、やや通俗的過ぎるきらいがあり、「邂逅の森」のような迫力や重厚感には欠けるところがありますが、面白い物語になっています。

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    2016年08月05日
  • 相剋の森

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    もう、個人的には無条件で好きな題材。マタギ。
    自然保護、クマとの共存、都市生活....この題材
    を描くにあたってついて回るテーマ...というか
    必然的に、展開されるストーリーは制約され
    予想しやすい話になりがちですが、個人的には
    気になりませんねー。

    山や森で暮らすという事に、深層的に憧れが
    ある所為か、凄く、ワクワクして読み耽ってしまいます。

    今作は、若いマタギの頭と、都会の女性ライターという
    視点の交差と、その2名それぞれの恋愛模様も描いたため
    ストーリー全体や、結末がああいった形になった模様ですが
    更に、マタギ側に踏み込んだ展開でも、全然良かったのかも。

    でも、凄く、凄く、大好きな

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    2009年10月07日
  • 山背郷

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    「旅マタギ」が圧巻。しかし、どちらかというと、短編より長編で本領が発揮されるタイプの小説家だとは思う。

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    2009年10月04日
  • 相剋の森

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    自然と共生、自然保護を語るのはなんと難しいことだろう。
    描きすぎると押し付けがましく足りないと薄っぺらい印象になってしまう。
    本書は、ためになる部分が多かった割りに視点が定まらず、言いたいことはわかるのだけど言い切れないもどかしさを感じた。

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    2009年10月07日
  • 荒蝦夷

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    全1巻。

    マタギとか書いてた人。
    の、
    みちのく史。
    2作目。
    前回アテルイ。
    今回アザマロ。

    1作目よりは良い。
    少し湿気みたいなのが戻ってきてる。
    けどあいかわらずとんでも設定。
    それが嫌なんだって。

    前作よりましとは言え
    あいかわらず弱い。
    もっとジメっとしてほしい。
    この人は。
    んで、
    一般的な史実を書いてほしい。
    創造はいんだけどそれが効果無し。
    むしろ嫌。
    薄い。


    本当。
    いつまで期待を持たせたままなんか。
    ちゃんと当ててほしいなあ。
    みちのく史で。
    期待してんだから。

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    2009年10月09日
  • ウエンカムイの爪

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    若々しいと思ったらデビュー作だったのね〜
    「邂逅の森」を読んだ後ではかなり物足りない・・でも著者の作品これがお初だったら、「邂逅の森」や他の作品に手がのびたとはとは思わないので、よしとしようか。

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    2009年10月07日
  • ウエンカムイの爪

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    アイヌの言葉で、カムイとは神のこと。人間を食ってしまう悪いクマのことをウエンカムイというらしい。ヒグマと共存してきたアイヌたちとは違い、現代人たちは、ヒグマの生息地を荒らし、生活圏を分断している。中途半端な環境問題を描くのではなくて、もっとリアルにこの本は心にせまってくる。作者は人よりもクマの方に親近感感じてるんじゃないかと思うくらい。初期の作品ということで、人物の描き方などは荒い気もするが、でも、そうした欠点以上に内容がおもしろい。でも、クマに襲われる大学生たちはバカすぎてちょっとどうかと思うけどね・・・

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    2011年09月12日
  • 迎え火の山

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    しっかりした構成。でもだんだん話が展開するにしたがって、「フツー」の本になっていってしまうのはなぜ。

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    2009年10月07日
  • 迎え火の山

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    この著者さんを知ったのが「邂逅の森」<直木賞受賞作
    やったので、ものすごく意外やなぁーと思いつつ手に取りました。
    するすると読める文体だったので、即購入。
    んで、お楽しみにとっておいて、ようやく本日読み終わりました。

    読み始めてからはあっという間でした。
    風呂で、移動中に、などなどの細切れ時間を使って3日くらい。
     
    んとねーなんていうかねー面白いんだけれどもね
    ちょいと説明部分が正直つらいなぁ・・・という部分もあり。
    けど、エンタメ小説としてはスンバラスィ部類に入ると思うので
    ぜひともよんでいただき鯛!

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    2009年10月04日
  • 迎え火の山

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    「邂逅の森」で直木賞、「邂逅の森」で直木賞、山本周五郎賞ダブル受賞を果たし、その勢い留まるところを知らない熊谷達也の 2001 年の作品。舞台は得意の東北だが、内容は何と山岳信仰と奈良・平安期の史実をモチーフにした伝奇小説。前半の重々しい雰囲気は最高だったのだが、途中から妙に軽い調子になってしまったのが残念。
    人物造詣が甘いせいもあり、この取って付けたような最後のオチはどうもいただけない。

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    2009年10月07日