桐生操のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
桐生操の大全シリーズ第三弾です。
愛と死とエロスとなっていますが、エロスはそんなにないです。愛と死は満載ですが。
個人的にはエロスに期待していたので、ちょっとがっかり。
基本的にはつまみ食い本になりますね。面白いエピソードをちょこっとづつつまむ感じの。
最初の項目は「死とエロス」。ここでは平野耕太「ドリフターズ」でも出てきた神聖隊の話もちょこっと入ってます。
この項で興味深かったのは、ネクロフィリアですかね。一種のラブドール扱いとしていたものもあったみたいです。
次は「死と欲望」。ここはカニバリズムですかね。幹部がいなくなってどうしたのかと聞くとうまかったか?みたいな、古代の話で聞 -
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Posted by ブクログ
主にヨーロッパにおける、歴史上の出来事にからめた「死」の歴史を紹介している。その時代その時代の「死」に対する考え方や風習等も合わせて紹介されており、非常に興味深い内容となっている。
「情死」というくらいなので、男女の熱く悲しい恋愛の末の死をイメージして読み始めたのだが、著者らが考える「情死」はさらにその意味に幅を持たせており、「信念に対する愛」、「神に対する愛」といった、およそ愛に結び付くすべての事象と、そこから結果的につながってしまった「死」について、淡々と紹介されている。
こうしたテーマにくどくどとした解釈を付け加えることは野暮であると思うし、本書は説明を必要最小限にとどめている印象を