【感想・ネタバレ】ルネッサンスの悪女 王妃カトリーヌ・ド・メディチのレビュー

あらすじ

歴史上、美貌や権力を駆使して悪逆非道の限りをつくしたり、愛欲と悪徳によって身を滅ぼした女性は「悪女」と呼ばれる。カトリーヌ・ド・メディチは、決して美貌の持ち主ではなかったが、魔術愛好家、毒薬の常習者であり「ルネッサンスの悪女」としてあだ名される。しかしそれは彼女の真の姿だろうか? 本書は、フィレンツェのメディチ家からフランス王家に嫁ぎ、激動のルネッサンス期に君臨した王妃の数奇な生涯を緻密な筆致で描いたノンフィクション。著者の女性ならではの視点で、稀代の悪女の知られざる素顔をあぶりだす。両親と死別し、修道院で幽閉生活を送った薄幸の少女時代。18歳も年上の愛人がいるアンリ2世とのうわべの結婚生活。血と陰謀にまみれた戦いの日々とサン・バルテルミー大虐殺、そして孤独な最期……権力の頂点を極めた王妃カトリーヌが、知略と欲望の果てに手にしたものとは? 愛に飢え、陰謀に満ちた波瀾の人生を解き明かす傑作評伝!

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Posted by ブクログ

 カトリーヌ・ド・メディシスは本当に「悪女」だったのかー。

 歴史小説を読む感覚で、彼女の生涯を追うことができる。書末に挙げられている参考書籍・文献をみると、やや大雑把ではあるが論拠は示されている。挙げられた参考文献も大いに参考になった。
 くわえて、人物紹介やメディチ家・ヴァロワ家の両家系図なども併載せられており、カトリーヌをとりまく人間関係を比較的容易に把握できるような工夫もなされている。
 同書だけでは上記の疑問に答えようもないが、導入書として役立った。

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2015年11月11日

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