あきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
重い、けれどハッピーエンド。
嫉妬や罪悪感、憎しみといった醜い感情を、ストレートに描きながらも美しく見せてくれるのは、この方ならではです。
人の願いを叶える力があったとしたら、それは正しく、人を幸せにするために使えるのか…というのがこの作品のテーマであり、主人公・露華の問い続けること。
願いが叶うことは、ふつう幸せだと思うだろうけど、実はそうでもない。人の望みは尽きないし、すべての人の願いが一度に叶うわけでもない。
物足りないと少し思うのは、抽象的・概念的な描写がほとんどだからでしょうか。だからこそ普遍性があり、おとぎ話のような味わいになっているのだけれど、読者としてはもう少し具体的な設定とか固有名詞がほしくなってしまう、難しいところ。私はそれでもやっぱり、おとぎ話のような雰囲気が好きです。
あきさんの作品は「哲学する漫画」だと思っているので、読んだあとモヤモヤするのも含めて味です。よくわからないがすっきりさせてくれない、だがそれがいい!というかんじ。あとからふっと、思い出すときがある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ7巻で完結巻。
前巻でレイとの話にも区切りが付き最終巻ではエデルとアラン2人がメインの話になっています。まさに最後に相応しい。最後とはいえ、やはり靴箱館ですので靴は登場しました。鉄の靴とラストのブライダルシューズでしょうか。鉄の靴はエデルがディセント家に相応しいかを見極めるために遣わされたステイシア城に眠っていた靴。この靴の秘められた魔力がコーディナル家のマリーとレオンに深く関わってくるというもの。魔術師の靴である鉄の靴を見つけ出し城で起きている事件の解決がエデルに与えられた最後の試練。そして一方のアランはディセント家の引き継ぎをするために父親アルヴァよりシンデレラ王妃の息子でありディセント家の始祖とも言えるドゥーガルドの書いた手記をもとに自身の考えを述べよ、と試練を言い渡される。離れ離れになりお互いに試練に取り組むエデルとアラン。そんな2人の未来は…。
苦難に苛まれ失敗しながらも新たに前を向き歩き始める女の子の成長を描いた本作。最終巻では主人公エデルがしっかりと前を見据えてアランと共に生きていこうとする姿勢が描かれていて最後まで楽しく読むことが出来ました。最後の最後までアランの珍名言が飛び出したのもこのシリーズらしいなと思ったり(笑)換毛期を迎えたり幸せな豚になったりと。アランが愛読していた恋愛指南書の著者との絡みなども楽しかったです。本編が終わった後にあとがきがあり、そしてエデルとアランのその後を描いた短編が入るという構成も良かったと思います。作者の方の次回作も楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
好きな場面。
「ーー俺の羽を抱いているんだ。しっかりしろ、かかし。
アンは使役者というよりは、お荷物だ。シャルの羽を抱き込んで離さないから、けして粗略に扱えない。側を離れられない。
シャルにしてみれば、鍵をなくして開けることができない、生きた宝箱を連れ歩いているようなものだ。」
「一生、笑われることはない。人間は、俺たちと違う。人間は、常に変わっていく……。おまえは、あと三年も経てば、驚くほど綺麗になってるはずだ。この髪のも、色の薄い、綺麗な金髪に変わる。そのころには、誰もおまえをかかし呼ばわりしないはずだ。砂糖菓子を作る腕前も、変わっているはずだ。ヒューが言ったことは真実だが、気にする必要はない」
「羽は、ほのかに温かかった。拳を滑らせて、絹よりもなめらかな、ぞくりとするような手触りを確かめる。そして軽く、その羽に口づけた。」
「どうして、と問われたシャルは、むっとして、なんと言うべきか考えあぐねているように見えた。しかし。しばらくすると彼は、降参したようにふっと表情をやわらげた。
答えのかわりに、彼はアンの右手を手に取った。そして。
「アン」
囁くように、呼んだ。はじめて、名前を呼んでくれた。そのことに、アンの胸は熱くなった。
シャルは優しく、アンの指に口づけた。慈しむように。
それは、何かを誓う行為のようだった。」 -
続きがわからない。。
ただただ、シャルがかっこいい!
シャルが素敵すぎる!
はやく、続くが読みたい!
ただ。。。続巻が分からず迷子に
なりました。
作品は面白いのに、続きが分かりづらいのは、問題です。
実際、2巻飛ばしました!