森沢晴行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この4巻で、Babelは最終巻。
謎の題名のない本の謎と、雫が何故この世界に喚ばれてしまったのか、そして、何故言葉が通じるのか、その謎が解き明かされます。
しかし、いきなり第7番目の魔女が出てきたり、傭兵の皆さんが再登場したり、ちょっと展開が雑だなあと思いつつも、「言語」というものにここまで着目してストーリーを展開するのは、なかなか凄いなあ、と。
文庫版は2巻までだったということで、なるほど、ここまで来ないと何で「Babel」なのかはわかりませんね。言葉の話なのかな、くらいで。
ここで「unnamed memory」のお二人も再登場ですが、話の展開上致し方がないとはいえ、もうちょっと -
Posted by ブクログ
面白かった。こういう、きっちり着地するラノベというかファンタジーは良いねぇ。4冊ぐらいというのもいい長さ。Unnamed memoryのずっと後の物語。とうとう、雫がなんなのかはっきりとわかってスッキリする。そして、悪者らしい悪者が居ないのも優しい設定。最後のバトルはそれなりに盛り上がり、そしてラストがやっぱりな、という感じ。言語学やら言語発生学とかそこらへん、学生の頃にあんましちゃんと勉強してなかったが、また新たに修学したくなるねぇ。こんな形で小説にいい感じにさらっと使われていると、大変刺さりますわ。
ラノベカテでなく、一般書籍で取り扱われると、もっと多くの人に読んでもらえそうな作品かと思 -
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購入済み
おや?
これで終わりですか?
もしかして打ち切り?
主人公が戻るまでが一つの作品では無いのか?
個人的には、続きがあれば読みたい作品。
ドタバタ系だけど愉しめた。 -
購入済み
発想は面白い
正直、乙女ゲームとやらは解らないけど、
読んでて無理の無いストーリーに思えたし上手いと思った。
一応、続編がある前提での終わり方なので、こんな評価に。 -
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Posted by ブクログ
☆4.3
シャルルとファナの冒険譚。一期一会というか、その時だけの飛行。
飛行機の仕組みとか詳しくないけど、自分も一緒に飛んでいるような気持ちになった。追われるときは、撃ち落とされるんじゃないかと・・・!もうだめかと思った。生まれも立場も違う二人が、その人生の中で、ほんの一瞬交わっただけ。ほんのひと時一緒にいただけ。そういってしまえばおしまいなんだけど、、、うまく伝えられないからとにかく読んでほしい。
内容紹介
「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。
次期皇妃ファナは「光芒五里に及ぶ」美し -
Posted by ブクログ
いやこれは苦しいなあ。
飛空士シリーズ史上、最も苦しい戦いだった気がする。
それは戦いそのものの苦しさではなく、愛おしい人や大切な人と戦わなければならないことの苦しさ。
こんな展開は今回が初めてだ。
前半はバラバラになったエリアドールの7人のそれぞれ動向が語られて行く中に、ニナの決意と動向が挟まれる展開。
けれど、次第に物語は清顕とイリアの避けられない決戦へと突き進んでいく。
大切な人と戦わなければならない現実を、かつて模擬空戦でも最初は撃つことができなかった清顕にそう簡単に割り切れるわけはないのだ。
だから、かつての仲間と戦う清顕の心の痛みにこちらも苦しくて苦しくて仕方なかった。
一体なん -
Posted by ブクログ
前巻でのミオを巡る衝撃の展開の後、今巻ではいよいよ飛空士として清顕達がウラノスと空戦をする展開だった。
なんというか実に「とある飛空士シリーズ」らしい空戦描写の数々で、ああ、このシリーズを読んでいるんだなあという感慨に浸れた。
ただ、この巻で初めて登場した飛空士が多く、エリアドールの7人以外への思い入れはもう一つなので、空戦場面のドキドキ感はそれほど上がらなかったかな。
空戦場面以外では、酒盛りの場面が印象的(笑)
おんぶをせがむイリアって(爆)
でも、二人でミオのことを語り合う場面は心に来た。
本巻は、終盤までミオの登場もなく、ライナの暗躍もなく、物語的にはある意味平坦な道を突き進むよう -
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ミオ〜!
ああ、これはつらい。
なんちゅう物語を紡いでくれるのか。
作者恐るべし。
家族を守る為にスパイ行為を受け入れざるおえなくなったミオ。
その罪悪感から仲間からも距離を置き続ける。
そんなミオの境遇にこの巻はずっとシリアスで沈んだものになった。
唯一温かかったのは清顕とミオが不時着した場面かな。
なぜなら、その時だけはミオは自分がしたい事を、清顕を死なせない為にできる事を、進んで選択できたから。
けれどそんなミオに、さらにつらい出来事が、それまでの世界の崩壊が追いかけてくる。
この怒涛の展開は、いや、すごいなあ。
そしてラストの清顕との別れの場面の悲痛さ。
自分の想いと全く逆の事を口に -
Posted by ブクログ
うわー、なにこの衝撃のラスト!
そうなっちまうのかあ。
えーと、ラストが衝撃的過ぎて本編の内容がちょい飛んじゃってるんだけど(だめじゃん)。
今巻はエアハント士官学校でのエリアドールの7人の学生生活が中心。
なかでも模擬空戦における清顕の葛藤と成長が主に描かれている。
人を撃つことができない彼にミオが助言をする場面がとてもいい。
誰かのために戦うことができる清顕はまさしく主人公の器だな。
もちろんハイライトは清顕とイリアの模擬空戦場面。
二人が死力を尽くし、やがて踊るように空を舞い、互いの存在を自分と同一に感じる場面は、とても美しい。
二人が惹かれあう運命の場面だろう。
でもそこから後の展 -
- カート
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試し読み
ネタバレ 購入済み最終決戦は完結編にふさわしいかっこよさでした!随所に泣けるシーンがあって、最後は涙涙…
でももやもやするところもあって…。最終的にイリアとくっつくなら3巻のあの展開はいらなかったんじゃあ…ミオが気の毒でならないよ。
クレア様、救出後に清顕がイリアとラブラブしてるの見たら「あれ?ミオの話とちがう… 」って混乱しただろうな笑
それでも納得いくラストに書ききっているのは作者さんの力量ですね! -
Posted by ブクログ
ネタバレ遂にカルエル・アルバスが再登場!もうどうしようもない程追いつめられると未知の艦隊がやってきて助けてくれるというのは『恋歌』で『追憶』主人公の海猫がカルを助けてくれた描写を思い起こさせるなぁ
事前に言及が有ったからその内何かのタイミングでイスラ艦隊が登場するだろうことは判っていたけど、まさかエリザベートが援軍を頼んでいたとは思わなかった!
というかカルってそこまで空戦技術が高い印象って無いんだけどな。空域掌握は出来ていたけど、清顕から「空の王」と敬称され光のアリスをいとも簡単に落としてしまうほどの空戦技術を身に着けているとは。カルと清顕が並んで空を飛ぶならファンとしては海猫さんの登場も期待してし -
Posted by ブクログ
最底辺の身分に生きる凄腕の飛空士と、次期皇女となる貴族の少女との限られた時間の物語。
空で繰り広げられる戦闘シーンと、国同士の争いを巡る手の込んだ世界観設定は、ファンタジー好きにはたまりませんでした。
物語は王道ですが、様々な柵にとらわれて自由に生きられない少年少女が、生死の境で限られた時間を過ごす姿が丁寧に描かれています。
人形のようであったファナが、シャルルと出会って人間としてどう生きていくかを見出していく過程は、青春ものとしても、貴種流離譚ものとしてもとても良いシーンばかりでした。
シリーズものとしてほかにも作品があるようなので、読み進めようと思います! -
Posted by ブクログ
ネタバレ序盤のお色気展開やバカ話がこれまでと話が切り替わったことを意識させるけど、空戦描写についてはこれまで以上の熱気を感じさせる。カーナシオンの空戦技術についてはやばいってことは前巻の描写から判ってはいたけど、ここまでとは。敵を侮辱する飛び方をする奴ってのは居たけど、空を侮辱するように飛ぶ奴って初めてじゃないか
そしてバルタザール。彼は何かしらの決意を込めて上層部に食い込もうとしていたようだけど、冒頭でその決意の一端が垣間見えたのかな。ていうか貴方が邪険にしている相手がエリザベート姫だからー!その雑過ぎる手紙が後々とんでもないギャグ展開を招きそうな匂いがプンプンするぜー!
ミオが邂逅した風呼びの